道中
今回の話からグロテスクな描写が増えていくと思います。
それと、今回から文と文の間隔が狭くなってます。
どっちが見やすいのかわからないのでとりあえずやってみました。
魔王国を出発してから二日目の夕方。
ゴロゴロと馬車の車輪が回る音を聞きながら、毛布にくるまって転寝していた。
今の季節は真冬で、白い息が出ている。
早く温かいシャワーを浴びたい。
「すぅ…すぅ…えへへ…」
「~♪」
隣にいるメレスも同様に厚手の毛布に包まって完全に眠っていて、ネムは鼻歌を歌いながら上機嫌に手綱を引いている。
外は暗くなり始め、そろそろ野宿の準備でも始めようかと思っていると…
「わわっ、ユーリ、突然どうしたんですか?」
「おっと…ネム、どうかしたか?」
「むにゃ…?ふわぁ…どうしたんだい…?」
突然ユーリが止まった。
前方をよく見ると、火が浮かんでいる…いや、複数人の男たちが松明を持って道をふさいでいた。
男達は動物から剥いだ毛皮のようなものを身にまとっていて、見るからに不潔だ。
ああ、盗賊か。
男たちは剣やナイフを抜き、こちらに近づいてきた。
…11人だな。
先頭に居るリーダーと思しき男がこちらに声をかけた。
「おいお前ら、手をあげて降りてこい」
(ちょっと…二人ともどうするべきなんですか?これ)
(知ってると思うけど、僕は非戦闘員だからユウキ君に任せるしかできないよ!)
(…俺が攻撃を仕掛けたら馬車の裏に逃げてくれ)
俺たちは手を上にあげ、馬車の荷台から降りた。
「おいおい、こんなご時世に女子供だけで商人してんのか?」
「…」
「こんなに小さいのに大変だなぁ?ほれ、どこに武器があるんだ。言ってごらん」
「…俺の腰の剣と右内腿にナイフが一本。俺たちが持ってるのはそれだけだ」
「よぉしいい子だ、命だけは助けてやろう。おいお前ら!こっちのガキ二人の腕を縛れ!奴隷商に売り飛ばすぞ!」
…まだだ、落ち着け。
確実に、殺す。
「没収するぞ?こんなに大人数の男がいるんだ、抵抗したらどうなるか分かってるよな?」
そう言って俺の目の前で男が屈んだ。
その後ろにいる男たちはロープを用意して、俺の後ろにいるメレスとネムを捕まえようと近づいてきている。
…リーダー(仮)は俺の脚をいやらしい手つきで触っている。
……その手はどんどん上に上がっていく。
………今だ。
俺は左手にナイフを創造し、リーダー(仮)のうなじにナイフを突き刺した。
「っ!?ぐ、ぎゃああああああ!?」
「「「「!?」」」」
そのまま右手にM92Fを創造し、驚きで硬直している、ロープを持った男の腹に二発、腹を押えて蹲ったその頭に一発撃ち込んだ。
一瞬でやられた二人を見て、後ろに控えていた男たちが一斉に動きだした。
弾倉に残っている限りの弾を男たちに向けてばら撒くと、被弾した男たちは倒れ、運よく被弾を逃れた三人のうち、二人はこちらに突進してきた。
手前に居た男がナイフで刺突。
それを体を横にそらして避け、弾の無くなったM92Fの銃身を握り、頭部をグリップ部分で思い切り殴る。
骨が砕ける音と共に男は崩れ落ち、手の中にあったM92Fがひん曲がった。
もう一人の拳をしゃがんで避け、膝を蹴る。
男の膝は嫌な音を立てて曲がってはいけない方向に曲がった。
体勢を崩したBの頭を掴み、その顎を膝で強打。
「あ…ガッ!?」
「…ふんっ」
頭に腕を回して顎を掴み、思い切り上向きに捻り上げる。
首が折れた男は、ボブルヘッドのように首をプラプラと揺らしながら男は倒れた。
「ひッ!ひいッ!?」
僅か数秒で崩れ落ちた仲間たちを見た残りの一人は、背を向けて走り出した。
L96A1を創造。
スコープを覗き込み、狙いを定める。
息を吐き、引き金を引いた。
…ヒット。
後頭部に銃弾が突き刺さり、頭部の上半分が弾け飛んだ。
ボルトハンドルを起こし、手前に引いて排莢。
前方に押し出してボルトハンドルを倒す。
「うぅ…ぐぶっ…だず、げ…」
「楽にしてやるよ」
「やめ」
ダパァン
足元に転がっていた男の頭を吹き飛ばした。
花が咲いたように頭が開き、頭の中身が飛び散った。
L96A1を消し、再びM92Fを創造。
銃弾を受けたが、死にきれなかったものがもぞもぞと動いているのを、全員に慣れた手つきでとどめを刺す。
「終わったぞー」
「お疲れ様ですー…え、全員?ちょっとやり過ぎじゃあ…?」
「うわあ…どうやったらこんな傷ができるんだろ…?頭がえぐれちゃってるよ」
「お前らは馬車に戻っとけ。死体を道端に退かしてから戻る」
死体を引きずり、道路を囲む森の中に置いておく。
『ガキ、が…舐めやがって!ぶっ殺して、やる!』
『ば、化け物め…!』
「…」
幻聴を、頭を振って誤魔化す。
返り血が付いたコートを捨て、新しいコートを創造する。
…ああ、早く温かいシャワーを浴びたい。
周りの友達の中にも「明日受験だわ…」っていう人が増えてきました。
そんな人たちのLINEに松〇修造の応援ソングを無言投下するのがマイブームです。




