お礼
甥っ子が生まれた…小っちゃかった…(小並感)
~~訓練場~~
「ここは普段、うちの屋敷の警備をしてくれている傭兵が訓練している場所です。ここなら武器も沢山おいてあるので好きに使って大丈夫ですよ」
「おう、ありがとな」
まず手始めに剣でも…
~~一時間後~~
「ふっ!はっ!」
「おお~…」
「かっこいいです師匠!」
剣、双剣、斧、槍、大槌、刀、薙刀。
置いてあるあらゆる武器を扱ってみたが、すべて十分に使える。
今まで扱ったことがないのに手に馴染むって言うのはなんか気持ちが悪いな…
「『戦争屋』はどんな武器でも使うことができる職業ってことか?」
「どうなんでしょうか…レアスキルの『オールマイト』も同じく、どんな武器も扱える職業です。『戦争屋』はそれの上位互換かもしれませんね」
「ふーん…上位互換ってことはほかにも目立った特徴があるはずなんだけどな…」
使えて損ということはないが、どっちにしろメインで使うのは銃だから、ダンテと居るとき以外は使わないだろう。
「そうそう、お礼をすると言って連れてきたのにお礼がまだでしたね」
そういえばこの屋敷に来た理由はお礼だったな。
「何か欲しい物でも言ってもらえたらできる限りのことをさせていただきます」
「おお~!太っ腹!私はお酒が欲しいです!たっくさんください!」
「はい、わかりました。師匠は?」
「ん~、甘いものが食べたいな。とりあえず酒とお菓子さえもらえたら」
「それだけでいいんですか?もっと高い物でもいいんですが…」
「おう、こいつには酒やってたらどうにかなるし、俺も特にほしい物は無いからな」
「なんですかどうにかなるって。もしかして私って軽い女だと思われてますか?」
~~数時間後~~
あの後飯まで食わせてもらって、宿屋に戻ってきた。
「こんなにお酒貰っちゃいました~…しかも高いお酒ばっかり!」
「おい、今日は向こうでしこたま飲んだんだから飲ませねえぞ」
「分かってますよぅ…ふあぁ~…」
「寝る前にシャワー浴びとけよ」
「はーい。ユウキさんはまだ寝ないんですか?」
「おう。寝るにはまだ早すぎる時間だしな」
俺は街で買った数冊の本をカバンから取り出した。
この世界の歴史などに興味があったので、学校なんかで使われている歴史の教科書や伝記を選んだ。
まぁ、ネムに聞けば何でも教えてくれそうだが、読書は好きだし、常識くらいは自分で知っておこうと思ったのだ。
「上がりましたよ~…zzz」
と言いながら危なっかしい足取りでベッドに倒れこんだ。
…寝息が聞こえる。
寝るの早すぎだろこいつ。
このままグダグダしててもあれなので、次話から一気に二ヵ月飛びます。