戦争屋
テスト終わって周回イベントも終わり、アマゾンプライムで見たかった映画を大体見たので帰還しました。
おまたせ。
作品名変えました。
一応前よりはいいかと妥協して『銃は剣よりも強しっ!』になりましたが、もっといいの思いついたら変えるかもね。
「すみません、唐突過ぎましたね。では改めて、冒険者としての師匠になってくれませんか?」
「師匠って言っても…」
「私を助けてくれた時に見ました!あのワイバーンが粉々にされていたのを!」
それは実力じゃないんだけどな…
「実は私、領民に内緒で冒険者をやっているのですが、力不足で低級のクエストしか受けられないのです。だから、ぜひともユウキさんにご指導を!」
「そ、そんなの急過ぎますよ!私たちにはやることが…」
「まぁ別にいいけどよ、普通の冒険者みたく剣とかはからっきしだぞ」
「そうです!…いや違いますよ!?何言ってるんですかユウキさん!?」
キンキンと耳に響くから耳元で大声出すのやめてくんないかな…
「いいだろ別に。いきなり魔王の居座る城に突入して勝てるわけないんだし」
「それはそうですが…余計な寄り道は…」
「魔王城に向けて弾道ミサイルぶち込んでやってもいいんだぜ?でもそれは俺の良心が痛むし、お前が嫌がるだろうからしてないだけだ」
「う、うぐぐ…」
「ちゃんと相応の実力になってから挑もうぜ」
「わ、わかりましたよぅ…割とちゃんと私のことも考えてることに驚きましたけど…」
「悪ぃかよ」
「いえ、ちょっと嬉しかっただけです」
そういってプイッとむこうを向いてしまった。
ダンテが目をキラキラさせてこちらの様子を見ている。
「そ、それで…」
「ああ、いいよ。師匠になってやるよ」
「ほんとうですか!?やったぁ!」
「でもさっき言った通り、剣とかは全く使えないけどいいのか?」
「師匠は職業スキルを取っていないのですか?」
師匠って…というか…
「職業スキル?」
「ああ、ユウキさんに説明を忘れてましたね。スキルには二種類あって…」
ネムが言うには、任意で発動する技術スキル(魔法など)と、冒険者のクラスを決める職業スキルというものがあるらしい。
職業スキルは常に発動しているスキルで、例えば『剣士』を習得したら、素人でも剣を扱うことができるようになり、鍛錬によってレベルを上げることもできる。
スキルはモンスターを倒したり、クエストをこなすことで得られるスキル因子と呼ばれるものを消費して取得するとのこと。
「ほー…それってどこに行けば習得できんの?」
「冒険者カード貸してください」
言われたとおりに渡すと、ネムはスマホを扱うようにスッスッと動かした。
「すげ…こんな機能あったんだこれ」
「職業スキルはこの欄ですね…おおっ!ユウキさん、ユニークスキル習得できますよ!」
「えっ、ユニークスキル?どれだ?」
「この一番下のです!」
ネムが指をさしたところに書いてあったのは、『戦争屋』だった。
「戦争屋?」
「金銭目的だったり、快楽のために戦争に参加する人間だな」
「おかしいですね…普通なら職業の詳細が書いてあるはずなんですが、これには何も…」
「…まぁ、ユニークスキルってことはすごいスキルなんだよな?習得してみようぜ」
「そうですね…」
そういって、ネムは『習得』と書かれたところをタップした。
戦闘のたびに興奮するような変態にならなければいいのだが…
実は来週あたりに姉貴の子供が産まれるらしいです。
めっちゃ楽しみです。
姉貴出産頑張って…
っていうか高校生なのに叔父さんって呼ばれるのなんかヤダ