花
うわっ…私のタイトル、適当すぎ…
実際何も考えずにサブタイトルつけてます。
作品名自体も全く気に行ってないので他のに変えたいです。
見るからに高そうな装飾の施された馬車に乗せられ、走ること数十分。
「あ、そういえば、もう一人の黒髪の女性もお連れしたいのですが、どこにいらっしゃいますか?」
「あー…えっとな…(おいどうする誤魔化しきれる気がしないんだが)」
『うーん…あまり人に知られるのはよくないですが、命の恩人の秘密をばらす人なんていませんよね』
(というと…)
『私が神であることは伏せて、体の中に住んでる妖精みたいなものってことで通しましょう。この世界の妖精は割と何でもありなんで、納得してくれるはずです。ということで…』
「ここですよー!」
「!?ユウキさんから…」
「驚かせてすまん、実は…」
~~数分後~~
「なるほど、大妖精様でいらっしゃいましたか…」
「うむ、頭を垂れるがよいぞ!」
「調子乗んな」
「あうっ」
無い胸を張るネムの後頭部を叩いた。
この世界では、妖精は神の遣いとされていて、生命体としての地位は一番高いらしい。
「あはは、仲がいいんですね…あ、もう屋敷に着きますよ」
そういってダンテは窓の外に目を向けた。
つられて外を見てみると、そこにはイメージ通りの領主の屋敷があった。
「おおー…でっかいですね」
「ええ、自慢の屋敷です。では、降りましょう」
広い庭に、大きな噴水、さらには池もある。
金持ってんだなぁ…
「…ユウキさん、ここに住まわせてもらいません?宿屋に寝泊まりしてるのが、ちょっと…」
「気持ちは分かるけど、流石に…」
「…?こちらです」
応接間に案内され、用意された椅子に座ると、部屋の中に入ってきたメイドさんが紅茶を淹れてくれた。
「ということで、改めて、ありがとうございました。あなたたちのおかげで今もこうして生きています」
「お、おう、それは何回も聞いたが…」
「実は、あなたが救った命は私一人のものだけではないんです」
「?」
ダンテは、窓際に置いてあった花瓶をテーブルの上に移した。
「この花は…?」
「とある奇病の特効薬に使われる花ですね。昨日私たちが行ったワイバーンの生息地の近くに生えている花です」
「さすが大妖精様、その通りです。私の母親はその奇病に侵されていました」
「なるほど、だからあんなところに居たんだな。護衛とか連れてきゃよかったのに」
「あはは…恥ずかしい話ですが、すこし自分の実力を買い被りすぎました」
「それで、お母さんは助かったのか?」
「ええ、まだ自室で療養中ですが、病は完治しました」
「そっか…」
「それで、あつかましいお願いだとは思いますが、私を弟子にしてくれませんか?」
「「…え?」」
テスト前約二週間なのにもかかわら発熱により三日間の出席停止。
今回のテストは割と絶望的です(泣)
来週再来週は(多分)勉強するので更新なしであります。