河童編・10
……ちりんちりん……。
「――……姫?」
ふと、鈴の音と共に子どもの叫び声のようなものが聞こえて、
紙の上を滑らせていた筆を止め、庭へと顔を向けた。
(今……姫の悲鳴のような声が聞こえた気が……)
不意にこみ上げる焦燥感。
また鈴の音が聞こえたかと思えば、
俺の水域内から姫の気配が消えたことに気が付き、
俺は持っていた筆を文机において、あわてて立ち上がった。
気のせいではない、すんと鼻で嗅いでみても姫の匂いが消えていく。
龍は嗅覚も聴覚も鋭い、それなのに感じられなくなるということは――。
「……っ、姫」
うかつだった。この水域が一番安全だと思った自分の失態だ。
前に姫がここから姿を消したときは、まだ姫は生まれて間もなかったので、
足取りもおぼつかず、そう遠くには行けなかったのだが、
今の姫は体力も付き、両親でさえも手を焼いていることも多くなってきた。
姫が庭先で姿を消して、勝手にかくれんぼをすることはよくあったから、
居なくなるのは初めての事ではない。
だから、せめて小さな姫が危ないことにならないよう、
危険な物を遠ざけ、結界を張り巡らし、
物の間にはまってしまいそうな小さな隙間をなくし、対策をしていたのだが。
それなのに、あんなに対策をしていたのに姫の気配が感じられない。
(何者かが俺の結界をすり抜けた? 俺に気取られることなく?)
今回は、悲鳴のあとに姫の鈴の音を聞いた。
「ど、どこに……」
どくどくと鼓動が早くなっていく、悪い予感が思い浮かぶ。
まさか以前、この俺を襲った呪術師の残党でも居たのだろうか。
脳裏によぎるのは、姫に危険が迫っているということだ。
焦る気持ちを抑えつつ、額に手を当てながら必死になって姫の居場所を探る。
けれど何かが捜索のための力を阻害しているようだ。
まだ番となっていない姫を探すための手掛かりは、
俺の与えた鈴と匂いしかない。
かすかに感じる神気の残滓が完全に消えないうちに、
姫を見つけてやらなくては。
「お? どうした龍青、血相変えて急に立ち上がってよ」
「姫が、俺の水域内から姿を消した」
「は……? ああ、待てよ。
俺様の方からも探って……居ねえじゃんかよ!?」
今度はミズチが立ち上がって額に指先を当て、一緒に気配を探り始める。
「だめだ。俺様の方からもつながらねえ」
主従の盟約を交わしているミズチでも、姫を追えないというのは厄介だ。
部屋を飛び出し、必死になって姫に与えた鈴の居場所を探る。
(庭先で途絶えたのか?)
姫は庭に出て行ったはずだ。その時に何かが起きたのか……?
だが、それ以上、俺の神気の残滓は上手くたどれない。
まるで神気がぐちゃぐちゃに引っ掻き回されたかのような、
そんな不快感すらする。
姫の氏神だったミズチと、現在の氏神でもある俺ですら見つけられないとは。
「俺様が嬢ちゃんに与えておいた加護でも、探れねえとはな」
俺に続いてミズチも足音を立てて部屋から出てくる。
確か姫は、採ってきたきゅうりをあの子どもにあげに行ったはずで……。
そう、ここは水の底、姫の外敵が居たとしても、一番狙いにくい場所なのだ。
(……俺の神域で不審な者が立ち入れば、主の俺にはすぐ分かるはず。
そうでなかったとしたら、これは俺と同等の力が関わったとしか……)
自分の治める水域内ではこちらが招き入れない限り、
よそ者は勝手には入り込めないはず、
なのに、姫の気配が消えたということは、それ相応の力が働いたということだ。
やはり先日の呪術師の残党だろうか?
――それとも、もしや……あの子どもを使われて誘い出された?
ここに居る者の中であやしいと言えば、あの青水龍の親子だ。
あの親子は、俺の眷属ではなく、姫に対しても敵対心を抱いていた。
桃姫はまだ、同じ年頃の龍族の子どもと接する機会がなかったことを思えば、
それだけに、これも勉強になるかと近づくことをつい許してしまっていたが……。
あれが利用するための手段だった可能性は、十分にあるのではないか。
(ひ、姫……桃姫)
すっと背筋に冷ややかな汗が流れながら、庭先へと急ぐ。
(あの時に引き留めていれば……っ!)
この場で殺さなかったということは、姫はまだ無事なのだろう。
意識を張り巡らせ、水域内に仕込ませておいた結界にほころびがないか探る。
未熟な水神に、あの手この手で近づいてこようとする者は後を絶たない。
そのせいで、姫が狙われたのだとしたら……。
(婚約者になった幼い姫ならば、捕えやすく俺も御しやすいとでも思ったか)
その時、どたどたと廊下を走り、
俺の方へと側近が血相を変えた表情でやって来る。
「どうした?」
「く、公方様! 急ぎの伝令です! 姫様が皆の目の前でかどわかされたと!!」
「……っ!?」
やはり……連れ去らわれたかっ!!
「私どもの目の前で、姫様とあの子どもが……!」
「こ、ここここのような失態、申し開きもなく……誠に申し訳ございません!!」
次々と家臣達が平伏する中、俺の気持ちは他所に向かっていた。
家臣達の目の前で、そろって龍の子ども達が連れ出されたらしい。
不審に思っていた龍の子どもも嫌がっていたと聞けば、
どうやら姫を連れ去った仲間ではないようだ。
「……それで相手の素性は分かるか?」
俺がやって来た女房と侍従に尋ねると、困惑した顔を見せる。
「そ、それが……つい先ほどまではっきりと分かっていたのですが……」
相手が話していた言葉すら覚えていないと言う……。
それを聞いた俺は血の気が引いた。
広範囲の幻惑の術までかけられていたのか。
見た者の記憶から、時間が経てば忘れ去るように掛けられたものとなれば、
すぐには相手を特定しにくくなる。
こちらが探れず、皆の証言もないとなれば、
姫を見つけるのは手間取るだろう。
(何か、なんでもいい。一つでも姫を探す手掛かりがあれば……っ!)
果たして無事に見つけてやれるか……と思いつつ、
姫が消えたという庭先へと急いで案内してもらうと、
その場に見慣れないものを見つけた。
“みどりのはげ、きた。こども、とりかえす”
地面に書かれてあった。まだつたない字……。
姫と普段から文のやり取りをしているからこそわかる、これは姫の字だと。
それは明確に犯人の特徴を示していた。
ここに居る誰もが、思い出せなかった犯人のことを――……。
「姫……でかしたぞ」
姫がどこかへ出かける時は、
いつもきちんと行き先を伝えるようにと、教えておいたからだろう。
「緑の……? ってことは……犯人はあいつか?」
ミズチもそれが誰か、思い当たったようだ。
「だろうな、心当たりがありまくりだ」
結界に幻術、確かにあいつの種族は得意な方だと言っていい。
それに同じ水神ならば、俺の目をかいくぐって潜り込むこと等、
きっと造作もないだろう。相手が未熟な水神なら尚更だ。
「奴は禁忌を侵した。
他所の神の神域に無断で侵入し、我が姫をさらったのだからな」
ミズチが俺の言葉にうなずきながら、
指をばきばきと鳴らしてにやりと笑う。
「おーしっ! それじゃあ嬢ちゃんを連れ戻しに行くか!
俺様の親分に舐めた真似してくれたんだもんなあ?
これはきっちり落とし前を付けておかねえと」
河童は水神仲間の中でも、白蛇の水神の次に厄介だった相手だ。
俺の父が禍つ神に落ち、他所の水域にまで脅かしたせいもあるが、
代々俺の一族が治めてきた、広大な水域を持っていたことを妬んでもいた。
だから、何かあるたびにこちらに突っかかってきては、
暴力を振るわれたり、妨害されたりと迷惑をかけてくる輩で……。
いわば、この俺にとってはタチが悪すぎて天敵と言ってもいい。
俺が子どもの頃はさんざん嫌がらせをされてきたものだ。
(河童の一族は、元はあやかしの類だ)
それが一部、神として神格化したのは、
川で溺れさせられる子どもが多くいため、
その元凶であるものを祀ることで、子どもへの悪さを鎮めようとしたせいだ。
元は人間の子どもの手足をつかみ、
水中へと沈ませて溺れさせて死なせたりするので、
子ども好きで、子を守るようにと神格化した一族の末裔である俺やミズチとは、
実に対照的で、河童の一族を毛嫌いしていたのだが。
――だから、あいつは子ども好きではなかったはず。
俺への嫌がらせでやったのは間違いない。
そういえば、水神の長である亀の翁様が言っていたことをふと思い出した。
姫が先日の一件で、他所の水神の息子の嫁に狙われていると、
つまり、これはまだ嫁になっていない姫をさらい、
無理やり自分の番にしようと考えているのではな……い……か。
「く、公方様、私どもはいかがいたしましょう?」
「公方様」
俺は敵の恐ろしい考えに気づき、震えながらうつむく。
「……を、持て」
姫にも聞かせたことがないほどの、地を這うような声が自分の口からもれる。
全身から、怒りの神気があふれもれ、辺りに地響きが起きていた。
「りゅ、龍青?」
うつむいていた俺は、くわっと牙をむいて顔をあげる。
きっとこの時の俺は、目が血走っていたに違いない。
俺の姿を見た者はびくっと肩を震わせて、がたがたと震え始めていた。
「お、おい龍青?」
「今すぐに武器庫の蔵を開け、武器と言う武器を用意し、
我が水域内の雄達をすべて集めろ、出陣する!!
俺の嫁、いや番になる婚約者が、ならず者の水神にさらわれたのだ。
これは俺への宣戦布告とみていい、全面戦争だ!!」
一刻一秒を争う、河童は子どもだからとは甘く見てはくれない。
事の次第を問いただすなんてことをしているうちに、
姫が危険にさらされてしまう。
目的のためなら、子どもでさえも簡単に殺すことが出来る種族なのだ。
むしろ、子どもの苦しむ顔が好きだから水の底に沈めるとか、
平気で言ってのけるほどの外道で……。
ならば姫の加護の力を封じ、傷めつけることもやるはずだ。
「あのハゲ河童、よりにもよって俺の姫を自分の嫁にする気かっ!!」
いつも俺に全身で愛情を示してくれる、小さな桃姫を思い出す。
あれほどに俺を慕ってくれている姫が、
すぐに他の雄を番に選ぶとは考えにくい。いや、無理だろう。
なにせ、あんなに俺の周りをついては歩き、甘え、
隙あらば匂いの着いた着物や小物を奪っては、
庭の土の中や木の洞の中、先日は屋敷の床に隠そうとしている娘だ。
そう簡単に、他の雄の強引な求婚を受け入れるとは思えない。
――となれば、きっと力ずくで姫を自分の嫁にするはず……。
俺はそのまま部屋へ戻り、壁に掛けてあった懐刀をがしりとつかむ。
以前、俺を殺そうとして、かんな……いや、今はスイレンだったか、
あの娘が人間の呪術師に持たされたという、
神殺しのために作られたものを手に取る。
浄化のために傍に置いていたものだったが、こんな所で役に立つとは。
今度こそ、この懐刀の役に立つ時が来たということか。
ぎりぎりと歯ぎしりをしながら、触れるだけでも命を奪われそうなそれを使い、
俺は今にでも、河童一族に呪詛を吐こうかと本気で考えた。
「ゆる……ゆるさん。よりにもよって俺の、俺の桃姫をよくも……っ!
この刀の錆にしてくれる……っ! あんのクソハゲが!!」
俺はごふりと口から血を吐きながら、その懐刀の鞘から刀身を引き抜き、
呪われた封印を震えながら解こうとすると、
ミズチに背後を羽交い絞めにされて止められた。
「おーい! まあまあ、ちょ――っとそれは待てって!!」
「ぐおっ!?」
「嬢ちゃんが連れて行かれたからって、即、禍つ神になろうとすんなよ」
「離せミズチ!! 禍つ神化もやむなしだ!!
よりによって俺の嫁になる娘が狙われたんだぞ?
姫を狙った罪はただでさえ重い、これ以上は姫の周りをうろつけんように、
この懐刀で完全に奴の息の根を止めてやる!!
たとえ、この身が滅んでも……俺の姫にだけは手出しはさせん……っ!!」
怒りで目の前が血の色に染まりそうになる。
それだけ、姫を奪われたことが俺の中では許せなかった。
(姫、姫、俺の桃姫)
ああ、可哀そうな桃姫……。
きっと今頃は俺が傍に居ないことで、寂しくて泣いているかもしれない。
早く迎えに行って助け出してやらなくては、
あの非道な水神に、ひどい目に遭わされているだろう。
俺の脳裏には体を小さくして、ぷるぷると震えながら泣いている、
いたいけな桃姫の姿が思い浮かんで、涙がこみ上げそうになる。
初めて俺が、桃姫と出会ったあの頃に戻ってしまうのではないか。
いや、もしかすると心を閉ざしてしまうかもしれない。
(姫は、前にさらわれて怖い思いをしたことがあるのに)
笑顔をよく見せてくれるようになって安心していたのに。
これ以上は傷つけまいとしていたら、
よりによって今度は他の水神のせいで……!
一番安全だと思っていたこの水域で、姫を危険にさらしてしまった。
姫の心の傷をさらに傷つける輩に、もはや殺意すら浮かんでいる。
どこかのクソ河童のハゲのせいで、また幼い姫につらい思いをさせてしまうとは。
「まあ、待てって!」
「ぐおっ!?」
するとミズチが俺の後頭部にべしっと手刀を当てられ、
俺の体を床の上に沈めた。頭を両手で抑え、
うぐぐ……と、前のめりでうめき声をあげる俺に
背後に立っていたミズチは呆れた声をあげた。
「あのなあ? あの嬢ちゃんは年の割にはけっこう肝がすわっているから、
しばらくの間は、まあ大丈夫だろ。だからまずは冷静になれや。
忘れたのか? あの嬢ちゃんは単身で黄泉入りして帰って来ているんだぞ、
それも、おまえの親父さんまで味方につけてな」
「そうは言われても、まだ姫は幼子だ。
しっかりしているようでも、まだ子どもなんだ」
黄泉に行くほどの勇気ある娘だとは思うが、
それはまだ幼すぎて世間をよく知らないからで、
ちょっと姿を見せなくなるだけで、俺や両親の姿を探して泣くこともあったのに、
引き離されてしまっては、桃姫がはかなくなってしまうではないか。
ましてや、それが閉じ込められでもしたら……。
「なあ龍青、よく考えてもみろよ? 嬢ちゃんは水神のおまえや、
今は先代だったおまえの親父さんの加護も受けているし、
俺様だって嬢ちゃんのことは気に入っているから、
こっそり加護を与えている」
「……」
「それに今じゃ、翁のじいさんにまで気に入られているんだ。
そうそう他所の水神だって、手荒な真似は出来ないだろう」
「……だが」
「もしも危険な目に遭っていたら、さすがに俺様でも感じるだろうしな。
いくら水神同士の力が打ち消し合うと言っても、数がちがうだろ?」
一柱の水神に対して、こっちは少なくとも三柱……。
いや、父やハクも入れれば5柱分。
どれだけの水神を敵に回すかも分かっていて、
そう簡単に手出しは出来ないはず。
ましてや黄泉の番人をしている元水神の加護ともなれば、
死に至らしめるような真似をするだけで、
その相手に同等の仕打ちが返ってくるだろう。
だから口から血を吐いてまで、そんな物騒なものを持つなと、
ミズチに懐刀を取り上げられて、元の場所に戻されてしまった。
「水神同士が戦を起こせば、おまえに従う者達だって巻き込まれる。
守るものが出来た以上、恨みは買わないようにしておけ……できるだけな。
おまえにもしも何かあったら、あのちっちゃな嬢ちゃんが悲しむからよ」
父親の二の舞にだけはなるなと言いたいのだろう。
「……姫は、本当に無事だと思うか?」
口元の血をぬぐい、力が抜けたように、その場にすとんと座り込む。
父から力を与えてもらったとはいえ、この未熟な俺では、
まだ上手くそれを使いこなすことは出来ていない。
何せ二柱分の神通力を抱えているのだ。
おそらく、そのせいで姫はさらわれたのだろう。
急に高まった神気を暴走せずにいるのは、今でも苦労するというのに。
だから、俺が加護を与えている姫が他所の水神の領海内に入り、
結界を張られてしまうと、場所が特定しにくくなってしまう。
前の呪術師の使った手口のように、他の水神の力で相殺されてしまうのだ。
だから余計に気持ちは急いてしまうが……。
同じように桃姫のことを案じ、守ってくれる友神の言うことならば、
他の誰よりも信頼できる気がした。
「ああ、だからまだ狂うには早いさ。全面戦争を仕掛けるのもな。
白蛇の坊やがここに来なかったってことは、
あの坊やが、嬢ちゃんのあとを追いかけて行ったという事だろう?」
「はっ、はい」
伝令を伝えに来た侍従が、何度もうなずいて応えた。
それは記憶に残っているということか。
「……」
それを聞いて少しは安心できた。
ハクが姫の傍に居てくれるのなら、きっとそばで守ってくれるだろう。
あれは口が悪いけれど、最近は文句を言いつつも小さな姫を気にかけ、
妹分だからと、何かと面倒を見てくれている。
(不甲斐ないな、姫のことになると俺は……)
ミズチの言う通り、今は冷静にならなくては。
額に手を当てながら、呼吸を整える。
(それにしても……)
まだ婚約者という状況で、これほどに取り乱すとは、
これでもし桃姫が嫁になったら、自分はどうなってしまうのか。
けれどもう、桃姫をあきらめたくなんてない。
あがいて、あがきまくって、姫をいつか嫁にすると決めているのだから。
約束……したのだから。姫と共に生きると。
俺のために傍に寄り添って笑ってくれる存在。とても小さな婚約者。
無邪気な声で、笑顔で、その存在で孤独だった俺の心をいつも癒してくれた。
守ってやっているつもりが、守られたりもして……。
満足に子ども時代を過ごせなかった俺に、
姫と付き合うことで、俺は忘れていたぬくもりを知ることが出来る。
だから、子どもの成長がこんなにも楽しいと思えたことはなかった。
「姫とあの子どもを取り戻すぞ、他の水神なんぞに俺の嫁はやれない」
「ああ」
正直、今は桃姫のことで頭がいっぱいだが、
しかたない。一緒にさらわれたというあの子どもも助けてやるか。
姫を害したことがあるとはいえ……子どもは見捨てておけぬ。
俺は「先に話を付けに行く、おまえ達は待っていてくれ」と指示を出し、
ミズチと手分けをして姫の行方を探すことにした。
もう一度、桃姫の無事を願いながら……俺は池の中へと足を踏み入れた。




