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桃姫のお見舞い⑦~姫、幸せを見つける~


 

 それから、しばらくして……。



「――こら、俺の部屋で何をしている」



 着替え終わった龍青様が、侍従のお兄さん達と一緒に戻って来ると、

女房のお姉さん達に取り囲まれている私を見つけた。



「キュ……?」



 ここはいつも龍青様が過ごしている仕事部屋。

その片隅で先に待っていた私は、やっと龍青様が来てくれたので、

敷物の上でゴロゴロと喉を鳴らして喜ぶ。

でも龍青様は私の今の姿を見て固まっていたのだ。


 対するは、私のお世話をしてくれた女房のお姉さん達で、

私を取り囲む形で、してやったりと言う顔をし、

着物の袖を口元に添えて、くすくすと笑っていた。



「私達の渾身こんしんの作ですの!」


「とても愛らしいお姿でしょう?」


「いかがですか公方様」


「お気に召していただけたなら、ぜひこのまま続きを。

 姫様もずいぶんと乗り気のようですし、逃がしたら大変ですわ」


「いかがですかって、おまえ達な……可愛らしいとは思うが、

 姫を使って遊ぶなといつも言っているだろう」


「キュ……」


 

 湯殿から出てきた私を捕まえたかと思えば、

体を布で包んでわちゃわちゃと拭われた後、

そのままさらわれて、この部屋へ連れて来られたんだけど……。


 呆けている間に、急げ急げと私の体に小さな白い着物を着せられ、

頭に何か被せられて、ここで待たされていたのだ。



『きっと公方様が喜びますわよ』



……とお姉さんに言われたので、素直にうなずいたのがいけなかった。

くつろげない着物を着させられているので、私は困っている。

これ、とても自分では脱げそうもないし。



「なぜ姫が白無垢しろむくなんてものを着ているんだ。

 それは花嫁が着る物だろう? 何時の間にこんな小さいものを用意して……」



「キュ?」



 そうなんだ?



「ですが、このまま公方様に任せきりでは、

 いつ婚儀ができるか分かりませんからね」


「私どもで、今の姫様でも着られる着物を仕立てておきましたの」


「姫様の成長度合いを考えて、大きめに作ってあるので、

 これでしばらくは大丈夫ですわ、いつでも婚儀が行えますよ」


「姫様も公方様の番になるのには乗り気のようですし、

 もう合意ですよね。いっちゃいましょう!」



 私は、“こんぎ”の時に着る、特別な着物を着せられていたらしい。

一番上に着ているのは白い地の織物に金色の鳥が刺繍されたもので、

頭には同じ色の白い袋のようなものが、被り物として乗せられている。


 なんか話が進んでいるが、私はこれからどうすればいいんだろう?



「キュ……」


 龍青様が来てくれたから、彼の元へ両手を伸ばして、

いつものように抱っこをせがみ、駆け寄ろうとした私だったけれど、

数歩進んだところでぺしゃりと倒れてしまった。



「キュ!?」


 なんだこれ、重い。すごく動きにくいんだけど。

ねえもうこれ脱いでいい? とキュイキュイ鳴いて、

うつぶせに寝ころんだまま床をぺちぺちと叩いていると、

龍青様が近寄って私を抱き上げてくれた。



「おまえたちなあ……ほら、姫が困っているじゃないか」


「ですが、姫様はいずれ人型となってこのお屋敷で暮らす身!

 今のうちに着物を着て過ごす習慣も、慣れさせておきませんと」


「苦労するのは姫様ですからね」


「ついでに婚儀も上げてしまえば、一石二鳥ですし」


「キュ?」



 また“こんぎ”の話が出てきた。

いやそれよりも龍青様、これ脱がしてくれる? 重いんだ。


 私が両手を伸ばして、そう龍青様にキュイっと話し掛けると、

龍青様は私の着物を結んでいた紐に手を掛けたものの、

はっと何かに気づいて、いやいやいやと首を振りながら私を持ち上げた。

そしてそのまま私を、女房のお姉さん達の方へ差し出される。



「お、おまえ達、姫を脱がしてやってくれるか」


「キュ?」


「……公方様、今の姫様は人型ではありませんよ?」


「そうですよ。姫様は普段から裸なのに、

 何をいまさら恥ずかしがっているんですか」


「わ、分かっているが……それとこれとは別だろう?

 やっぱり嫁入り前の娘の着物を、

 身内でもない雄が脱がすなど、だめだ」


「公方様……」


「慣れさせておかないといけないのは、公方様の方もですわね」


「変な所で真面目なんですから」



 うんうんと女房のお姉さん達が話す中、

私は両手をぱたぱたと動か……せなかったので、

キュイキュイ鳴いて「誰でもいいから、誰か脱がせてよう」とお願いしていた。

まあ、私の言葉がわかるのは龍青様しかいないんだけど。

私のお願いは龍青様でも困るみたいだ。なんで?



「う~……おかしいな、俺様はいつの間に脱いだんだ?

 今日はやたらと寝相が悪かったし、なんか手に木の実を握っていたし」



 そこへ体を震わせたミズチのおじちゃんが、

着物の帯を結び直しながら、私達の居る部屋の前までやって来た。

目の前でへっくし! と前のめりになって大きなくしゃみをするのを見て、

水神様でも風邪って引くんだな……と思った私だった。


 ごめんね? おじちゃん、それ私のせい。

さっきあげた草が薬草にもなるから、食べておいてね。



「うん? 嬢ちゃん今度は嫁さんのままごとか?

 ずいぶんと本格的だな、豪勢なもんを着せられているじゃねえの」


「キュ?」



 これ、ままごとなの? そうか、ままごとだったのか。

ねえそれより脱がしてくれない? ミズチのおじちゃん。

この姿でいるの飽きちゃった。


 龍青様は脱がすことができないようなので、お願いしてみる。

私の子分になったおじちゃんなら、聞いてくれるかもしれない。



「ん? おお、これを脱がせばいいのか? いいぞ」



……彼は龍青様の腕の中に居る私に近づき、着物の紐に手を掛けた。


 ふう、やれやれ、これでやっと開放されると思っていたら、

目の前で急に水の蛇が現れて、ミズチのおじちゃんを襲った。



「姫に触るな!」


「うぐおわああっ!?」



 そのまま、ミズチのおじちゃんはぐるぐる巻きにされ、

あっという間に、隣の部屋までぽーんと放り投げられていた。

何が起きたんだと振り返ると、龍青様が私を抱き抱えたまま、

もう片方の手でミズチのおじちゃんに攻撃をしたようだ。



 とても怖い顔をしていたので、何か怒らせたのかもしれない。



「き、貴様……姫に、俺の婚約者に何をする!?」


「は? 何をするって……なんでそんなに怒っているんだよ。

 俺様は嬢ちゃんのお願いを聞いてやっただけだぞ?」


「……キュ?」


「姫は嫁入り前の娘だぞ? それもまだ分別も分かってない年頃の、

 無防備に他の雄になんて脱がせてもらっていたら、

 そういうものだと覚えてしまって、雄への警戒心が無くなってしまうだろう!

 勘違いした雄だって、そのうち出てくるじゃないか!!」



 どうやらミズチのおじちゃんは龍青様を怒らせたようだ。

どうして怒っているのかよく分からないけど。そのまま私は床に降ろされて、

龍青様はミズチのおじちゃんに飛び掛かっていた。



「キュ?」


「公方様!?」


「ちょ、お待ちくださいませ、公方様!!」


「誰か! 公方様がご乱心です!!」



 ついさっきまで寝込んでいたのに、すごく元気になったんだな龍青様。


 よかったよかった。


 ……でも脱がしてほしかったんだけどな、なんて。



 私はその場にころんと後ろに寝ころがると、

誰でもいいから脱がせて――っ! と、キュイキュイ鳴いて、

じたばたと手足を動かせなかったので、ころころと床の上を転がっていた。

ちょっと、私が大変なの、誰か気づいて。



「キュイ、キュイイ」


「姫はまだ幼いんだから、

 周りの者が気を付けてやらんといかんだろうが!!」


「んな細かい事を今から気にすんなよ!!」


「うるさい!」



 でも、龍青様はミズチのおじちゃんと、

私のきょーいくほうしん? について取っ組み合いをしているし、

みんなケンカを止めるのに夢中で、私のことは放置されているではないか。


 無視しないでよ! と、鼻をすんと鳴らしたら、

手まりが近づいて来てくれて、私のことをなぐさめてくれた。

この子だけが私の味方なんだね。よしよし出来なくてごめん。


 その後……やっとのこと私が開放されたのは、

他の女房のお姉さん達が、部屋の前を通りかかってからだった。

床の上に転がったまま、ひまでスピッと寝始めた私に気づき、

抱き上げてくれたのだ。


「可愛らしい花嫁さんでしたね」と、そのお姉さん達に言われたあたり、

龍青様と番になると、あんなのをずっと着せられるのだろうか……。



「キュイ」


 番になるのは良いけど、あの着物は嫌だな……。


 やっぱり私は、龍青様が用意してくれた赤い着物が一番だ。

元の赤い着物を着せてもらって私は満足した。

くるんと一回転してしっぽを振る。

軽くて動きやすく、暖かいからお気に入りだもの。



「キュ!」



 それに、この着物は龍青様の匂い袋と同じ匂いがするし。



「まあまあ、まだ続いているのですか、公方様、ミズチ様。

 その辺になさいませ、姫様が困っておりますよ?」



 するとそこへ、膳を持ってきた女房のお姉さんが部屋に入ってくる。

あのうなぎを用意してくれたんだと気づいた私は、

ふわっと美味しそうな匂いに反応して、しっぽがぴんと揺れた。

女房のお姉さんに抱っこしてもらっていた私は、そのまま中をのぞきこむ。



「キュ」



 なんだこれ、これがあの黒かったうなぎなの?


 つやつやした米の上に乗って一緒に蒸されていた。

今は小さくて白い身だけになっていて、元の形なんて分からない程だ。

すんすんと鼻でかいだら美味しそうな匂いがしたので、

じゅるっとよだれが出そうになった。



「公方様、床にふせってから何も口にしていませんでしたでしょう?

 姫様が公方様の為にと、うなぎを獲って来て下さったんですよ」


「……そ、そうだったな分かった。姫が用意してくれた供物、

 大事にいただかないとな」


「ええ、ぜひ、姫様も喜びますわ」



 ミズチのおじちゃんの着物をつかんでいた龍青様は、

その呼びかけに振り返ると。急いでこちらの部屋へと戻ってきた龍青様。


 なんなんだよ! とミズチのおじちゃんは怒っていたけど、

龍青様の意識はうなぎに持っていかれているようだ。

そんなに好きなのか……獲ってきたかいがあったね。


 龍青様がいつもの場所の敷物の上に座り、目の前に膳が置かれる。

私は女房のお姉さんに床に降ろしてもらうと、

両手を伸ばして龍青様に近づいて、おひざの上によじ登る。


 


「キュ」


 だけど、本当に食べさせても大丈夫なのだろうか?

私は両手を伸ばして口を開けた。よし、まずは私が食べてみよう。

龍青様が泣いちゃったら困るからね。




「ん? 姫も食べてみたいのかい?」



 そう言って龍青様は私の口の中にうなぎの欠片を入れてくれた。

両手で口を押さえて、恐る恐る初めてのうなぎを食べてみる。

すると他の魚よりも身がふわふわで柔らかく、

口当たりもとてもなめらかで、食べやすいと分かった。

しっぽがぶんぶんと揺れる。お……美味しい!! これがあのうなぎなの?



「ふふ、気に入ったようだね」


「キュイ!」



 私がうなずくと、また龍青様にうなぎの欠片をもらった。

私は素直にそのまま食べようとして……。

目的を思いだし、あわててその欠片の端を口にくわえる。

そうだ! 私はこれを龍青様に食べさせたくて捕まえたんだ。

私がもらってどうするんだ。私の方が食べさせてあげないと!!



「……姫?」



 私はうなぎをくわえたまま、龍青様の着物をつかみよじ登ると、

その勢いで龍青様は後ろにひっくりかえった。



「うわっ!?」


「キュ!」


 そして龍青様のお顔をがしっとつかむと、

驚いて口を開けたので、うなぎを口移しで食べさせてあげた。

そのまま私の口も付けながら、しっぽをぶんぶんと振る。

仲良しの証の給餌きゅうじ、初めてやったけど上手に出来たかな。



「んぐっ!?」


「あ? あー……おまえら、俺らがここに居るって忘れているだろう」


「ま、まあまあ、姫さまったら」


「なんて大胆なんでしょう。番になる前から給餌きゅうじだなんて!

 でもこれで公方様の心を繋ぎとめる術は完璧ですね!」


給餌きゅうじまで覚えたんですね。すごいですわ」


「キュ!」




 そうだよ。すごいでしょ?


 美味しい食べ物を番にあげるのは大切な行為だって、

前に龍青様もかか様も教えてくれたものね。

かか様は言っていた、「好きな相手に食べさせてもらうと、元気になる」って。


 今日は龍青様のためにがんばって獲ってきたんだもの。

龍青様にいっぱい食べてもらって、もっともっと元気になってもらうんだ。

私は龍青様の口の周りに付いた。うなぎの欠片をぺろっとなめとり、

ふう、よし、これでいいと満足げに微笑んだ。


 私はとと様やかか様のように、給餌の出来るりっぱな龍になったのだ。


 ご機嫌に私はむふーっと笑い、ゴロゴロと喉を鳴らした。

あとでとと様にも教えてあげよう。私は少し成長したんだよって。




「こりゃあ……あとで嬢ちゃんの親父さんに土下座もんかなあ、龍青。

 また変な事を娘にやらせているって思われるんじゃねえか?」


 ミズチのおじちゃんがそう言って、口笛をひゅうっと吹いた。



「キュ?」



 なんで私のとと様に土下座しなきゃいけないの?

ここは私がとと様にほめられる所だと思うんだけど。



「ん~!! んんん――っ!?」



 見下ろした龍青様は口元に手を当てて、言葉にならない叫び声をあげていた。

顔は真っ赤で、汗がすごく出ている……もしや熱が出てしまったのだろうか?

大変だ。もっと食べさせて元気にしてあげないと!

待っていて龍青様、次のうなぎ持ってくるからね。



「キュイ!」



 私は龍青様の体の上から飛び降りて、

膳に乗っていた食べ物を手に入れようとした。


 誰かうなぎちょうだい、うなぎ、う・な・ぎ!


 龍青様用の膳は、小さな体の私からすると背が届かない。

このままじゃ龍青様が、龍青様がー!! と、キュイキュイと必死に鳴いて、

膳の前でぴょこぴょこと飛び跳ねていたら、

うなぎを飲み込んで起き上がってきた龍青様に、

後ろからがしっと捕獲された。



「ひ、姫……俺への給餌はまだいい。まだいいから!

 そ、そういう事は大きくなってからな?」


「キュ?」



 今はだめなの? なんで?

大きくなったらしていいの? 今やりたいんだけど。



「あ、あのな姫? ……大きくなって、俺の番になった時にな?

 そ、そう、いくらでもできるから、 

 幼いうちからそんな事やってちゃだめだよ」


「キュ?」



 またお顔が真っ赤だな龍青様……。

いつか番になるんだから、今からやってもいいと思うんだけど。

しっぽをぶんぶんと振って、大きくなるまで待つのはやだって言った。

私はりっぱな龍になるって決めているんだから。


 とと様達だってやっているんだもの、

私もとと様がやっているのと同じことをやりたいの。




「いや、子どもの姫にはまだ早いからな、早すぎる位なんだぞ。

 ……あとでそう、おまえの両親にはよーく言って聞かせるから。

 まったく、幼い娘の前でそんなことを見せるから、姫が真似をするんだ」


「キュ~?」



 とにかく、今はだめだって言われた。

じゃあ、元気になった? そう聞いたら龍青様は何度もうなずかれた。



「そう言わないとお前はまだやるつもりなんだよな?」


「キュイ」



 そうだよ。練習にもなるし。


 私が胸を張って言ったら、龍青様の頭と肩ががっくりと下がった。



「おまえは本当に、その積極的な性格は誰に似たんだ……」



 とと様とかか様かな? 私はまねっこをしているだけだもん。

いつか、龍青様とお似合いの番になるべく、今はがんばるんだ。



「キュイ」



 龍青様のとと様にも言われているからね。

……なんて私が両手をぱたぱたさせて、得意げに言っていあげたら、


 私のことをぎゅっと抱きしめてきて、



「姫は、両親の分まで俺がちゃんと育ててやらないと」



と言われた。


 何やらぶつぶつ言っているので私は首をかしげる。

ここでなぜ私を育てる話が出てくるんだろうね。


 でも元気になってくれたなら良かった。

私は龍青様に抱っこされて嬉しいし、しっぽをぶんぶんと揺らした。


 それから龍青様は、用意されたうなぎを全部食べてくれて、

とても喜んでくれたので、私も満足げに喉を鳴らした。



 龍青様は自分が倒れたら、私がとんでもない事をすると言いだし、

「これからは体には充分気を付けるよ」と約束してくれたよ。

約束してくれたのはいいけど、しっけいだな、

今日の私はとっても良い子だったでしょう?



「……」


「キュ?」


「そ、そうだな……良い子だったな、うん……手段が問題なだけで」



 ……龍青様にはだめって言われたけれど、

給餌も番になるには、とても大事なことらしいし、

今度は桃の実る頃に、またやってみようと考えていたのは、

お兄さんにはないしょにしておこうとか思っていたら、

給餌はふつう、雄が雌にするものだって教えてもらった。


「キュ?」


 私からやっちゃだめなの? なんで? 私もやりたいと龍青様に言ったら、

お顔を真っ赤にしていたよ。

 


「キュイ、キュイキュイ」



 だって私は龍青様と一緒だと、とっても幸せだから、

龍青様のことも、同じくらい幸せにしてあげたいんだ。

そう言って私は、ぎゅうっと龍青様に抱きついてしっぽを振る。

こうしているだけで、私はとっても幸せなんだよ。



「姫……」


「キュイ」


「……俺も、姫とこうして一緒に居られて幸せだよ。

 姫は俺にとって幸せそのものだからね」



 龍青様がそう言って私のことを抱っこしてくれる。

じゃあ私達は、ずっとずっと幸せでいられるんだねって話したら、

龍青様も「そうだね」って言って笑ってくれたので、

私もキュイっと鳴いて笑い返す。


 また一つ幸せを見つけられて、ごきげんな私だった。


 


~桃姫のお見舞い・終~



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