表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独りよがりの眠る王  作者: 笛吹 和彦
1/4

プロローグ

初投稿です。楽しんでもらえたら嬉しいです。

誤字脱字がありましたら教えていただきたいです。

今日も王城は賑わっていた。重要な会議が行われていた。

会議に参加するのは、有名な学者だったり、偉人だったりする。

その会議の内容は、この国の厄介者についてだった。


―この国には、ある病気が広まっている。

「誰にも治すことは出来なかった」というわけではない。この国には万能薬があり、どんな病気も治せるはずだ。

しかしそうしないのは、王宮で除け者にされていた人物がその病気にかかったからだった。


「彼女の容態はどうかね?」

「いいえ、まだ全然目を覚ましません。 維持費がかからないのは幸いですが。」

その黒いジョークに顔をしかめる者はいなかった。全員が顔を緩め、笑っていたのだった。

「しかし、どうしましょうか?彼女はもうとっくに用済みですし…。」

笑いが収まり、静まり返ったところに問いかける声が響く。

「こういうのはどうでしょう? 彼女は病気が治った途端にふらふらと外へ出て、地上に落ちてしまった。というのは?」

「なるほど。それはとてもいい。これで国中の患者たちをなおせますしねぇ。」


そこへ1人の青年が待ったをかけた。

「あ、あの…なんで今まで治さなかったんですか?万能薬だってあったのに…」

その質問は、あまりに場違いすぎた。

青年を取り巻く人々は、何を言っているんだという目をしながら青年を見つめていた。


そこで髭を生やした権力者は言った。

「あなたは…初参加ですか。なら教えましょう。」

数泊か間を置いて、はっきりと宣言するように。

「国の患者を治してしまったら、彼女を治さなければならないじゃあないか!」

彼女―この国の姫を指さして、その存在を否定するように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ