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少女と猫と人外の目指したもの

作者: 農梨

〜〜とある国の建国記〜〜

世界は人だけが生活しており

集落が点在し豊かに暮らしていた。


いつしか、魔物が生まれ、集落は襲われ

人々は対抗する為町を作り、

魔物と戦う者と戦わない者とに分かれ生活するようになった。


暫くすると亜人が生まれた。

見た目は獣だが、二足で歩き人語を話す。

人々は、神が我々に僕を作ったのだと言い、

奴隷として扱い、農作業に、魔物との戦いにと

人として扱う者は居なかった。


何度か、魔物の大侵攻があったが神から授かった。

神器と神獣により町は守られた。

二又に分かれた尾を持つ黒猫"神獣"

侵攻を防ぐ結界を張る"聖書"

侵攻してきた魔物を斬り伏せた"刀"

大魔法で魔物を駆逐する"杖"

どこへでも移動できる"魔法陣"


そして、町は栄て街に、国となり、

人族の為の国ができた。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

エリクト王国王城謁見の間


「ですが、王よ!!このままでは我が領土は立ちいかなくたってしまいます!!」

「それは貴様の領地経営が未熟だったからではないのか?生かさず殺さずが基本だといったではないか、それを貴様が『民を富ませねば我らが滅ぶ』などと抜かし、領での税収下げたからこそ、国に!俺への!税が払えぬのではないか?」

「民を無下にしていては、いつか取り返しのつかむことになりますぞ!!」

「面白いことを言う、神器と神獣、神に守られる国に何が起こり得るというのだ!!」


王に意見をしている領主以外の者が一斉に笑い出した。

王に意見した領主は、嘲笑され、侮辱され、聞く耳を持たれないことを解っていながら意見することをやめなかった。

暫くして王がしびれを切らした。


「ええい!うるさい奴だ!民を無下にするだと?俺がいつ民を無下にしたというのだ!!」

「民を奴隷にしているではありませんか」

「何を言う!あれは民ではない。神に人族は選ばれ、奴ら亜人は人族に従う為に神が造られた存在だ!!それを何が民だ!!馬鹿馬鹿しい!!もう、よいこの者を連れて行け!!」


兵士が動こうとしたその時、いつの間にか一匹の猫が王に意見をした領主の前にいた。

それに周りの者も気づいきあたりに騒めきが起こり始めた。

それもそのはず猫は黒猫で尾が二又に分かれていたのだ。


「神獣様!!そやつは神の教えに刃向かう罪人です。汚れぬm「汚らわしいのは貴方です!」」


王の言葉にかぶせるように神獣は言い放った。

その場にいた者全てが神獣言っている意味を理解できず固まっていた。


「はぁ、まったく、こんなことになるのなら旅に出なければよかった。何故貴方のような汚らわしいの豚がそこに座っているのですか?」

「ぶ、豚だと!?貴様さて魔術で化けているだけの偽物だな!!その猫をさっさと殺してしまえ!!」

「豚を豚と言って何が悪いの?『動くな』はぁ、この程度の威圧で動けなくなるとは、情けない兵士もいた者ね。建国当時は兵士だけじゃなくて、全ての者がはね除けたというのに、あら、貴方は平気なのですね」


そう言って猫は罪人と言われた領主を見た。

すると猫は柔らかな笑みを浮かべ


「まだ、あの子の血筋は生きているのね。ねぇ、貴方はどうして罪人と言われたのかしら?」


神獣の問いに領主は


「人族だけが神に選ばれた等あるわけはなく全ての人種は等しいと思ったからです」

「素晴らしいは!!」


その答えに神獣は大いに喜び、神獣の体が光った。

するとそこにひとりの獣人の少女がいた。


「あの子の意志を継ぐ者はまだいるのね。なら、私達が力を貸さないわけにはいかないわね」


誰もが展開についていけないなか罪された、領主だけはふと疑問を感じ思わず呟いた。


「私、、達?」

「あぁ〜、貴方達は知らないのね。それもそうよね。間違った建国記を信じているんですものね」


獣人の少女がにこやかに笑いながら言った。


「そうねぇ、仕方ないから、本当の建国記と彼らを紹介しましょうかしら、貴方達もいい加減起きてるんでしょう?」


獣人の少女がそう言うと謁見の間に4つの魔方陣が現れ四人の人がいた。


「彼らは誰なのですか?ここには結界があるのどうやって?本当のけんk「説明するから暫く静かにしててね」


罪人領主が聞こうとしたら獣人の少女が被せて遮った。


「彼らこそが刀、聖書、杖、魔方陣と呼ばれる者達よ」

「のう、猫よ。その説明では誰もわかぬぞ」

「刀は相変わらず五月蝿いなぁ。今から説明すんでしょ!」


すると猫が語り出したのは我が国の建国記と似ても似つかぬ者だった。


世界は魔物に満ちていた。

神は、世界に人種を作り出したが見た目から

種族ごとに分かれ集落を作ったがそれ以降発展がなかった。


神は世界の発展の為に定期的に魔物を操り侵攻を起こした。

しかし、差別はなくならず、人種が滅んでしまいそうになった。

仕方なく人種に力を与えることにしたが種族ごとの争いが絶えなくなった。


そんな中、一人の少女が魔物に襲われた。

少女に飼われていた猫が傷だらけになりながらも魔物撃退した。

しかし、猫は瀕死の重体だった。

少女は願った。「差別もなく、争いもない平和が欲しい」と

猫を抱えそう願う少女の心はまっすぐで清らかだった。

神は、「力をあげよう。その力をどう使おうと自由ですが、是非願いを叶えてください。」

少女の願いを聞き届けはしませんでしたが、

願いのための力を授けました。


力は、種そのものでした。

願えば芽吹く、目的がまだ決まっていない種

少女はその種に願いを込めました。

「平等で、争いのない世界」

種は一度脈打ちましたが、芽吹きませんでした。

「魔物を払いのける力を」

またしても脈打つだけで芽吹きません。

「私を守ったこの子を助けて!」

少女は泣きながら、叫びました。

すると種からツルが伸び猫を飲み込み、繭になり、殻が破れると

元気な猫が出てきました。

猫の尾は二又に分かれ、人語を話し少女の願いがこもった力を手に入れました。


猫には幾つかの力がありましたが、1人で持つにはあまりに強大でした。

そこで、力を分けました。

犬に武力の全てを、蛇に魔法を、鳥に聖なる力を

そして、それぞれ種族に呼びかけ町を作り

犬が魔物を倒し、蛇が魔法で生活を豊かにし

鳥が結界を張り町に魔物が入れなくした。


次第に町の噂が広まり、人が集まり、街になった。

だが、差別が起こらなかったわけではない。そこで、少女は小さな決まり事を作った。

「見た目だけで、差別をしてはいけない」

とそれを守らなかった者は罰を与えると言った。

いつからか、それは法になり、法は増え、少女は王になっていた。



「これがこの世界初の国、エリクトの本当の建国記よ」


誰もが信じられないと言った。表情を浮かべていた。


「ちなみに言っておくけど、そこに座ってる。豚さん。貴方はその少女の血を受け継いでいないのに何故王になっているのかしらね」


とても冷たい笑みを浮かべて獣人の少女が問うた。


「貴方が先程罪人扱いしたこの子は、少女の血を引く本当の王になるはずよね?でも、貴方は、罪人だと言ったわね?なら、この国から居なくなっても困らないわね?私たちは少女の願いを叶えるために、いるのであって貴方達、豚を守るためには居ないからこの国を出るわね。じゃ〜ね〜」


獣人の少女がそう言うと、獣人の少女と少女が、刀、聖書、杖、魔方陣と言った者と罪人扱いされた領主が光に飲まれて消えた。

すると、城下が騒がしくなり外を見ると防壁が壊され魔物が城下町で暴れていた。

それもそのはず、聖書が出て行く時に結界を消したのだ。

平和ボケしたこの国で魔物に対抗できる者は居なかった。


のちの歴史書では、神に刃向かいエリクト王国は、滅んだとされいる。

だが、"滅んだ"とは明確に記されることはなかった。

何故なら、滅びるその日に辺境にあった。領の領民が全て消えたからである。

だが、どこに消えたかは未だもって分かっておらず

そ行方を知る者は居ないとされている。

感想などで連載の声が上がれば連載版を書くかもしれません。


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