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第二章:ギルド6

        ※





「んー、おいしー。あ、ユーリィも食べる?」



「ん? いや、僕はいいよ」


 エレナはパフェに盛り付けてある果実とクリームを一緒にして口に運び、その味を堪能する。


 ユーリィにもその美味しさを分けてやろうと、クリームと果実が乗ったスプーンを差し出すが断られた。


エレナは残念そうにそれを口に運んだ。


 今二人は喫茶店で休憩をしている。この喫茶店はそれなりに繁盛しているのか店は賑わっていた。



 エレナはパフェを貪っているが、逆にユーリィは読書をしながら紅茶を飲んでいた。


ちなみにエレナは現在4杯目である。



「なんか不思議だね」



「なにが?」



 ユーリィの唐突な言葉に、エレナは目を丸くする。するとユーリィは読んでいた本を閉じ、視線を別の方に向ける。


エレナも釣られるように向いた。



 視線の先には賑わいを見せる露店の数々。



「昨日の事件があったなんて不思議だよね」



「まあ、確かにそうね。でも、一々気にしてられるほど生きるのに楽じゃないんでしょ?」



「そうなのかな?」



 エレナの言葉にユーリィは首を傾げる。

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