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短編集。  作者: 伯灼ろこ
12/39

『影操師 ー人形師ー』が完結したからキャスト勢揃いで馬鹿騒ぎの様子……と思ったら何か雰囲気が違うの巻。

■キャラがただ喋っているだけ。

■つまり会話率10割。

■『影操師』シリーズを読んでいないと意味不明。

■キャラ崩壊注意。

■テヘペロ★

ナレーター:ロコ(糞作者だったりする)

 連載が完結したらキャラクター総出で打ち上げパーティーをするのはもはや恒例です。

 今回、『影操師』シリーズの第4作目にあたる『人形師』の物語がめでたく幕を閉じ、その打ち上げ会場として選ばれたのは無人となった柚芭の街。

 招待主は『人形師』で主役(だったはず)の夕柳十架くんです。

 さてさて、彼はどうやら、よからぬ企みを抱いているようですよ!



十架「世槞、打ち上げパーティーの前にちょっとこちらへ来てくださいませんか」


世槞「?」


十架「これは紫遠さんには絶対に内緒にして頂きたいことなのですが、貴女の母親の死人形が誤作動を起こした本当の理由は」


ロコ:

 なんと彼は梨椎世槞の双子の弟、梨椎紫遠の悪事をバラし、世槞を我が物としようとしていたのです! 主人公なのに! なにやってんの!


マオ「十架、止めとけ。気持ちはわかるけど……やめとけ」


ロコ:

 そこへ伊佐薙マオが華麗なる登場です。十架の野望を打ち砕く為ではありません。

 マオが実は2人の後をこっそりつけていたことは秘密です。


十架「理由は?」


マオ「簡単だ。作者ロコの世界の中で、弟を怒らせると凄くコワイ」


世槞「なんか説得力ある」


ロコ:

 マオの妙な説得力のある言葉により、十架は例の事件の真相を打ち明けることを止め、自分の心の中の引き出しにこっそりと仕舞うことにしました。


十架「……なわけないでしょう! 聞いてくださいよ世槞。貴女の弟さんはね、とんでもなく劣悪っ」


紫遠「呼んだ?」


十架「呼ぶわけがない」


世槞「あっ、紫遠。探してたよ~どこにいたんだ?」


十架「(えっ、マジで)」←ショック


紫遠「パーティー会場にいたよ。でも姉さんの姿と馬鹿2人(十架とマオ)の姿が見えないからさ、とても嫌な感じがして、姉さんを探してたんだ」


十架「マオはともかく……俺のことまで馬鹿呼ばわりしないでもらえます?」


マオ「さりげなく俺のこと捨てたな」


世槞「紫遠、十架は馬鹿じゃないよ、賢いよ。だって戸無瀬の特進に編入したし……」


紫遠「いいや、馬鹿だよ。愚かだと言い換えた方が良いかな。まさかただ作者ロコに利用される為だけに生み出された存在ってことに、未だ気付いてないんだからね!」


十架「??!! な、なんだってー?!」


ロコ:

 ギク。


マオ「紫遠……ついに言うんだな。言っちまうんだな?! 『人形師』が執筆されることになった裏話を!!」


世槞「なんだか、やけに壮大な裏物語が始まりそうな雰囲気」


朧 「いいや大した理由は無いよ★ ただしおたん(紫遠)の恋敵キャラを出したかっただけってことと、キミたち梨椎の両親の死の真相にちょこっとだけ触れたかっただけー★」


世槞「お前(朧)ほんとに神出鬼没だな。慣れたけど。てか、私たちの両親の死の真相ってナニ? お父さんとお母さんは交通事故で死んだんじゃないの?」


朧 「あっ……し、しまったぁぁああああああああぁぁぁ!! コレせっちゃん(世槞)には絶対に秘密にしなくちゃいけないヤツー!! ヤバーイ!!!」


マオ「わざとらしすぎる反応だなぁ」


世槞「はっ? なに? なんなの? 教えろ!」


ロコ:

 …………。


 反応が無い。

 どうやらロコはだんまりを決め込んでいるようだ。


紫遠「姉さん……それはいつか話す時が来るさ。それまでは少し、耐えていてくれないかい?」


世槞「さりげなく腰に手を回すなシスコン野郎」


十架「弟さんに対しても容赦の無いツッコミ……さすがですよ世槞!」


世槞「人形オタクも黙ってろ。何も教えてくれないやつは嫌い! 私はパーティー会場へ行く!」


マオ「おっ、奇遇だな世槞ちゃん。俺も丁度パーティー会場へ戻ると……こ」


ロコ:

 マオは背後に冷たい視線を感じ、それ以上の言葉を心の中に大切に仕舞っておくことにしました。


マオ「……なわけねぇだろ! いつまでも作者ロコの<紫遠最強説>をのさばらせるわけにはいかねぇ! 謀反だ! 俺は今夜のパーティーのダンスの相手を絶対に世槞ちゃんにする!」


紫遠「へぇ。君、やっぱり自滅願望があるんだ」


マオ「ギャー。」


ロコ:

 パーティー会場の真ん中には、伊佐薙マオの形をした綺麗な氷のオブジェが飾られました。


杏 「綺麗ね……霖」


霖 「はい。誰かに似ている気もしますが……きっと気のせいですね」


ウェルン・ホープ(以下:ウェルン)

「え? あれいいの? 本当にいいの? マジでいいの? 存外平気なものなの?」


十架「マオは世界が崩壊しても生き残るタイプですから大丈夫です。まさしくGタイプです」


さくら「『黒い閃光』ね!」


ゆう「かっこよく表現しなくていいですから」


茴 「『闇夜の支配者』!」


ゆう「……茴……」


七叉「『俊足の狩人』とか」


ル哥「俺にも参加させろ! えっとな、とびきりにカッコイイ名前を付けてやるぜ……。……『常夏の放浪者』!」


七叉「それただの浮浪者な」


殺芽「『漆黒の特攻隊』」


さくら「なによあのオカマ。突然出てきてカッコイイ名前を残して去って行ったわ! じゃあ……『孤高の旅人』!」


杏 「『ブリリアント・ストレンジャー』!」


霖 「僕も負けません。『落ちたる武者の屈強なる精神』!」


ゆう「長い。」


ル哥「挽回してやる! 『忘れた頃にやってくる殺人鬼』!」


ゆう「お前も長い。」


七叉「どっちかっていうと、殺虫鬼と化した人間に追いかけられる方な」


霖 「『大宇宙の大いなる意思』!」


ゆう「壮大すぎてもはや意味がわかりません」


ウェルン「『ブラック・ダイアモンド』」


霖 「負けた」


紫遠「みんな中二病を爆発させた発言してるけど、あれ全部ゴキブリの話題だからね」


十架「『人形師』の打ち上げのはずが何故よりによって……」


紫遠「そういうキャラなんだよ、君は。潔く諦めたら? 姉さんのことも」


十架「それは別です」


紫遠「……ちっ」





終。(強制)


【予告】

明日はキャラクター総出で遠足です★


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