宿を借りる条件
前回のあらすじ~
ようやく村に着きました
女性の視線が痛いです
いじめっ子をいじめちゃいました☆
宿は借りる事が出来ました…けど
村長さんの眼が、僕好きじゃないな
ちなみに女の子の話によると、彼女をいじめていたのは村長の息子なんだってさ
しっかり子供の躾しろよな
主婦達にしれっと混じって話を聞いてきたんだけど
「村長ってね、何もしない癖にやたら偉そうなのよね」
「村長が世襲制…っていうの変えたらいいのにね~」
「ほんとよね。村長なんか何もしないのに威張るもんだからいろんなところから反感買ってるらしいのよね」
「その話私も知ってる。確か森に住んでる動物を必要最低限しかとらないって昔からの約束を破ったんでしょ?」
「肉を食べるなとは言えないけど、最低限の狩りで終わらせてほしいって森の民達にお願いされてるのにね」
「初代村長がしっかりと約束を交わした上に、約定を破った人間がいた場合その人間だけを裁いて他の人間には手をださないで欲しいとも言ってあるから私達は無事ですんでるんでしょ?」
「そうそう、狩人のマックスさん一家とシャスさん一家だけしか狩しちゃいけないのにね」
「狩人は村に2家族まで…って決まってるのにね」
「村長なんか、狩るだけで獲物を食べるわけでもなく、放置して帰ってくるんでしょ?」
「マックスさんとシャスさんが森の民に謝罪にいったって聞いたわよ」
「森の民たちもマックスさん達の謝罪に村長だけを裁く事を約束したみたいなのよね」
「じゃあ、そろそろじゃないかしら?」
「確か、森の民が裁きを下すのは満月よね?」
「やだ、今日満月じゃない!!」
「村長の家にしるしつけとかなきゃ!!」
「けど、印をつけるのって難しいのよね」
「誰かがつけなきゃいけないんだけどね…」
「どんな印をつければいいのかしら?」
とか色々いってたよ?
この村は村長世襲制なんだね?
しかもこの村の村長はロクに仕事しないんだってっさ
仕事もしないのに威張るとか…
何してんのさ…村長さん…
しかも、昔からの約定をやぶっちゃいかんでしょ
おばちゃん連中の中に今日助けた女の子の御母さんがいて、凄く感謝されたよ
借りた家に入って、居間で皆におばちゃん達から聞いてきた情報を伝えると
「あほだな~」
「ばかだね~」
「…そんなのが村長なんて…」
「村長を変えた方がいいですね」
と、ちなみに上から白銀、白夜、ラス君、クロさんの順だよ
ですよね~
「玄玻もそう思うよね~?」
僕が聞くと玄玻も頷いたよ
「森の民を怒らせるってよっぽどだよね?」
玄玻もそう思うんだね?
「森の民が今日くるのか…村長宅に印をつけるの俺も手伝っとくか」
白銀が凄く楽しそうに笑っていいました
「見てみたいけど…ちゃんと寝ようかな?皆の話的に夜中みたいだしね」
僕が残念そうにしていたらしく、クロさんが頭を撫でてくれました
「どうせ明日会えますよ。」
何故?
僕が首を傾げていると、白夜が楽しそうに言った
「今日の夜中に裁きを下して、翌日の朝皆の前で次期村長を指名してから帰るんだよ」
なるほど
「明日が楽しみだね!!」
となると、今日は早く寝ようかな
主婦の世間話って情報収集に最適ですよね?
村が小さいから宿なんてものはないんですね




