ついに村に着きました
前回のあらすじ~
攫われた後、御迎えに来てもらえました
新しい仲間が増えたよ
玄玻の案内で森をさっさと抜ける事が出来ました~
結構広い森なんだけどね、玄玻は此処に住んでたから森を最短距離で抜ける道も知ってるんだ
皆森を抜けた後は玄玻の頭を撫でたり、ほめたりしてたよ
で森から少し離れたところに村があったんだ
人間の村だよ?
「村にとうちゃ~く」
小さな村だね。うん
「ココは、森があるからあまり人が来ない村みたいだね」
ふと村を過ぎたあたりを見ると再び森が見えた
僕達が通ってきた森は色で言うなら緑だったんだけど
村の向こう側に見える森は、紅だね
紅葉?
「あの森はさっき抜けてきた森よりでかくてね、たしか…人間以外の種族の村があるはずだよ」
僕が森を見て首を傾げていると、白夜が森の事を教えてくれた
「あの森に住んでいるのは…ああ」
白銀は何かを思い出したらしく、納得している
「どの種族がいるの?」
僕が好奇心で目を輝かせながら聞くと白銀に頭を撫でられた…
「絶対に会えるから、会った時のお楽しみ…ってことで。」
「絶対にミストは気にいると思うよ~?」
教えてくれなかった…くそう
僕達が仲良く話していると、嫉妬混じりの視線を感じたので振り向いてみた
女性たちが僕達を…いや、僕を憎らしげに見てる?
そっか…僕の旅の仲間達は美系だもんね☆
「どうかしましたか?」
僕が納得しているとクロさんが心配そうに聞いてきた
体調は崩してないよ?
「…嫉妬は醜いなーと思って」
僕が小さく言うと、クロさんは周りの女性陣を見て納得したようだ
「確かに、嫉妬は醜いですね。さっさと宿を借りましょうか」
ちなみにこの村には宿がないらしくて、村長さんの処へ聞きに行くんだってさ
場所がわかんないよね?
村の中心かな?と思って歩いていると、広場の端で女の子が男の子に絡まれているのが見えた
「やめて!!その子を返して!!」
女の子が必死に男の子に訴えてるね…男の子をよく見ると手に何かを持っている?
あれは…人形?
「やだね…返してほしけりゃ俺からとってみろよ」
いじめはいけないね
僕は男の子が気付かないように後ろからそっと近づいていき、人形を取った
「男の子が女の子をいじめるのはよろしくないよ~?」
女の子に人形を返しつつ男の子を見ると、男の子は顔を真っ赤にしている
「あ、ありがとう」
女の子は戸惑いながらも僕にお礼を言った。
「い~え~。君、村長さんの家知らない?僕達村長さんの家に行きたいんだけど」
男の子を無視して女の子に質問すると、女の子は男の子を気にしながらも質問に答えてくれるようだ
「知ってる…案内するよ…?」
女の子は引っ込み思案な子なのかな?
「お願いしていい?」
「うん」
話が成立した所で、僕は男の子のほうを向いた
「で、君はなんで女の子をいじめるなんて言う格好悪い事をしたんだい?」
僕が男の子に一歩づつ歩み寄ると、男の子は少しづつ後ろに下がる
「気に食わないんだよ」
気に食わない…ね?
とりあえず女の子に聞こえないように男の子とは話をして、追い返した
男の子は半べそかいていたけど気にしたら負けなんだよ?
森の中の中継地点…と言ったところにある村です
ミストの旅の仲間は皆イケメンです
なので女性陣の視線が痛いのですね




