旅に出ましょう~出発の日
前回のあらすじ~
竜の鱗で作られたストラップを買ったよ
竜の鱗だと思われてなかったみたいです
だって商品名鱗ストラップ(魚?)
だったよ?
リリスちゃんにお土産をあげたよ
今日はついに出発の日です!!
今は早朝なんだけど、僕
すっごくテンション高いんだ!!
楽しみすぎてヤバイ!!
ラス君が用意してくれた、馬車でのんびり旅をするよ
メンバーは、僕、白銀、白夜、ラス君…ともう一人
王妃様がどうしても連れて行って欲しい人物がいるんだって
本人の強い希望らしいよ?
誰だろう…?
司書さんもまだ来てないし…役に立つプレゼントまだ貰ってないよー?
「お待たせしました」
フードをかぶった人物が近づいてきて、僕に声をかけつつフードを取ったよ
「彼が、貴女方に同行するモノです」
そう言ってメリルさんが紹介してくれたのは
司書さんでした
「司書さん!?」
司書さんはニッコリ笑うと、自己紹介をしてくれました
「私は元司書で、本日付でミストさんの護衛になりました、クロードと申します。よろしくお願いします」
司書さんはクロードさんと言うそうです
「クロさんで良いですか!!」
元気よく質問すると、いつもの笑顔をいただきました
「構いませんよ」
「これからよろしくお願いします!!」
クロさんがいるならすっごく安心な旅になる予感☆
クロさんがどうやら御者をしてくれるみたい
まぁ白銀もできるっていっていたから、二人で交代でしてもらうことになるかな
ってことで今はクロさんの横で話をしつつ、馬車を走らしているよ
「クロさんが言っていたプレゼントはクロさんのことだったんだね」
僕ビックリした~
と言えば笑顔で答えてくれました
「私も最初は何か物を渡そうと思ったのですが、色々と考えて、私がついていった方が良いのか、という結論にたどりつきまして」
なるほど
「そうなんだ…まぁ離れるのは少し寂しかったから、一緒に行けて嬉しいや」
仲の良い近所のお兄さんみたいな感じ?
「ミストさんにそう言ってもらえて嬉しいですね」
クロさんは僕を見て微笑みました
やっぱり笑顔が素敵ですね
「改めてよろしくね?クロさん!!」
「ふふ…よろしくお願いしますね」
どんな旅になるか楽しみです
「そう言えば…」
クロさんが唐突に切り出した
「何?」
僕が首を傾げて続きを促すと、クロさんはにっこり笑って言った
「そろそろ中に入って、白夜君を止めた方が良いと思いますよ?白銀君だけでは止められないと思いますから」
クロさんがそう言ったので中を覗くと、白夜がラス君をそれはもう楽しそうにいじっているのが見えました
「…うん。止めてくるよ…教えてくれてありがとう」
「ふふ…行ってらっしゃい」
クロさんの微笑みに送り出されて、白夜を止めにいきました
教えてくれたのは嬉しいんだけどね?
できればもう少しはやく教えてくれて欲しかったかな?
旅に出たばかりなのに、ラス君のHPは半分くらいに減った気がするよ
「白夜、旅に出たばかりなのにラス君のHPが半分くらいに減ったじゃん!!」
僕が白夜に言うと、白夜は
「ごめんね…だって…暇だったんだもん」
白夜に暇を与えるとラス君のHPが減るようです
どうしようかな…
まだ先は長いのにね…
まぁ何とかなるよね…?
ついに出発ですね
プレゼントは司書さん本人でした




