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転生の始まりはcharactermaking  作者: Mist
王都編~召喚されてしまいました
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番外編~我らが主…(白銀の独り言

俺は白銀。フェンリルだ



つい最近までとある森で狼たちの群れのボスをしていたのだが



今はあるエルフの契約獣として生活している



俺の主はエルフのミストだ



ミストとの出会いは衝撃的だった…



聞いてほしい




アレはいつものように森の湖に喉を潤すために水を飲みに行った時のことだった…



湖に向かう途中の木の上から何か…エルフが精霊と共に飛び降りてきたんだ



俺のすぐ近くに



エルフは軽やかに着地すると俺を見て笑みを浮かべつつ声をかけてきた



しかし俺は気づいた


このエルフは眼が笑っていない…っと



「ねえ、君がボスって事でいいのかな?」


俺に問いかけつつ少しづつ近づいてくる…


〔…我に何の用だ…森の子よ〕


エルフは森の子と呼ばれていて、森で暮らすなら一応友好関係に当たる



種族自体はな?



「僕さ、召喚師なんだけど、契約してくれる子を探してるんだ」



その言葉を言いつつ笑みを深めるエルフ…



俺と契約したい…ということか…面白い



〔我と契約を望むか…良いだろう。我と契約したければ我に力を示せ〕



俺はこの言葉を言った事を少し後悔した


なぜなら…エルフの眼が…獲物を狩るモノの眼になったからだ


俺は初めて



狩られる!!



と思った


「わかった!!行くよ?」


エルフはそういうと大きく息を吸い込んだ


《黙って俺に従いやがれ!!》


エルフの声は魔力がこもっており、俺に力の差を示すものとしては十分だった…



本能が逆らうな…と警告をしてきたからな


仕方ない。


周りを見てみれば皆尻尾を丸めて恐れているのがわかる


〔…そなたを我が主と認めよう…契約を…〕


俺が言うと、エルフは満足そうに笑った


《我、そなたと契約を望む…我に従え、白銀(しろがね)!!》



白銀…か


〔我はそなたに永遠の忠誠を誓おう〕


この身が朽ちるまで…な


契約が完了すると俺は力が湧いてくるのがわかった


「よろしくなー白銀」


主が心から喜んでいるのがわかり、俺も嬉しくなった


「よろしく頼む」


主は俺の頭を何度か撫でつつ俺に疑問をぶつけてきた


「そういえば白銀って普段からずっと一緒にいるの?」


「そうだな…ふむ。」


そうだな…共にいるのも悪くない…と感じるからな…共にいる事にしよう


そうなると、この姿では不便か…よし


俺は目を閉じて、はっきりとしたイメージを脳裏に浮かべ、魔力を纏った



次に目をあけると、目線が主より高くなっていた


成功のようだな


「こちらの方が楽か?」


少し身体の具合を見て


「姿に合わせて喋りも変える事にしよう」


少し楽しくなってきた


「主…これでどうだ?」


主が共にいていいと思える姿になれているか?


「主…僕の事はミストでいいよー」


主はどうやら名前で呼んで欲しいらしい


主が…ミストが望むなら、名前を呼ぶことにしよう


「わかった。ミスト。これからよろしくな?」


一度契約を結んだのだから、どちらかが死ぬまで共にある事になるのだから



まあ、この後、俺の友人の白虎もミストと契約を結んだのだが…無茶をする…


魔力が多いのはなんとなくわかっていたのだが、桁が違ったようだ


城へついて行くと、人間の王の子がいたが


あの顔はなかなかに面白かったかな


これから過ごすミストとの日々が楽しみだ…



あの時、契約を望んでくれてよかった…


「白銀―?」


おっと、ミストに呼ばれてしまった


それではまた…機会があれば、会おう

白銀の独り言でした…?


独り言、というより、日記でしたね


ちなみに彼らはエルフを森の子と表現する事があるのです


だって、基本的に森に住んでますし、森と共に生きてますからね

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