第四話 面倒な事
ごめんなさい。
塾の宿題が多すぎて、、、
短いですが・・・
文句は塾に・・・
田圃。
見渡す限り、田圃。
田圃田圃田圃田圃田圃田圃田圃田圃田圃田圃田圃。
田んぼの間の道をてくてく進む。
(沙夜香ねぇ・・・
どーせ面倒な事でしょねぇ・・・)
愛華は内心うんざりだ。
沙夜香の呼び出しは悪い予感。
悪運そのものと出会ったような気分になれる。
あのくったなく笑う可愛い笑顔の裏腹が恐ろしいと愛華は既に感じているのはまた別のお話。
(でもあの子ねぇ、複雑なんだよなぁ。)
愛華や朱莉、沙夜香すら知らない"沙夜香の過去"。
7才までの記憶がまったくないらしい。
流石に不憫だ。
愛華のような平均的な記憶力では中学くらいまでなら薄々覚えていることが多い。
(相当記憶力ないのか)
本能がヤバそうと言っているのを無視して沙夜香は記憶力なし、として考えるのをやめた。
(陽菜たちが旅行中、一瞬で部屋が汚くなるとは・・・私もなかなかだねっ)
唐突すぎる方向違いな自画自賛である。
一方の沙夜香。
(愛華め・・・厄介そうな奴を上に報告したな・・・)
愛華が部下に丸投げした報告書を見て、イライラが募る。
まぁまぁ正確らしく、上からはナントカシトイテネーと丸投げである。
(皺寄せが全てきたよホントに・・・)
沙夜香はあとで仕返しに一発入れないと思いつつ、自分の見解をまとめはじめた。
「おっはよー沙夜香ぁ!」
いきなり愛華が戸を開けてきた。
「ひゃっ」
沙夜香の驚いた声が高く響く。
沙夜香は少し目が怒っている。
「おはよ、前から言ってるかもだけどね・・・」
「ちゃんとノックしから入る!」
「・・・・」
「だよねっ・・・」
「分かってんなら、そうしなさいよ・・・」
ほーほけきょっ
とホトトギスの声が高く泣いた。
どうやって進めよう?
この後の展開は決まってんのに、繋ぎが上手くいかない。
結末まで大体決まってます。
決まってるね。
名前、決まってないけど。
繋ぎ、決まってないけど。
7割、決まってないけど。