第三話 少年少女
話をどう進めようか?
フカフカのベットにカーペットと洋風の部屋。
「愛華さん、もう7時ですよ!」
どんどんどん!
「愛華さん!」
高い声で愛華を呼ぶ声。
愛華ははいはい、と言って起きた。
ドアを開ける。
「おはようございます、愛華さん!」
嬉しそうな声の12、13くらいの少女が立っていた。
緑色の着物で短い黒髪にウェーブをかけた愛華の侍女、陽菜だ。
「陽菜、もう帰ってきたの?
明日まで旅行に・・・」
「愛華さんがヤバい奴にあったって!
そんなのでゆっくり旅行なんて出来ませんよ!」
陽菜が泣きださんばかりで叫ぶ。
「五月蝿いわよ、朝から。」
パンを持っている陽菜と同じくらいの少女がきた。青色の着物に腰まである茶髪を揺らしてスタスタと歩く。
「おはよう、紗奈。」
「おはよう御座います愛華様、後で汚部屋の掃除を致しますのでこちらをお召し上がり次第、お呼び出しの御座います沙夜香様の家へ。」
キビキビとした切れ目が怖さを増している紗奈。
しれっと吐く毒も強烈だ。
「分かったわ、沙夜香へ何か持って行きたいから用意してね。」
「畏まりました、其方は美菜に任せます。
では、後ほど。」
パンを置いてさっさと部屋を出て行ってしまった。
ささっと着替える。
ちゃんと枕元に着替えまで置いてくれている。
(さすがだなぁ、巫女としての育成も順調)
[愛華の侍女というのは表面上の立場だ。
本当は巫女として育成中の愛華の弟子だ。
この4人には、みんな同じ過去がある。
みんな親を失った。]
巫女服を着た愛華。
パンを食べて部屋からでた。
「師範!」
「ねぇねぇー、師範」
「師範、薪割り終わりましたよ!」
「師範師範、ご褒美!」
わらわらと着替え終わった愛華の周りに集まった4人の男の子だ。
みんな紺色の作務衣。
一番大きいのが陽太、次に大きいのが咲也、双子が宏也と宗也だ。
この子たちと陽菜たちは、天涯孤独の少年少女だ。
陽太たちは神主、つまり巫女をまとめる10人の候補生だ。
厳しい試験の突破をしなければいけない。
「これからお出かけだからご褒美は帰ったらあげるよ、それと各自鍛錬していてね。
陽菜たちにも言っておくのとちゃんと着替えるんだよー」
「「「「はーい!」」」」
(良い子だなぁ)
内心にっこりだ。
「いってきまーす!」
だだだった走り出す。
暫くして、少し立ち止まる。
周りから田んぼから住宅地にかわっている。
空を見るとお日様がキラキラしてる。
気持ちのいい風が吹いている。
何だか少し、いい気分だった。
そろそろ話を進めなければ。
キャラをどかっと投入。
番外編できるぞっ!
ちなみにカラーリングの元ネタは信号機です。