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わすれもの  作者: しっど
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5/12

第五話 夢

バスは深い霧の中を走っている。





左隣にはユウが、右隣にはリンがいる。





「*******! *****、*******?」





ユウが話しかけてくる。声は聞こえるのに聞き取れない。





「********」


リンの声。聞き取れない。





「あ、あはは」


乾いた笑いが漏れる。


怪訝な顔をする二人。





「***?」





「*********」





「******!」「****」「*********?」「********」「*?」


「**********」「********」「***?」「*******!」「********?!?」


「****!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」「*????????????????」「********!???!?!?!!??」


「???????????????????!!!!!!!!!!!!!*********!!!!!!!!!」「*!!!!!!!********_????????/!"#1%$」


「>#!"$%"#$%!"#"#」





動悸がする。


空が暗く、明るく、目まぐるしく移り変わる。


頭を抱え、目を閉じる。声にならない叫びをあげる。





...





...





...





再び目を開けたとき、車内には私しかいなかった。





霧の中を私だけを乗せたバスが進んでゆく。





私だけ。





この世界には私一人しかいない。





そう理解した瞬間、猛烈な恐怖を感じる。





力の限り窓を叩く。





ガラスが割れたって良い。破片なんてどうでもいい。





なにがどうなったっていいから、とにかくこのバスから出たい。





でも、どれだけ必死で叩いても、





バスはびくともしなかった。





シートに横たわる。勝手に涙が流れてくる。





...





...





突然、私だけが乗るバスを強い揺れが襲う。





地震?





違う。そんな程度のものではない。





世界の終わり?





バスは白い光に包まれ、意識に加速感を覚える。





声。














「・・・さん!」











声が聞こえる。











「古城戸さん!」














私の名前を呼んでいる。

















「そんなところで寝ていたら風邪ひいちゃいますよ、古城戸さん!」





肩を揺さぶられながら、私は目を覚ました。




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