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わすれもの  作者: しっど
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3/12

第三話 死

一か月と一週間ぶりの我が家。





まるで私が帰ってくることを拒むかのように、暗い。





(帰ってこなければよかった)





(生きて還れなければよかった)





「私なんて・・・」





玄関に佇む私の口から小さな声が漏れる。





誰にも聞かれることなく虚ろに吸い込まれて消えた。





靴を脱ぐこともせずうずくまる。





膝を抱く。





小さく、小さく、丸まって、そのまま黒い点になって消えてしまいたいと願う。

















どれほどそうしていただろうか。





十分間程度? それとも一日中?





わからない、どうでもよかった。





ゆっくりと立ち上がり、靴を脱ぐ。





ふらふら歩きの果てにようやく居間に辿り着く。





寝そべる。崩れ落ちるといった方が適切か。





床の冷たさだけが心地いい。





暗い部屋で平らになる私。





目を開けたまま何も見ないでいるうちに





全身から力が抜けていることに気づく。





もう二度とこの四肢が動くことはない、





そう思えるほどの脱力感だった。





これが、死なのかな。











...








...











...




















...









































ユウも、リンも、こんな感じだったのかな。

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