第六話 二人の村人
突然の爆発で村は壊滅してしまった。ココ村の人たちは無事なのか?
やばいことになってるな。
ああ、生きている人が居ればいいけど。
僕は、フローラちゃんと共に破壊されたココ村で生きている人が居ないか探した。
「ゔぅ」
声が聞こえた!
「あ、人だ!」
僕は駆け寄る。そこには傷だらけの男性が。
「大丈夫ですか?」
僕は駆け寄る。
「あ、ああなんとかな。にしても、一体何が起きたんだ」
男性は僕に向かって言った。
「わかりませんが、爆弾だと思うんです。でも、誰が爆弾なんて」
僕は、そう言う。
村が壊滅するほどの爆弾、こんなのを持っていると思えない。
「くっ」
こちらに一人の女性が歩いてきた。見たところ傷だらけ。
「大丈夫?」
フローラちゃんが駆け寄る。
「フローラちゃんは生きていたのね。私も傷だらけになりながらでも、辺りを散策していたけど、他の人たちはいなかった。
もしかしたら、あの爆発でみんな」
女の人はそうつぶやく。
そう言えば、村の真ん中に集まってって誰が言ってたような?
「そう言えば、村の真ん中で村会議してたわね。そこを狙われたのかしら」
女の人はそう言い地面に座る。
「村は壊滅的、僕たちしか居ないし、ここから復旧させるにしても時間がかかりますよ」
僕はそうみんなに言った。
「確かにそうだが、どこか行く宛はあるのか?無ければここにいるほうがいい」
男性はそう言った。
「地図とかは無いんですか?この世界の地図とか」
僕はそう言った。
「あ、そう言えばそれはあるわ。私の家にあるの。
ごめんなさいけど、私をおんぶしてくれない?足がもう」
女性は僕に向かって言う。
「分かりました。失礼します」
僕はそう言い女性をおんぶした。
そのまま、僕たちは女性の家の方に向かった。
そして、女性の家についたが、
「これが私の家。見るも無残な姿ね」
女性はそう言った。
僕たちは、入れそうな場所を探し、そこから家の中に、入った。
中は外よりはマシかも。
なんか、出そうな感じがするな。
いや、お化け屋敷じゃないよ。
「どうしたの?」
女性が聞く。
「なんでもないですよ。それより地図は何処に置いているんですか?」
僕は女性に聞く。
「あの、タンスの中よ」
女性は指差す方にはタンスが。
「分かりました」
僕はそう答え、タンスに近づき中を見る。
僕は一段目を開けた。
「は!」
僕は急いで閉めた。
「見た?」
後ろから女性の圧が感じられる。
「い、いやみ、見てないでよ」
僕はそう言った。
見ただろ。変態やな。
いや、仕方ないじゃん。
僕は二段目を開ける。
そこには、服が入っていた。
「違いますね。てことは三段目かも」
僕は二段目を閉じて、三段目を開ける。
「あ、あったかも」
僕は、地図っぽいものを見つけたのでそれを取り出しフローラちゃんたちの元へ。
「見つけた?」
フローラちゃんが聞いてくる。
「うん。見つけたよ」
僕はそう答える。
そして地図を開けると色々と大陸が載っている。
ここが、フワっ島か。てことは、近くの大陸に行くしかないみたいだね。
この近くだと、フレフル大陸が近いみたい。
「フレフル大陸が近いみたいですよ」
僕は、そう答える。
「フレフル大陸ね、でもあそこは危険よ。とんでもない化け物が潜んでるって噂があるほどよ」
女性が言う。
「でも、行ってみたくありません?」
僕が聞いた。
「ま、まぁ。本当か知りたいし」
女性はそう答える。
「けどよ危険な気がするぜ。この島を出るのはすぐじゃなくてもいいだろ?」
男性はそう答える。
「確かに。ここである程度はやることやってから行きましょう」
女性はみんなに向かって言った。
「あ、あの名前は?」
僕がそうつぶやく。
「ああ、悪いな。忘れてた」
男性がそう答える。