第一話 見たことある食べ物
僕は、異世界転移してしまった。
なんでこんなことに。金も無いのに生きていけないよ。
それなら働けばいいだろう。
おい、ナレーターは出てこなくていい。
「直ぐに出てきてやる」
ナレーターはそう言う。
「おらー!」
「あの?何しているんですか?」
フローラちゃんが僕に聞いてくる。
「え?な、なんでもないよ」
僕はなんともない顔でフローラちゃんに言う。
この人さっき誰もいない場所で話していたよね。やっぱり、頭のおかしい人なのかな?
フローラちゃんはそう理解するのであった。
「そ、それより、少しお腹が空いたんだけどお金ないと食べ物とか買えないよね?」
僕はフローラちゃんに聞く。
「そうだけど、お腹空いてるの?」
フローラちゃんがこちらを見つめる。
「うん。何も食べてないからね」
この上目遣いはずりーだろ。なんだよこのかわいいのは。
おいおい、僕の生活に華か?華なのか?
この時、読者は思うだろう。やっぱこいつロリコンだと。
お前はでてこなくていいー!
「な、なんですか?!どうしたんですか?」
フローラちゃんは少し怖がっている。
「ご、ごめんね。何でもないよ」
僕は優しい笑顔でフローラちゃんに言う。
あのナレーターめ、許さん。僕はロリコンではないのだ。
作者がロリコンなのでは?
おい、俺はロリコンじゃねぇ。
あ、作者だ。
いや、訳わからんくなってるだろ!
「あの、何考えているんですか?」
フローラちゃんが聞いた。
「あ、えっとこの世界にも日本のような料理はあるのかなって思っただけだよ」
僕はそう言う。
「そうなんだ。じゃあ来て、食堂に案内するよ」
フローラちゃんは僕の手を繋ぎ、そちらの方に歩く。
僕とフローラちゃんは村の食堂まで向かったのだ。
「ここが、食堂だよ。今はみんな仕事で出ているから居ないけど、帰ってきたらみんなでここで食べてるよ」
フローラちゃんは簡単な説明を僕にする。
「へぇ、少し広いんだな。注文とかはどうすればいいの?」
僕が聞く。
「あっちから自分で取ってくるんだよ。食堂の人は持ってきてくれないよ」
フローラちゃんはそう言った。
なるほど、食べ放題みたいにこちらが取ってくるってわけね。
なるほど、なるほど。
僕は食べ物が置いてある場所に向かった。
そこには、何やら見たことがあるような物がある。
これ、りんごじゃね?
いや、これはりんごではない。りりんごだ。
いや、りんごにりをつけただけじゃん!
いや、だって食べ物の名前とか考えていたらきりないじゃん。
いや、作者さん。そこが腕の見せどころじゃないですか。
「あ、あの。取らないですか?」
フローラちゃんが聞いてきた。
「うん。取るよ。えっと、これと、これ」
僕は、日本で見たことあるような物を取った。
僕たちは席に座り
「いただきます」
フローラちゃんは手を合わせる。
流石にここは同じなんだな。
「いただきます」
僕も手を合わせ、食事をほおばる。
なんか、りりんごは普通にりんごだな。
それに、この野菜もりはサラダだし。日本の影響でも受けているのか?
作者がめんどいだけなのだ。
いや、ナレーターは出てこんでいい。
「美味しい?」
フローラちゃんが満点の笑顔で僕に聞いてきた。
「うん。美味しいよ。とっても」
僕も笑顔をかえす。
いや、かわいいだろ。こんな僕にこんな笑顔を向けてくれるなんて。
うー!最・
あれ、今なんて言おうとした?
いや、最強って言おうとしただけだよ。
へぇ、そう。
この時、ナレーターは思った。こいつ、ロリコンであることを知られたくないのか?
子供好きならまだしも、いやきもいか?
「遥人さんはお腹いっぱい?」
フローラちゃんが聞いてくる。
「うん。お腹いっぱいだよ。満足だった」
僕はそう答える。
まぁ、色んな意味だけど。
うん。ロリコンだわ。
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なんか、ナレーターとか作者とかが出てきたけどこれ、ギャグ要素じゃないよ。
これはギャグなのか?教えてくれ。