第十話
また少しばかり、遅くなってすいません。
今回は少し短いですが・・次回を早めに出すためご了承ください
「ラシエル、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。マリー心配かけちゃった。ごめんね」
よかった、いつものラシエルだ!会えなかった期間は一週間もないけど、何か月もあっていないような気分になって。ちょっと、涙が・・・・。
「それで、ナイト・ハニーさんは体調いかがですか?」
リタは、泣きそうになっている私に気付いたのか肩を「ぽんっ」とたたいてくれた。
それがうれしくてもっと泣きそうになる。
「心配をかけました。もう大丈夫ですわ」
「で、ハニーさんと戦った件は、ラシエルなんだって?」
涙目になっていた眼をこすって、私はまじめな表情へと変えた。
「それがな、ナイト・ハニーさんと戦っていた記憶がないって言ってるんだ。逆にシャウラから、守ってくれたって」
「やっぱり。ハニーさんも同じこと言ってた」
ハニーさんが言ってたこと、記憶が曖昧になってたからじゃない。本当に、シャウラと戦ってくれてたんだ。
「じゃあ、シャウラが怪しいんじゃないか?」
「そうだね!あっ、バーレットが!」
「やばい、バーレット今シャウラのところにいるんだよな。ならすぐ部屋に戻るぞ!ナイト・ハニーさんとラシエルは、まだ保健室にいてください。また来ます」
私たちは、だめだけど廊下を全力疾走した。
お願い。バーレット、無事でいて。リタが思いっきりドアを開けた。
「あっ、バーレット。帰ってたのか」
部屋の床に座って、ぼーっとしているバーレット。よかったー、ちゃんと無事だった。
「はい、それにシャウラの声も・・・・・」
「ありがとう。聞こう」
声を聴く?シャウラは、今この部屋にいないし・・・逆にいたら困る・・・。
「わかった。じゃあ、スペッチェお願い・・・・」
スペッチェがこくんと宇座図板。小さくて、可愛い。でも、言葉がわかるってここなと似ていて、喋れるのかな?まぁ、ここなは人間だけど・・・。
「スペッチェもしゃべれるの?」
「いいえ。でも、言葉がわかり一つ魔法が使えます・・・では、音声を」
「 〈シャウラ音声〉
はい、アモン様。計画は順調に進んでいます。お任せください、みな私がカンバニだということは知りません。完璧に騙せております。あっクヴァール、なんでしくじったのですか。私がそのミスをかばっているんですよ。忘れないでくださいね。そうでした、あれ出しておいてください。以上カンバニから。
〈シャウラ音声終了〉 」
「お疲れ様・・・スペッチェありがとう。もう休んでいいよ」
またこくんとうなずき、鳥かごの中で目をつぶっていた。その姿もめっちゃ可愛い。
「ありがとう、バーレット大変だったでしょ」
「ううん、大丈夫・・・。この音声は、スペッチェが魔法で声を録音したものですから、それからこれ」
スペッチェすごい・・・。私が使う魔法なんかよりもっと難易度の高い魔法が使えるなんて。
あれっ?後ろの机に、バーレットが書いてあった。何々、シャウラの正体はカンバニ?と書いてあって、そこから下に矢印が引いてあってクヴァール?真ん中から上の矢印には、アモン様?ふふっ、バーレットしっかり考えてくれてたんだ。
「紙に書いてみました・・・」
「お疲れ様。やっぱり、シャウラが怪しいというのは、あたりだね」
「あぁ、これをラシエルに教えよう。でもこっちの部屋でな。シャウラに聞かれたらまずいから、見張りをつけてな」
「わかった。じゃあラシエルを呼んでくるね」
(保健室)
「ラシエル」
「ん、なーに?」
「あのさ、ちょっとヘアに来てくれる?話したいことがあるんだ」
「いいよ!もう元気だから」
私は、ラシエルを連れて保健室を出た。シャウラがカンバニって可能性があるんだよね。
ハニーさんの部屋で感じたあの寒気は・・・。まさか、さっき言ってたクヴァールかカンバニ?
ラシエルと部屋に入ったら、ここ名が人間になって見張りをしてくれていた。ラシエルに、今まであったことを話して音声を聞いてもらった。
「そんなことになっていたなんて。ほんとにごめんね、私がすごい迷惑かけちゃって」
「だから、大丈夫だよ!」
「気にするなって、しょうがないことなんだからな」
ラシエルがすごい笑顔でこっちを見てうなずいた。なんだか、まだ反省してるみたいだけど・・・。
「さぁ、気を取り直して。なずけて、「シャウラ会議」はじめ!バーレット、どういう話すればいいかな」
なずける必要あったかな。ここなも、ドアの向こうから「おー!」って、返事してるし。こういう時、
リタはすっごく張り切るからなぁ。無茶しなきゃいいんだけど。でも。バーレットに話を進めてもらおうとしてる・・・・・。
「急にふりますね。えっと今は、シャウラさんがカンバニという人物ではないか、アモン様とは一体何者なのか、ということを話し合えばいいと思う・・・」
すぐに答えた。バーレットすごい。さすが、優等生。
「オッケー。そういうことならまず、シャウラがカンバニかもしれないというこちについて話し合おうか」
「シャウラは、紫色の光魔法を使っていたよ」
ラシエルが、体を前に突き出すようにしゃべってきた。この元気な声を聴くのが久しぶりな気がする。
「そうなんだ。やっぱり、戦った時に分かったの?」
「うん!」
「シャウラさんとラシエルが戦っていた?えっ、それおかしくないですか。だって私がシャウラさんの部屋に行ったときに、シャウラさんいましたよ・・・・・」
そっか、確かにそうだよね。じゃないと、声を魔法で録音できないものね。
「バーレット確かにそうだな。ラシエル、シャウラが保健室を出たのって何時くらい?」
やっぱりリタもそこが気になったんだ。
「えっとね、リタとマリーが駆けつけてくれたのは二時くらいだったから、そこから一時間ぐらいかな」
それじゃあラシエルは、一時間ぐらいハニーさんと戦っていたってこと?
怖いというか、そんなにずっと戦えていたなんてすごい。私だったらそんなに戦えない。
「だったら意味が分かりましたシャウラさんが保健室を出た時から絶対に30分は立っているのですから。そのうちに部屋に戻ることはできますからね・・・・」
バーレット探偵みたい。でも、言ってることは普通に事・・・・・・・。
〈トントン〉
えっ、だれが来たの?でも、ここ名が見張りしてるはずじゃ・・・まさか、倒された・・・・?
読んでいただきありがとうございます。これから、もっと早く出したいです(三度目の正直・・・)
それでは、次回もお楽しみに。




