第9話
前回以上に遅れてしまいすいません!すこし、忙しかったんです・・・・・。
そして、2ヶ月以上遅れましたが、
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
お時間がある方は読んでいただけたら嬉しいです。では、どうぞ!
「ウィンダートゥルード」
「すごい、何でそんなに大きいのは出来るんだ?私は、こんなに小さいのしかできないのに」
そう言っているのはリタ。私達は、授業に間に合わなかったけど、
事情を話し何とか怒られずに済んだ。今は、風魔法の練習をしている。
そしてすごいといわれているのは・・・なんと私!初めての風魔法なのに、
大きい竜巻が二つもできた。もしかして、私の得意分野って・・・・
まさか風魔法?なんか地味。
リタは、炎魔法でしょ。ラシエルは、水魔法。バーレットは、光魔法と、みんなすごいのに。
何で私は風魔法なの?すごい地味な感じ。でも、得意分野になりそうな魔法だし、磨いとこう。
「おーい、マリー!私、飛ばされるって」
「あっ、ごめんごめん。今、竜巻消すね」
確か先生にさっき教えてもらった、竜巻を消す呪文は・・・・あった。
「ウィンダーイレー!」
ぱらぱらとめくれていた教科書が、ぴたりとやんだ。
「まったく、気をつけろよな」
「ごめんって」
思った以上に早く魔法でき時間が余ったから、私はここなの話をした。
最初は、驚いていたけどちゃんと最後まで話を聞いてくれた。
「ふーん、なるほど。案外大変そうだな」
「うん、まぁね。でも、ここなのおかげでここにこれたんだ。でも、隠し事しちゃってごめんね」
「いいよ、気にすんな。じゃあ、もう帰ろうか。授業終わったし、バーレットも心配だからな」
「ほんとだ、帰ろう」
ほ、怒ってないみたいだ。でも、授業を聞いていないことで先生におこられるかもだけど。
まぁ、授業終わっても怒られないということは・・・・多分だいじょうぶなんだろう。
はぁ、よかった。安心したらバーレットのこともっと心配になってきた・・・・・・・。
きっとリタも心配していたのだろう。魔法部屋に行く時よりも、足取りが早い。
魔法で体力を使ったから、さっきより息切れが・・・・。
「どう、ここな。バーレット、大丈夫そう?」
「うん、そんなに変わりはないよ。まだ寝てるけど」
「そっか、よかった」
私は、胸をなでおろした。あっ、ここなの話で頭がいっぱいになっててすっかり忘れてた。
マークのこと早く話さなきゃ。
「あのね、リタ。さっきラシエルを運んだ時に変なマークを見つけたの」
「変なマーク?」
私は、マークのことを絵でかきながら説明した・・・・・。
「何で、そんなマークがついてるんだよ」
「ほんと不思議だよね。まぁ、今マークがどうなっているかはわからないけど。ね、ここな」
あれ、ここながいない!ここなが消えちゃったら、どうしよう・・・・・。って、あれ?
「ここな、犬に戻ってるよ」
「えっ、ほんとだ。力かなり使っちゃったから。犬のほうが体力使わないから、犬に戻ってていい?」
あれっ、ここなって人間だよね・・・・?犬のほうが力使わないって。
犬の姿に、慣れちゃったのかな・・・・・?
「大丈夫なんですか?ここ名」
リタはまだ、敬語だ。ここなは先輩だけど、リタが敬語ってなんか慣れないな。
「大丈夫だよ。ちょっと休むね」
そういって、ここなはベットに戻っていった。
そうだ、私がここなを起こしたんだったな。悪いことしちゃったな。
ふぅ、今日はほとんど授業がなかったけど、なんかハードだったなぁ。
ゆっくり寝れそうだ・・・。バーレットも、明日元気に起きてくれればいいな・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おはよう、マリー・・・・・」
「うん、おはようバーレット。もう大丈夫なの?」
私より早く起きるなんて珍しい。早く、寝たからかな。
「はい、おかげさまでぐっすり寝れました・・・・」
「ほんと、元気そうでよかった」
バーレットには、何も起きなくてよかった。じゃあ、苦しんだのってラシエルだけ?
私たちも、あの黒い煙の中にいたのに?じゃあ、あの煙とは関係がないの?
一体、何がどうなって・・・・。
「ラシエルのこと、リタから聞きました・・・」
「そっか」
バーレット、大丈夫かな・・・?やっぱり、ラシエルが元気じゃないって聞いて
ショックだったんだろうな・・・・・。
「ほら!朝の準備して、朝ごはん食べて校庭に行くよ!」
こんな時でも、リタはしっかりと指示をしてくれる。いつも通りにしてくれることが、なぜか落ち着く・・・。ん?朝ご飯を食べながら、朝リタが言ったことで、気になったことを聞いた。
「何で、校庭に行くの?」
「あぁ、転校生が来るんだってさ。この前の、マリーみたいに」
えっ、新しい転校生?こんなに早くに。私が、三週間くらい前に転入してきたばっかりなのに。
「じゃあ、急がないとね」
「あぁ、行くぞ」
はや足で、校庭に出た。うわぁ、もうみんな並んでる。
やばいやばい・・・マンドラ先生の目が怖い。
「えー、全員揃ったので、転校生を紹介したいと思います。どうぞ」
「こんにちわー。私、コット・シャウラ。よろしくお願いします」
な、なに?この寒気・・・・前にも感じたような・・・。
「さぁ、皆さん。これから仲良くしてくださいね。では、早いですが朝会を終わります」
みんながぞろぞろと部屋に戻り、一斉に校庭やら魔法部屋やらに移動するか、
廊下はもうごっちゃごちゃ。私たちは、魔法学の勉強のためクラスに・・・・・無事到着。
「はい、ではそろそろ授業を始めたいと思います」
今回は、光魔法か・・・・・。
「あぁ、シャウラさんは、マリーさんの隣の席へ」
「はい、よろしくね。マリー」
「うん・・・・」
私の隣の席になっちゃった。なんだか、なれなれしい。どっかであったかな・・・なわけないか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シャウラって子が来てから、四日が過ぎた。ラシエルも、たまに起きてちゃんとご飯たべてるって
聞いてるけど、あの日以来あってない。
「マリー」
ラシエルのこと以外は、全く変わってない・・・・・・とは言い切れない。
なぜか、シャウラがラシエルのことばかり聞いてくる。ラシエルってどんな子?とか
今元気なの?って、シャウラとラシエルって友達なのかな?
「おい、マリー」
あっ、ごめん。何リタ?
「大丈夫か?さっきからすごく考え込んでるみたいだけど。どうしたんだ?」
いやあ、シャウラのことでちょっと。
「シャウラがどうかしたか?」
「あのね、ラシエルのことが気になるみたいで、いろいろと聞いてくるんだよね。
それに、初めて会った時に寒気をがしたんだよね」
寒気は、わたしだけかもしれないけど・・・リタになら言ってもばかにされないよね・・・。
「ラシエルのことが気になってる⁉それに、寒気?どんな感じなんだ?」
「ハニーさんが倒れてた時にも感じたんだけど、背中が凍るみたいにブルブルっという感じ」
「それ、私も感じました・・・・・」
「そうなの?バーレット」
急に入ってきたね、バーレット。びっくりするけど、調子が戻ったってことかな。
「はい、あのシャウラって子、何か隠してる気がするんです・・・」
「隠してる!それは、追跡しなきゃいけないな」
追跡って・・・そんなに目をキラキラさせて言う言葉なのかな・・・・?
「えっ、また前みたいな、尾行するの?それは、みんなに負担がかかるからやめにしたじゃん」
これ以上、リタにもバーレットにも、負担かけたくない・・・・。
「そっか、じゃあどうすれば・・・・あっ、スペッチェに頼んでみるか」
「えっ、何で?」
スペッチェって、バーレットのペットのアマツバメだよね・・・。任せて平気なの?
「まぁ、スペッチェに頼んでおけば大丈夫。お願いできる?バーレット」
「もちろん。じゃあちょっと待っていて・・・」
そういって、バーレットはスペッチェに目配せをして一緒に部屋から出た。
さっきは、元気そうだったけど・・・・バーレット大丈夫だのかな・・・・。
「私たちは、ラシエルのところに行ってみるか」
「うん」
今日は、日曜日で授業がない日。だから、久しぶりにラシエルのところに行ける!
どうしてるかな?
私は、楽しみで保健室に向かう足取りがスキップをしているようになった。
「がるるー、がるるるー」
「きゃっ、なに?あっ、アーラ」
どうして、アーラがおびえてるの?飼い主のラシエルがそばにいるんなら、
落ち着ているはずじゃん。
「お、おい。見ろよ。保健室」
リタも声が震えてる。
「えっ、なに?何で、ハニーさんとラシエルが戦っているの?」
すごく、ハニーさんが燃えているように見える。もちろん、物理的にじゃなくて、
気持ちが高ぶっているというか熱くなっているような・・・・。
「これは、止めないとまずいんじゃないか?」
「そうだね、どうやって止める?」
「これは、どうだ?マリーが竜巻を起こして、二人の気を引いている間に。
わたしは、ラシエルをマリーはナイト・ハニーさんを、遠くに連れて行って落ち着かせる」
「了解」
できるかわかんないけど、やってみるしかない。
「じゃあ、せーので始めるぞ」
「うん」
「せーの!」
「ウィンダートゥルード!」
よ、よし成功!それから、ハニーさんを遠くに・・・。あっ、もう二人とも戦ってないから、
竜巻消して・・・。私は、保健室内でできるだけ、ハニーさんを遠くに連れて行った。
「ハニーさん、大丈夫ですか?」
「はい・・・ラシエルさん?」
ん?ラシエルとは、今ハニーさんが戦っていたよね・・・。まず、それを聞かないと。
「あの、なぜハニーさんは、ラシエルと戦っていたのですか?」
「戦う?私がなぜラシエルさんと?」
「えっ、でもさっきまで・・・・」
私のみ間違えじゃなかったはず・・・もしかして、ハニーさん頭を打って記憶が曖昧なんじゃ・・・。
「私は、ラシエルさんと一緒に保健室で休んでいましたわ。でもそこへ、シャウラさんが保健室に来ましたの。そして、私達に魔法をかけようとしたので・・・私はシャウラさんを止めようと・・・・」
「えっ、さっきまで、ラシエルと戦っていたではないですか」
話が全く違う・・・。でも、シャウラが関わっていると言ことに間違いはないんだ。
「本当に私が、戦っていたのですか?」
「はい、でも今は落ち着いてるんですよね」
「ええ」
落ち着かせられた・・・。作戦成功?になるのかな・・・。
「なら、あっちにラシエルとリタがいるので一緒に行きましょう」
学校内の、広い保健室の端っこに、二人がいた。やっぱり、この学校広い。
体力がなくなっている、ハニーさんを連れていくには大変だ・・・。
だって私も、魔法で体力が減ってるんだから・・・・。
やっと、次のお話を出せました・・・。
やっと、落ち着いてきましたので、次回は早く出せるかと思います・・・(また遅くなってしまったらすいません‥‥)
では、次回もお楽しみに!




