エカテリーナ。
番外編となります。前回の番外編で、ナターシャ達の支援に派遣された部隊に少し触れました。ここで、その話にふれたいと思います。
第四十五部
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聖リィエーフ様の指示により、やや”特殊”な
事情のある”異界からの転生者”を迎えに、私の
終生の好敵手たる”女子大聖剣術士筆頭”ナター
シャが、自らの”班”を率いサリュート平原に向
かった・・・。
何事も無ければ、”外面の良い”彼女のことだ。
混乱し、”暴走”でもされたら厄介な転生者を
巧みに説得し、優しく導いてくる事だろう。
何か不都合があった場合は、私の”出来の悪い”
妹、エレーナが得意の・・・これだけは私も適わ
ない”魅了”の力で、処理するだろう。
だが、”情報部”からの報告により、内務委員部
の不穏な動きに対処する為、戦闘天使長ミハイル
様より、私に出動命令が下された。
”暗殺天使”2班。うち1班は、席次争いでナタ
ーシャと供に、常に私の”首席”の座を脅かしてき
た”彼女達”がいる。筆頭の座こそ逃したものの
高位の女子大聖である彼女達は、厄介だ。
そして、”諜報天使”1班・・・。こちらも
好ましくない。”敵”の戦力は、ナターシャ達の手
に余る。この私でも、自身の1班だけでこれら
3班への対処は、無理だ。
副主神・聖ヨシフは、このところ、その”野望”
を隠す気配すらなく手段を選ばなくなってきた。
異界からの転生者、先方アース神界主神からの
”特別な預かり物”が消滅すれば・・・。
任務失敗を理由に、聖リィエーフ様を糾弾し、
排除。時期主神の座を射止める為に、障壁の除
去にご執心な、陰謀好きの聖ヨシフが待ち望ん
だ”好機”である。
近々、主神・聖ウラジミール閣下が出席され
る、各神界の主神が一同に介する”神々の晩餐”
で大恥をかこうとも、何より不運な転生者が、
今度こそ”本当の死”を迎えようとも、全く意に
介さないのだから恐れ入る!
その事を口にする事は、憚られるが聖ヨシフ
は”邪神堕ち”しているという見方もある。
そんな聖ヨシフにこれ以上、好きにさせる訳
にはいかない。
異界からの転生者を、内務委員部の刺客達か
ら守り、無事適合処置を終えなければならない。
早急にこの任務を終わらせ、聖ヨシフの下に
聖リィエーフ様が向かったと同時に”発動”され
た”作戦行動”に合流したい!
戦闘天使長ミハイル様が提唱される、”機動戦”
理論がこの度実証される・・・。
誰も見た事がない!誰も未だ成した事のない!
まさに神速の作戦行動での”目標”制圧!
”親衛軍”発足準備と並行し、密かに進められ
ていた”聖ミハイル様””戦闘天使長ミハイル様”
が立案した、”神聖なるクーデター”計画・・・。
”敵”にとっても好機ならば、私達にとっても
逃す訳にはいかない好機!
私、女子大聖弓術士筆頭エカテリーナは、す
ぐに直率する班員と、私に個人的に忠誠を誓う
女子大聖アリーナ、エリザベータ両名の班も
召集し、サリュート平原に向かう・・・。
特殊な事情を持つ転生者にも興味がある。
”3神の加護”・・・お粗末な騒動のあった、
アース神界由来ではあるが、”腐っても”主神
・副主神・冥神の加護の力を宿す転生者。
神界間の”協定”により、こちらに”害”を
もたらしかねない”力”には制限が掛けられる
が、並みの転生者とは訳が違う・・・筈。
そう、『スプートニク』ではない、まさに
”異界の力”を感じる。
転生者は、”力”の行使に目覚めたのか?
不利な状況下で、防戦に徹するナターシャ
達に守られながら、彼は”探知魔法”?に近い
魔法を”異界の力”で行使している・・・。
だが、あの”力”は・・・彼が自らの意思で
使ってはならない、彼を”維持する力”。
彼に”力”を、これ以上使わせてはいけない!
・・・・・残された時間は少ない・・・・・。
「皆、急ぐわよっ!遠距離攻撃も準備してっ!」
私は、11名の配下に激を飛ばした。
お読み頂きまして、ありがとうございます。引き続き宜しくお願いします。次回も番外編です。




