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日本男児、異世界を征く。  作者: 益荒男中年
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イマジネーション!!

        第三十二部


「ナターシャさん、これはいったい・・・」


 俺が尋ねかけたのと、同時だった。


 ナターシャさんが、口笛で合図を送ると、そ


れまで、わちゃわちゃしていたリュドミラ嬢と


アナスタシア嬢が表情を引き締め、武器を構え


”戦闘天使”に戻ったのが見えた。


 ナターシャさんが、更に口笛で合図を出すと、


俺とエレーナ嬢を中心として”三角形”的な布陣


で散開する。実に、見事な動きだ。


 で、肝心のエレーナ嬢は・・・慌てていた。


「て、敵襲?そんな・・・。わ、私があなたを


守るから!絶対に守るから!」


 頼もしい台詞を言ってくれるが・・・、もじ


もじというか、あたふたというのか?とにかく


未だ俺に抱きついたままだ!


 流石の俺も、危険を感じ彼女から腕を離して


周囲に意識を集中しているのに・・・。


 よく映画などで、大人が子供を守る時、落ち


着かせる・安心させる為に、迫る危機の様子を


直接見せないように”抱きしめる”描写を見た事


があるが・・・。現状は違うだろう。エレーナ


嬢は、そのつもりなのかも知れないが、俺の方


が背が高いし、感覚として”感じて”いるのだ。


 それに、研ぎ澄まされた意識のせいか・・・


一瞬でズームする映像のように、迫る”敵?”の


姿が見て取れた!目が合った!!


 前方茂みから躍り出て、弓を放たんとする


”男”達の姿が見えた。”男子大聖”?っていう


のか、年齢的に・・・?黒装束の、いかにも


な連中だ!


 何故か、スローモーションのように彼らの動


きが見えた・・・。彼らが何か口走る!


「ちっ!”上”では”軍”の反乱。こちらでは、


あの間抜けな奴らに気づかれた!あのまま、


”時間切れ”になりゃいいものを・・・。


仕方がない、殺れ!せめてもの、置き土産


だ!あの異界人はなんとしても、殺せ!!


・・・『聖 ヨシフ ウラー!』」


 彼らが叫ぶと同時に、矢が放たれる!4


人が一本づつ放った筈なのに・・・矢が増


えた?こちらに、12本の矢が!しかも、


炎?やら雷?やら氷?やら風の刃?みたいな


ものまで纏って、”オーラ”のような輝きを


放ちながら、 迫ってくる!


 このままでは、エレーナ嬢の背に命中して


しまう!それは、いかん。絶対に、いかん!


 エレーナ嬢も流石に事態を把握したようだ。


彼女の身体から”蒼白い”オーラのようなもの


が湧き出し始め、俺を見上げたその表情は、


凛々しく、儚く、美しい・・・”闘う女”?


的なものに変わっている。真っ直ぐに俺を


見つめながら、何か”詠唱”のような事を始


める・・・。


 しかし。しかし、だ。間に合わない!そう


感じた俺は、もう一度エレーナ嬢を抱きしめ、


無理やり向きを変えた。


 これで、”逆”になった。矢は俺の背中に


迫ってくるわけだ。これで、俺の”最高に


可愛いっ!”エレーナ様に、当たらない!


 「!?きゃっ!」可愛いらしい、小さな


悲鳴を上げて”詠唱”を中断し、驚いている


彼女の姿を、脳裏に焼き付ける・・・!


 更に、安全策をっ!ちょっと乱暴だが、


エレーナ嬢が、”巻き添え”に合わないよ


うに・・・。俺は、彼女を突き飛ばした!


 驚愕の表情で、俺に向かい手を伸ばしな


がらエレーナ嬢と俺の距離は開き・・・、


地面に倒れ込んだ。すまない・・・。


 でも、これでいいんだ。これで彼女は、


より安全になった・・・と、思う。


 さて、背中に迫る矢を、その巨大な!


”エネルギー”を感じる・・・。


 こんな状況で、ふと思った。意識が研


ぎ澄まされ、俺の”感覚”は鋭くなってい


る。いや、第六感・・・第七感に目覚め


た?わけだ。これは、3神の加護・・・


ならぱ、それならば。まだ、何か出来る


筈、きっと出来る筈!だっ!!


 矢は、迫る!しかし、俺はあきらめ


ない!俺の”最高に可愛いっ!、女子高


聖エレーナ様”を護る為に!!


 高まれっ、俺の想像力!イマジネー


ション!!現状を打破する、最高の”何か”


よ、俺に”降りて”こいっ!!





お読み頂きまして、ありがとうございます。今週は、ちょっと忙しそうなんですが・・・頑張りますので、引き続き宜しくお願いします!

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