2話 ユイちゃんとかつてのパーティーメンバー
読者の皆さんには感謝でいっぱいです!
1話が短すぎると思ったので、翌日を待たずに投稿しました。
基本的には1日1投稿のつもりだったんですけどね。
ユイちゃんと俺のデートは、冒険者ギルドから提示されるクエストを一緒にやることである。ユイちゃんは普段ソロで活動してるんだけど、二人じゃないとクリアできないクエストがある時に俺と一緒に行くことになるんだ。
冒険者ギルドに行くと、ユイちゃんに話しかけてくる少年がいた。
「おう、ユイ、久しぶりだな。」
「ケイタ。久しぶり!」
「ユイちゃん、知り合いなの?」
「うん。私が前に組んでたパーティーの仲間のケイタ。」
「へえ。前はソロじゃなくてパーティーでやってたんだ。あ、騎士をしているマルスといいます。ユイさんとお付き合いさせてもらってます、よろしくおねがいします。」
「お付き合いか……。えっでもお前、ネカ…」
「だめー!ケイタ、言わないで!」
ケイタ君がなにやら言いかけたのをユイちゃんが制した。言われたくないことみたいだけど……。ネカなんとかってなんだろう?
「ん、そういえば、マルスさんのアイコンが緑じゃなくて黄色だ。っていうことは、マルスさんNPCなのか?」
「NPCってなんですか?」
「ああ、来訪者じゃない人の事を来訪者の間ではNPCって言うんですよ。」
「ああ、そうなんですか。うん、俺はこの町生まれのこの町育ち。来訪者じゃないよ。」
「じゃあ問題ないか。リアルでのユイがどうとか関係ないもんな。」
「リアル?って何ですか?」
「ああ、こっちの話だ、気にしないで。それにしてもNPCと付きあうって変なこと考えたな。経験値効率がいいとかなんかあるのか?」
「マルスの前でそんな生々しい話しないでよ!このゲームのNPCはちゃんと感情があるんだから!普通に一緒にいて楽しい人だよマルスは。NPCだからリアルの私に失望することもないし、罪悪感なくネカマできるし。」
感情がある?リアル?ネカマ?やっぱり来訪者同士の話は俺にはよくわかんねぇな……。
「ああ、ごめんねマルス、何言ってるか分かんないよね。とりあえず、マルスの事が好きだよってこと。」
「そうか、ありがとな。まあ俺に理解できるか分かんないけど、ユイの故郷の話も少しづつ聞かせてくれよな。」
「うん!」
「まあ、上手くやってるなら俺が首を突っ込むことじゃないわな。お二人さん、幸せにやってくれ。あ、たまにはギルドにも顔出せよなー。じゃなー。」
ケイタ君は去っていった。
さて、俺達も今日のクエストに行くとしますか!
好みの分かれる展開ですみません。でも、終盤どんどんユイちゃんかわいくなっていくので見放さないでやってください!
マルスの心の揺れ動きにも乞うご期待。
次回、話が大きく動きます。