表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/31

ガス・電気・水道はファンタジー世界にはない

 最近気づいたのですが、ガスや電気や水道はファンタジー世界にはありません。まあその他にも、中世ヨーロッパ時代のファッションもよくわからないのですが、それは一旦置いておいて。日常生活をベースに書いていたので、うっかりと肉料理などの描写をしてしまったのですが。「あれ肉はどこで保存しているんだろう? 冷蔵庫はこの時代ないよな」「火はどうやっておこしているんだろう? 火打石を使うのかな」「水はどこから汲んできたのだろう? 川かな、雨水でもためているのかな」といった疑問が雪崩のように巻き起こりました。そして私は簡単に埋もれてしまいました。


 ぐすん。どうやら私は中世ヨーロッパの基礎知識がなかったようです。一応、剣と魔法の世界なので、魔法でこじつけて何とかする予定ではいますが、うかつでした。他の人はどこで、豊富な知識を手に入れているのでしょうか。ウィキペディアでしょうか? あまりこの手のファンタジーを読まなかった読書不足に原因があるのだと思います。「剣と魔法のファンタジーぐらい誰でも書けらあ」と思っていた私に説教をしたくなりました。


 確かに電気が無ければ照明もないわけで、夜間はどうしているのか。仮にガスランプがあったとしても照度はどの程度のものなのか。旅行者がカンテラ片手に賊やモンスターと戦えるのか。疑問点をほじくりだしたらいくらでも出てきました。つまり今私が手掛けている小説三作は、全部ここらへんの検証がうっちゃられています。


 ガスがない場合は、火種をどうやって保持していくかという問題がありますし、仮に炭火があったとしても、煙はどうするのか、火力はどうなのか。興味は尽きません。まあ、たいていはキャンプ時のバーベキューなどで火起こしは経験しているはずですが。私はその手の活動を人任せにしていたので、というか、火おこしが苦手だったので、未だよくわかりません。


 水道の代わりは井戸だとすぐ思いつきましたが。井戸の場合汲み置きの水を使うとして、日持ちはどのくらいなのか。知識としてはさっぱりです。おそらく、家のどこかに水がめ置き場でもあるのでしょう。井戸から壺を頭の上に乗せて運んでくるのかもしれません。水がめも結構重いですよね。女性が一人で運ぶには相当力がいるような気がします。バケツならそれ程でもないでしょうが。中世にバケツがあったのかは謎です。


 こうやって、私はファンタジー執筆の難しさを知るのでありました。本当に知識が要求されるジャンルですね。現代ものの方が楽かもしれない。いや、現代ものは常識がないと書けないから、楽なジャンルはないということです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 俺は拙著「ベルダーシュの勇者」で水道建設する魔術師兼勇者を書きました。というか雷の魔法があるのならそれは「電気がある」ということ。雷の魔石という設定を追加して魔石をセットすると電気が生じると…
2019/12/03 17:56 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ