壷の精
「ぱんぱかぱーん☆ 呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん☆」
「わっ、なに!」
「なにとは失礼ですね。あなたがわたくしを呼び出したのでしょう? わたくしはこの壷の精です」
「え、あ、本当だったんだ。壷の精とかただの迷信だと思ってた。あ、じゃあ願いを叶えるとか言うのも本当なの?」
「ええ!」
「わっ! これでもかってぐらい頷いてる。じゃあじゃあとりあえず……金、名声、あと男の三点セット。特盛りで」
「いやです」
「え? あんたって壷の精なんでしょ?」
「ええ」
「魔法とか使えるんじゃないの?」
「そりゃーもう使えますわ。石ころを金塊に変える事だって出来ますわ。等価交換なんてあまっちょろい現実なんかかるーく無視しちゃうぐらいの魔法もわたくしからすればお茶の子さいさいですわ」
「じゃあ私の願い事ぐらい叶えてよ」
「いやです」
「えーどうしてよー。あなたさっき願いを叶えるって」
「わたくしが叶えるのは自分の願いだけです。願いというのは自分が叶えてこそ意味があるのですよ。わたくし何か間違ったこと言っていますか?」
「えー……」
「ぱんぱかぱーん☆ ではでは失礼しまーす。あ、もう一〇〇年は起こさないでくださいねー☆」
とりあえず思いついた文章を書いてみただけ。
最近はコメディの練習ばっかな気がする。
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