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登頂開始

 『皆んな、今日のところはこの辺で野営を行い、明日からの登頂に備えよう。』


 一日中、危険な川沿いの渓谷を進んだ事で、全員の疲労が溜まっていたが、セレナさんの回復魔法のおかげで肉体的にも精神的にも楽になる。


 『ありがとうございます。 回復魔法には色々な癒しの効果があるんですね。 今までは怪我の治療や、コルネの船酔いの時くらいしか使用してなかったかもしれません。』


 『そんな事もあったよね。 今思うと、あの時は随分とラッキーやアルトに迷惑をかけてしまったね。』


 コルネは恥ずかしそうな表情を浮かべる。


 『それじゃあ、ハウスアンデットを召喚する前に、家を建てるスペースを確保しないとね。 ガントル、この辺のでこぼこ道を〈土魔法〉で整備して!』


 〈土魔法〉によって平坦になった場所に、アルトはバンガローサイズの家を召喚する。


 『この辺の場所だと、これが限界ね。 最低限の寝床の確保になるけど皆んな我慢してね。』


 『そんな事ありませんよ。 普通なら、先程のでこぼこ道の上で痛みを我慢しながらテントで過ごす事になるのですから大変ありがたいです! シャワーを浴びれる生活に慣れてしまった為、皆さんも物足りないかも知れませんが、身体と衣類の汚れでよければ私が清潔にしてあげられます。』


 そう言うと、セレナさんは〈クリーン〉の魔法で全員の汚れを綺麗にしてくれる。


 『汗ばんでいたから、とても助かります。 ラッキー、今日みたいな状況の場合には、セレナさんみたいな対応を今度からお願いね。』


 『分かったぜ、アルト。 セレナさん、色々と勉強になります。』


 翌日になり、1時間程、道を進むと川沿いとは別の山道に繋がる道に到着する。


 『ここからは、目的としている大型の飛行タイプの魔物達が出現する山の頂上に繋がる道だ。 山道の高さが険しくなるにつれて、現れる魔物も強力になってくるだろうから気をつけて行こう!!』


 『『『了解!!』』』


 『ふぅ、前にも何度か山道を歩く事があったけど、ここの道は高さが急で進むのが大変ね…』


 『アルトさん、道が険しいという事は、魔物と遭遇した時にいつものように戦うのが困難になる。 君達パーティの魔法が頼りになるからよろしく頼むよ。』


 『任せてください! そうなると、ガントルと〈火魔法〉の使える新しいゴブリンメイジゾンビの他、ウィルオーウィスプを引き連れておこうかな。』


 段々と険しくなる道を注意しながら先を進んでいく。


 『皆んな、魔物と遭遇するぞ! 数は三匹、ロックリザード達だ!!』


 山の斜面に器用に張り付いていたロックリザード達は、俺達の姿を認識すると2メートルはある体型とは思えないスピードで上から飛びかかってくる。


 『ラッキー君、私に合わせて〈プロテクション〉を重ねてください!!』


 『了解です! 〈プロテクション〉!!』


 セレナさんと一緒に発動した魔法の壁によって、ロックリザード達の飛びかかりによる衝撃から全員を守る。


 『二人とも後は任せて! アルト行くよ!』


 『了解よ!』


 〈プロテクション〉の上に張り付くロックリザード達に、コルネはウンディーネを召喚してロックリザード達の身体を水浸しにすると、今度はアルトがウィルオーウィスプの電撃でロックリザード達は黒焦げになって転落していく。


 『皆んな、助かったよ。 それでは引き続き進んで行こう!』

 

 『『『了解!!』』』


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