ウンディーネの復活
スキュラは、自身の足でもある蛇達を操り、俺に向かって一斉に攻撃を仕掛けてくる。 それらの攻撃を剣で斬りつけていくが、蛇の身体の表面が滑っており、弾く事は出来ても切り落とす事が出来ない。
『生意気なガキだねぇ。 ならコイツはどうだい?』
スキュラは蛇達の口から、液体を吐き出して俺にかけようとする。
『くっ、〈プロテクション〉!!』
俺は自分の周りに魔法の壁を発動して、それらに触れないようにガードすると、魔法の壁に触れた液体はジューッ、と湯気をあげている。
『酸性度の高い猛毒を防ぐとはね。 お前、ただの戦士じゃなかったのか…だが、いつまで持つかねぇ。』
『その心配はいらないよ。 ウンディーネ、早速だけど力を貸してね。』
気がつくと、コルネの横には身体の表面が、水でできた新しい精霊が姿を見せている。
『了解です。 水よ、アイツの身体の表面に付着している滑りを洗い流せ!』
ウンディーネは、右手をスキュラのほうに向けると、凄まじい強さのシャワーを発動して、スキュラの身体の滑りを綺麗さっぱりと洗い流してしまう。
『水の精霊だと?! この場所を私が寝床にしてから、お前を祀っていた村人が訪れなくなり、力を失っていたはずでは…』
『新しい主が現れたおかげで、私の力は完全に戻りました。 今ならスキュラの身体を簡単に斬りつけられるはずです。』
『よしっ、おかげで魔法を発動する準備が出来た。 くらえ、〈ホーリーブレイド〉!!』
俺が使える、最強の威力を持つ攻撃によってスキュラの蛇達は簡単に分断されると同時に、スキュラの魔力も魔剣の効果で吸収していく。 マリンバさんの特訓効果で魔力の向上と、攻撃が当たるたびに魔力の吸収も発動するため、〈ホーリーブレイド〉の状態を維持したまま〈連続斬り〉と組み合わせてスキュラの全身をバラバラに切り刻んでいく。
『馬鹿な…コイツの力は一体…』
スキュラは信じられない表情を浮かべながら、絶命する。
『コルネ、隙をつくってくれて助かったよ。』
『こちらこそ、ラッキーが時間を稼いでくれたおかげでウンディーネを復活させる事が出来たよ。』
ウンディーネは俺達の前で会釈すると話し始める。
『私は元々、この湖の近くで暮らす村人達が、自分達の繁栄を祈願して祀られる存在でした。 ここにある祭壇も、村人達によって作られたものでしたが、あのスキュラが住み着き人が訪れなくなりました。 私も必死に戦いを挑みましたが、力及ばず長きに渡って力を失っておりました。 あなた方のおかげで助けられました。 今度は私があなた方を助ける番です。 力を貸しましょう!』
『ラッキーのおかげで、新しい精霊も仲間に加わってくれたよ。 私もアルトみたいに、出発までウンディーネの力を上手く引き出す練習に励もうと思う。 ラッキーもポイント活動を頑張ってね。』
『うん、それじゃあ、ひとまずウィンに戻るとしようか!』
オルトロスのホルンとフラット達と合流すると、俺達はウィンの街へ再び〈転移〉する。
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