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新たなミッション

 トラバスさんは地図を広げると、中央付近の海の上に記載された場所を指さす。


 『トラバスさん、この陸が浮いてるような場所は何ですか?』


 『ここは海の遥か上空に浮上している、かつて勇者によって討伐された魔王が住んでいた天空城が、小さな島の一部として現在でも空中を漂っているんだ。 この島の中にある魔王の城に繋がる闇の回廊という場所に影狼石がある。 この島に行く為には、人が使える〈フライ〉の魔法では、とても辿り着けない高さにある。』


 『そんな上空に?! 一体、どうやったら行けるのですか?』 


 『手段として、一つは魔王を討伐した勇者が上陸する為に使ったとされる、空を飛行する為のアーティファクトを使用するのもの。 もう一つは大型の飛行タイプの従魔を使役して上陸する方法だ。 アーティファクトに関しては、販売している魔道具屋を確認しているが、非常に高額な為、我々では入手する事はできない。 そこで、私とラッキー君で飛行タイプの魔物を使役する方法を取ろうと思う。』


 トラバスさんはコインを三枚用意して三カ所、地図の上に置く。


 『飛行タイプの魔物の候補として、一つはベネシャの街から海を渡っていく火山の島で生息するファイヤードラゴンやロック鳥。 次に我々が以前に行ったベルファスを更に北上した地にある永久凍土にいるホワイトドラゴンやプラチナドラゴンが。 最後は西のロンドに向かう途中にある渓谷だったが…』


 話の途中でトラバスさんは、セレナさんの事を気にかけ、言葉につまる。


 『トラバス様。 私の事は気にしないで続けてください。 目的地があの渓谷に決まったとしても、私は大丈夫ですから。』


 『わかった…では、話を続けよう。 渓谷にはワイバーンの他、ロンドのドラゴンライダーが好んで騎乗するスカイドラゴンやサンダードラゴンが生息している。 先ずはこの中から、目的地を選択して新たな従魔を使役したいと思う。』


 『どの魔物もA〜Bランクに該当する名だたる顔ぶれね…私のアンデット達は炎に対して弱いから、火山の島はできれば避けたいかな。』


 『アルトさんの意見も尊重しよう。 他の皆んなはどうだろう?』


 『皆んな、聞いてくれ。 俺はカルテット達の解散の原因になった、ワイバーンに対して今の自分が何処まで対抗出来るか実力を試してみたい。 その上で、渓谷の魔物を使役できたらと思う。』


 『セレナさんには申し訳ないですが、私もラッキーと同じ意見です。 マリンバさんに魔力を鍛えてもらった事で、精霊の力で皆んなをサポート出来ると思います。』


 そう言うと、コルネはトラバスさん達にシルフとドリアードを召喚してみせる。


 『コルネさん?! まさか精霊使いのジョブを身につけたのかい! それに、皆んなが孤高の魔女と接触していたとは…詳しく聞きたい内容だけど、ひとまず話を戻そう。 他の皆んなは意見は無いかい?』


 『『はい、大丈夫です。』』


 『よし、では我々は三日後にロンドに向けて出発しよう!!』


 『『『おーーーっ!!』』』


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