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魔女の試練

 チェレスさんに貰った地図を頼りに、俺達はベネシャの西にある、魔女の住む森に向かう。 森に続く道を進んで行くと、道の途中で大きな看板を見つける。


 この先、魔女マリンバの敷地につき無断で進入した者には試練を与える。


 『ちょっと! このような注意書きがあるなんて聞いてないんだけど!! このまま、進んだらヤバイんじゃない…』


 『でも、この先の道のほうから強い気配がびんびんと伝わってくるよ。 マリンバさんがいるのは間違いないと思う。』


 『このままじっとしてても解決しないしな。 試練という表現を使っている以上、命までは狙って来ないと思うぜ。』


 『確かにラッキーの言う通りね。 二人とも、先を進んでみよう!』


 しばらく道なりに森の中を進むも、気づけば看板のあった場所に戻されてしまう。 


 『何故、真っ直ぐ先に進んでいるのに看板の場所に辿り着いてしまったんだろう…今度は途中で木にマーキングしながら進んでみよう!』


 今度は先程の道には進まず、木々の間をマーキングしながら先を進んでみるが、再び目の前に看板の場所に戻されてしまう。


 『これじゃあ、埒が明かないわ。 一体どうすればいいの?』


 『思い切って、アルトのゾンビ達を一斉に召喚してバラバラに進ませてみるのはどうだろう。』


 『わかったよ。 他に思いつく案も無いから試してみようか。』


 アルトがゾンビ達をバラバラに進ませようとしたところ、コルネが何かに気づく。


 『あそこの木の影から、シルフと同じ精霊の気配を感じる。』


 コルネが指を指した場所から、緑色の髪をした精霊が姿を見せる。


 『なーんだ、もう見つかってしまったか。 ところでさぁ、さっきのバラバラにゾンビを進ませようとするのは流石にズルいと思うけど。』

 

 『あなたは一体?』


 『私はこの森に住む木の精霊〈ドリアード〉よ。 私の存在に気づくという事は、一応は精霊使いの端くれね。 この先にいる魔女には逆らえないから、侵入者が進めないよう森に魔法をかけていたんだけど、さっきみたいな事をやられると流石に妨害できる範囲を超えてしまったよ。 ところでさ、この森にはハーフエルフが訪れる事など今まで無かったから精霊使いに会えるなんて新鮮かも。 この森にずっといても退屈だし、シルフも連れ歩いているみたいだから私も仲間に加えてよ!』


 『あなたが良ければ私は構わないけど…それじゃあ、仲間になった事だし、私達を先に進ませてくれるかな?』


 『オッケー。 でもその前に、皆んなの名前を紹介してよ! 呼ぶ時に困るからさ。』


 『それもそうだね。 私はコルネよ。 それと、こちらから順番に……』


 自己紹介が終わると、ドリアードは森にかけていた魔法を解き、先に進めるようにしてくれる。


 『コルネ、魔女の家はこのまま道なりに進めばいいけど、私みたいに妨害してくる奴がいるから注意してね。』


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