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ベネシャのA級冒険者

 手紙を受け取ると、早速中身を読んでみる。


 『拝啓

 ラッキー君、アルトさん、コルネさん。 ベネシャでの観光は楽しんでいるのかな?

 実は、至急君達に知らせたい事があり手紙を送らせてもらったんだ。

 あれから、ワイルドウルフの三つ目の進化方法を調べると同時に、トロンとザックスの〈同化〉の持続時間を伸ばしていける練習を行っていたんだ。

 一時間を超えても、トロン達の〈同化〉を持続出来るようになると、今度は魔力を発動させなくてもオルトロスの姿のままを維持出来るようになったんだ。

 勿論、二匹を分離したいと働きかければ元に戻す事も可能なので、情報として伝えておこうと思う。

 まだ、ワイルドウルフの最後の進化方法の手段は判明しておらず時間がかかると思う。 

 ベネシャを離れてウィン以外の場所に移動するようなら、冒険者ギルドを使って私宛に連絡を取りたいとお願いしてみてくれ!                      by トラバス』


 『まさか〈同化〉を維持したまま保つ事が出来るようになるなんて…それにしても、一時間も〈同化〉を維持できるとか、トラバスさんはどれだけ練習を重ねて過ごしていたんだろう…』


 『ちなみにラッキーが本気で〈同化〉を維持出来るのって、どのくらいなの?』


 『ぶっ倒れそうになるまで頑張っても、20分を超えるのが限界だと思う。 先ずはトラバスさんと同じ域に辿り着けるよう努力しなければいけないな…』


 その時、横で話を聞いていた受付嬢のチェレスさんが話しかけてくる。


 『君達、もしも効率良く魔力を増やす方法を教えて欲しいのでしたら、この街が誇る偉大な魔女がいるのをご存知でしたかにゃ? この街、唯一のA級冒険者で、なんと四系統の魔法を扱う事が出来るのにゃ。 〈孤高の魔女〉の異名で知られるマリンバ様という方ですにゃ。 人付き合いをあまり好まず、ソロで冒険されているのですが、君達くらいの年の若い冒険者には面倒見が良く色々とアドバイスしてくれると思うのにゃ。』


 『そういえば、その人の名前ってどこかで聞いた事無かったっけ?』


 『たしか〈ベルファス〉のオークション会場で、トラバスさんが話していた人じゃなかったっけ? そんな凄い人がこの街にいるなんて!』


 『マリンバ様は、現在は自宅の豪邸でアーティファクトを使った魔法の研究をされているそうですにゃ。 良ければマリンバ様の自宅の地図を渡すので、行ってみると良いですにゃ。』


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