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Cランク冒険者に昇格

 『ユニークスキル〈ポイントカード〉の〈騎士〉のポイント獲得の条件を達成しました。 騎乗しながらし魔物を討伐した20ポイントを獲得しました。 1000ポイントで目標達成となります。』


 どうやら、ストーンフィッシュを討伐した時の数がそのままポイントとして加算されたみたいだ。 ついでに冒険者カードの魔法一覧を確認してみると〈身体強化〉と〈魔力付与〉が新たに追加され、スキル一覧にも〈騎乗〉が追加されている。 冒険者カードの確認が終わったタイミングで、アルト達のアクセサリー選びも決まったようだ。


 『ラッキー、見てよ。 私はフラワーウェイブの装飾の中心に真珠が組込まれたイヤリングにしてみたの。』


 『私も、イヤリングにしたのだけど、アルトと被らないよう装飾の形はイルカのデザインよ。』


 二人とも、上機嫌でイヤリングを身につけている。 その後はフォリンさんから依頼達成のサインを受け取り店を出ると、その足で冒険者ギルドに依頼達成の報告を行う。


 『おーっ、君達。 今回も無事に依頼を達成出来たようですね。 任務の報告書を確認しますので、しばらく掛けてお待ち下さいにゃ。』


 ギルドのロビーで時間を潰していると、受付嬢のチェレスさんが大急ぎで俺達のほうに走ってくる。


 『君達、ギルドマスターがお呼びですので奥の部屋に来て欲しいのにゃ!!』


 チェレスさんに案内され、部屋に入ると初老の男性がいて、俺達にテーブル席を腰掛けるよう呼びかけ、話しかけてくる。


 『私はベネシャの冒険者ギルドでギルドマスターをしているコーダーという者だ。 先程、君達の依頼達成の報告書を読ませてもらったが、ストーンフィッシュの変異種を依頼主に証拠として渡したと記載されている。 普段であれば、その行為事態は問題無い。 だが、今回のストーンフィッシュ…いや、ここは敢えてパールフィッシュとでもしておくか。 コイツは市場に持ち込むと間違いなく高額で取り引きされるケースが予想される。 我々、冒険者ギルドとしても、この案件は依頼された冒険者により発見された物である以上、依頼主だけの利益の独占にならぬよう対応しなければいけない! 君達には、依頼主のところに案内させてくれ!』


 その後、コーダーさんとフォリンさんとの間でパールフィッシュの養殖事業の協定が結ばれる事になり、俺達は莫大な利益を生み出すきっかけづくりになった事を評価され、三人揃ってCランク冒険者に昇格した。 


 『君達、これが今回の依頼達成の報酬と、新しく渡すCランクの冒険者カードですにゃ。 それと先程、君達に手紙が届いていたので、お渡ししますにゃ。』


 『手紙? 一体、誰からです?』


 『手紙はその方の従魔のヴァンパイアバットが運んで来ました。 差し出し人はトラバスさんという方みたいですにゃ。』


 『『『トラバスさんから?!』』』


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