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養殖真珠を守れ

 『おーっ、君達。 こんなにも早く依頼を達成してくれて感謝ですにゃ。 こちらが報酬ですにゃ。』


 報酬のお金を受け取ると、チェレスさんから再び呼び止められる。


 『実は、もう一つだけ依頼を受けて欲しいのですにゃ。 漁業と果物と並び、この街では三大産業としてベネシャ真珠の養殖を行っているのですが、採珠する前の段階の沖だしという湾の外の漁場で真珠を成長させる過程で魔物に食い荒らされる被害が出ているのですにゃ。 今回の依頼を達成した冒険者には、ベネシャ真珠を使ったアクセサリーを自分の好みで作成して貰える特典付きとの事ですが、どうでしょう?』


 『ベネシャ真珠かぁ。 この街の観光が終わったら、自分へのお土産に見て見ようと思っていたのよね。 自分好みのアクセサリーが貰えるなら、受けてみたいかも。』


 『私も興味があります。 どうかな、ラッキー?』


 『二人がいいのなら、俺も付き合うぜ。 チェレスさん、依頼を受けたいと思います。』


 『ありがとうございますにゃ。 では、依頼主から預かった依頼書を持って、こちらのお店に向かってくださいにゃ。』


 チェレスさんから簡単な地図を受け取ると、依頼主のいる店に向かう。 


『あそこの店がそうみたいね。』


 店の看板を見ると〈真珠の専門店フォニア〉と書かれており、依頼主の名前と一致する。


 『すいません、冒険者ギルドから依頼を受けた者です。 依頼主のフォニアさんはいらっしゃいますか?』


 『あら、あなた達が依頼を受けてくれたのね。 強そうな従魔も連れているし頼りになりそう! 今、飲み物を用意するから椅子に掛けて待っていてね。』


 待ってる間にお店の商品を眺めながら、アルトとコルネは、どのアクセサリーが自分にいいか話し合っている。 


 『お待たせしました。 この街で採れた果物を使ったジュースよ。 パイナとマーゴンをミックスしてるから美味しいわよ。』


 『甘くて美味しーい!』


 『こんなに美味しいジュース飲んだ事無いかも。』


 『気に入ってもらえて良かったわ。 それじゃあ、依頼の話に移るけど、あなた達には船に乗ってもらって沖でうちで養殖している真珠を狙う魔物を退治してもらいたいの。 被害が甚大なので出来れば早めに解決したいのだけど、この後すぐにでも出発してもらえるかしら?』


 『はい、いつでも大丈夫です。』


 『では、うちの船を用意するから海に向かいましょう。 皆んな、着いてきてね。』


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