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英雄降臨

 『皆んな、聞いてくれ! ホルンが向かった方の道に船の残骸に紛れて状態の良さそうな海賊船があるのが見つかった。』


 『ラッキー、今は魔物の中から脱出する事の方が大事じゃない?』


 アルトの提案にティンバ兄弟が首を振る。


『俺達の船はこの通り、壊れて使い物にならない…ここから脱出できた時に船が無ければ海のど真ん中で溺れてお終いだ…とりあえず、俺達の船から風の魔道具だけ外して、その海賊船が使えそうか確認しに行こう!』


 『分かりました。 ホルンはそこに待機させて、フラットの方は引き続き魔物の口の方向に進めているか確認します。』


 ホルンが進んだ道を10分程進むとホルンと合流し視覚共有で見た沢山の船の残骸と海賊船の場所に辿り着いた。


 『ラッキー、あの海賊船!』


 『うん、中から魔物の気配がいっぱい感じる。』


 コルネも俺と同様に魔物の気配を感じたらしく、戦闘準備に入る。 海賊船を見上げると、船の中から海賊の格好をしたスケルトン達と海賊キャプテンだったであろう幽霊が俺達の周りを取り囲む。


 『ワレワレハ コノチイキノウミヲ シハイシテイタ バストロカイゾクダンダ! オマエタチ二 ヒトツタノミガアル。 ダガチカラノナイモノニハ ヨウガナイノデ ワレワレトタタカイ オマエタチノチカラヲショウメイシテミセロ。』


 そう言って海賊であった、アンデット達が一斉に襲いかかる。 俺とコルネはティンバ兄弟を守るように二人を挟み込みながらスケルトン達と戦う。


 『くそっ、数が多すぎる。 俺の魔力もあまり多くは使えない…』


 先程のエクスヒールと二匹の従魔と意識共有を継続している為、出来れば魔力の使用を抑えたい。


 『ラッキー、ここは私に任せて! ホルンの力を少しの間、借りるわよ! フリューゲルさん、お願いします。』


 アルトはフリューゲルさんを〈憑依〉させると〈騎乗〉スキルでホルンに跨ると、ティンバさんの船にあった銛を手に海賊達に向かって疾走と駆け抜ける。


 『一気に決める! 食らいなさい!!』


 ホルンに跨ったアルトが通り過ぎた後には、原型すら分からなく破壊されたスケルトン達の残骸が山積みになっていく。 


 『後はあなただけよ!!』


 海賊キャプテンは二刀流でサーベルを構え、アルトと対峙する。 しかし実力差は歴然で、アルトの魔力を帯びた銛での攻撃に、なす術も無く、霊体の身体を二つに分断される。


 『ミゴトナチカラダ オマエタチナラ ワレワレノネガイヲカナエテクレルダロウ。 ドウカフネニツイテキテクレ。』


 アンデットの海賊達から敵意が消えた為、俺達は海賊キャプテンの後を進み、海賊船に乗り込む事にした。

 

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