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旅立ち

 俺は親父に〈ユニークスキル〉の〈ポイントカード〉の効果で〈テイマー〉のジョブが授かった事。 そして現在9300ポイント貯まり10000ポイントで〈戦士〉のジョブを獲得出来るというポイントカードを発動して見せる。  今まではポイントカードを自分の目で確認した事は無かったのだが、手のひらに向かってカードをイメージすると具現化するようだ。


 『コイツがお前の〈ユニークスキル〉か…』


 親父はしばらく一人で考え込んでいたが、俺の目を見て真剣な顔で話かけてくる。


 『ラッキー、お前の力は強大だ! このスキルが悪い権力者達に知れ渡れば汚い手段を使ってでもお前を支配下に置こうとすると思う。 この先、長い冒険が待ち受けていると思うが絶対に心から信用できる奴にしか決して教えるんじゃないぞ!!』


 『えっ、親父。 それってつまり…』


 『儂のことなら心配するな。 お前は自分のしたい事だけを考え生きていけ! こんな老いぼれだが、まだまだお前よりは強いつもりだ! 立派な冒険者になるんだぞ。』


 『ありがとう親父…先ずは〈戦士〉のジョブを獲得してから旅の支度をしようと思う。 それまでは精一杯ここで働くからこき使ってくれ!』 俺は俯いて涙を見られ無いよう顔を隠した。


 『生意気言いやがって。 旅に出るまで仕事はともかくとして、すぐにくたばらないようビシビシ鍛えてやるからな!』


 一週間後、無事に〈戦士〉のジョブを獲得するとポイントカードから新たな通知が聞こえてきた。


 『先ずは〈戦士〉の〈スキル〉として〈連続斬り〉を覚えました。 続いて〈適性職業〉が二つになった事でポイントカードのランクが上がりました。 三つの中から一つの〈スキル〉を獲得できます。』


 〈鑑定〉〈アイテムボックス〉〈隠蔽〉


 ポイントカードに書かれた情報によると以下の効果を得られるようだ。


 〈鑑定〉

 人のジョブや所持スキルの確認、未知のアイテムの効果や価値を確認できる。


 〈アイテムボックス〉

 異空間を発動させ、大きさの制限無く無限にアイテムを出し入れする事が出来る。 異空間に収納しているアイテムは時間が停止した状態で管理出来る。


 〈隠蔽〉

 相手が使用してくる〈鑑定〉スキルから自身のジョブやスキルの表示を自由に書き換え、情報を隠す事が出来る。 

 『すげーっ! どれも魅力的な〈スキル〉ばかりだけど親父の助言に従って先ずは〈隠蔽〉を獲得しておこう。』


 旅の準備が終わると親父が見送りの際に道すがらの食料として干し肉とチーズを用意してくれた。


 『まだ春先だから気温の影響で傷む事は無いと思うが気をつけて食べろよ。 それじゃあ行って来い!』


 『ありがとう親父。 行ってくるぜ! ホルンそれじゃあ付いてきてくれ。』 『ガウッ!』


 ちなみにホルンというのは従魔になったワイルドウルフにつけた名前だ。 こうして俺の冒険者としての第一歩が始まったんだ。


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