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落札結果

 『それでは、これよりオークションを開催致します。 最初の商品はジュエリーアイスのブローチです。 透明度の高い魔石を加工し、ブローチに仕上げたアクセサリーです。 光を浴びると宝石ジュエリーのように輝いて見えることからこの名で呼ばれています。 〈ベリファス〉が誇る宝石職人が仕上げた一品です。 それでは金貨五枚からのスタートです。』


 オークションの会場にいる参加者達は一斉に落札しようと金額を上乗せしていく。


 『凄い勢いで金額が上がっていくぞ! この人達、どんだけ金持ちなんだろう。』


 『私の知る限りでは、貴族の姿も確認できるけど、有名なアコース商会の商会長やA級冒険者で知られる、孤高の魔女マリンバも参加しているようだ。』


 俺達が参加者の話をしている間に最初の商品が白金貨二枚で落札されると、次々と出品される魔道具や武器等が一つ残らず落札されていく。


 『見て! 次は私達が出品したやつだよ。』


 『続いての商品は氷雪のダンジョンで発見されました〈氷耐性のアミュレット〉です。 それでは白金貨一枚からのスタートです。』


 『わわっ、いきなり白金貨からなんて、一体いくらになるんだろう…』


 金額の高さにコルネがパニックになっている。 〈氷耐性のアミュレット〉は人気があるのか金額がどんどん吊り上がっていく。


 『おめでとうございます。 こちらの商品はB級冒険者パーティのオクターブの皆さんが白金貨十枚と金貨五枚で落札致しました。』


 『はっ、白金貨が十枚…あぅっ。』


 『おっ、おい! コルネ、しっかりしろ!』


 コルネが気絶してしまった為、俺とアルトはコルネを担いで会場外の休憩所で休ませる事にした。


 『もうそろ、二時間くらいになるかな。 トラバスさんはどうなっただろう。』


 『ラッキー、会場の中に私達以外にもワイルドウルフを連れた冒険者を見かけたよ。 上手く落札出来ていれば良いね。』


 アルトと話しをしていると、オークションの参加者達が一斉に会場を後にしていく。 人混みの中からトラバスさんが、こちらに気づいて駆け寄ってくる。


 『トラバスさん、結果はどうだったんですか?』


 緊張する俺とアルトの顔を見ると、トラバスさんが笑顔で答える。


 『おめでとう、ラッキー君。 無事に〈氷狼石〉を落札する事が出来たよ。 君のフラットもアイスウルフに進化出来る。 これで今回の目的も無事達成だ!!』


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