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雪原の戦い

 『アイツらはスノータイガーだ! 氷のブレスと鋭い爪と牙で攻撃されたらひとたまりも無いぞ!』


 雪原に現れたスノータイガーは全部で三体、俺とトラバスさんは瞬時に従魔達と〈意識共有〉を行い、アルトは俺達の前にオークゾンビ五体とゴブリンメイジゾンビのバリトンを呼び出し配置する。


 『コルネ、君も自身が危なくなるような事があれば自衛としてこれを使ってくれ!』


 俺はコルネに小剣を渡すと緊張した表情でコルネが頷く。


 『行くぞ、ラッキー君。 あれから二体同時に〈意識共有〉が出来るようになってたはずだね。 従魔達を連携させて攻撃するぞ!』


 『了解です。 ホルン、フラット! よろしく頼むぞ!』


 スノータイガー達は氷のブレスで攻撃を仕掛けてくる。 俺とトラバスさんもお互いに目で合図を送り、ホルンとトロンの炎のブレスで相殺させる。 その隙を見て、アルトが一匹のスノータイガーに対して五体のオークゾンビを操り攻撃していく。


 『コイツは私が足止めするから、あとの二匹をお願い!』


 五体のオークゾンビはスノータイガーの爪や牙で引き裂かれたりするも、すぐに身体を再生させ着実にダメージを与えスノータイガーを倒していく。 バリトンも〈土魔法〉でアルトとコルネの足場を高くしてスノータイガーがこちらを狙ってきても攻撃が届かないよう展開する。


 『私達も負けていられないね。 一気に終わらせよう!』


 トラバスさんは、前回のオークとの戦い同様トロン達を上手く操りながら自身も攻撃し、危なげなくスノータイガーを撃破させる。


 『くそっ、コイツ!』


 俺もホルンとフラットのコンビネーションで最後のスノータイガーに少しずつダメージを与えていくも、隙をつかれてフラットが腹部を横から爪で切られて倒れ込む。 フラットの傷は深く出血量が激しい。


 『フラット! 今助けるぞ。』


 〈光魔法〉で牽制しながら、フラットに近づき、新たに覚えた〈回復魔法〉を使う。


 『〈エクスヒール〉!』


 今にも死にかけていたフラットの傷は完全に完治するも出血量が多かった為、ふらついてる。 エクスヒールはかなりの深傷でも傷を完全に治せるが、失った血液までは回復仕切れない。 スノータイガーは傷だらけになりながらもトドメを指そうと俺とフラットに襲いかかる。


 『お願い、当たって!』


 コルネが俺が渡しておいた小剣を投擲するとスノータイガーの左の後ろ足に突き刺さる。 左足をやられたスノータイガーはバランスを崩して倒れ込む。 その隙をついてトラバスさんが背後から斬りかかりスノータイガー達を全滅させる事が出来た。


 『ラッキー君、大丈夫か? フラットの様子も心配だが…』


 皆んなが心配そうに駆けつけてくる。


 『俺は大丈夫です。 コルネが守ってくれたおかげで何とも無いです。 フラットも傷は完治させましたが出血量が多かったので、しばらくは安静にさせようと思います…コルネ、助けてくれてありがとう。』


 『ううん、私も役に立てて良かったよ。 フラットも助かって安心した…』


 『ラッキー君、〈意識共有〉の磨きをかける必要がありそうだ。 今回は助かったけど、君の指示次第で従魔達の命が危険に晒されると経験したね。 反省を生かして次回は気をつけていこう!』


 落ち込む俺にトラバスさんが優しくアドバイスしてくれる。 次からはホルンやフラットに二度と危険な目に合わせないようスキルを磨いていくと俺は密かに決意した。


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