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新たな上位ジョブ

 『うわっ、なんだこの数値…』


 『どうしたの、ラッキー?』


 『ポイントカードが凄い事になってる。』


 馬車の中で日課にしている、聖母像のお祈りを済ませ〈プリースト〉のポイントカードを確認すると数値が想定を超えている。


 『皆んな、見てくれ。 一週間前は400ポイントしか貯まって無かったのにポイントが一気に1800ポイントになっているんだ!』


 『初めて見るが、これがラッキー君のポイントカードか、ポイント獲得の内訳が履歴として表示されているようだよ。』


 前回から追加されたポイント内訳

・毎日のお祈り七日分 140ポイント

・不運な死を遂げた子供二人分の埋葬 60ポイント

・悪霊の集合体を成仏させた数 1200ポイント


 『これって、ラッキーが〈光魔法〉を使って幽霊やゾンビを成仏させていけば、すぐに目標を達成出来るって事?』


 コルネの疑問に皆で頷く。


 『そうと分かればラッキー、物は試しで下水の依頼の時に契約したキラーラットゾンビなんだけど、オークゾンビがタンクに加わり活躍機会が無くなっていたから〈光魔法〉を試してみてよ。』


 アルトが十体のキラーラットゾンビを召喚してひと塊りになるよう指示する。


 『それじゃあ、やってみるよ! 〈ライトボール〉』


 光魔法に触れたキラーラットゾンビ達は一体残らず消滅、それと同時に〈プリースト〉のポイントカードからいつもの不思議な声が聞こえてくる。


 『おめでとうございます。〈プリースト〉のポイントカードが2000ポイント貯まりました。 目標を達成した為、新たに〈プリースト〉のジョブが追加されました。 また〈プリースト〉の特典として〈回復魔法〉のスキルが追加されました!』


 さらに不思議な声が続いて情報を発信する。


 『〈魔法使い(光魔法)〉と〈プリースト〉のジョブを所持しているので特殊上位ジョブの〈大司教〉のジョブを獲得しました。 また、一般ジョブが四つになった特典として〈マジックボックス〉か〈鑑定〉のどちらかを覚える事が出来ます。』


 『えっ?〈魔法使い〉と〈プリースト〉の組み合わせって〈賢者〉に普通は進化するんじゃ…』


 『おそらくだが、ラッキー君の場合、魔法属性が所持者が非常に少ない〈光魔法〉なのが影響したのだと思う。

まさか〈大司教〉なんて特殊ジョブを手に入れてしまうとは、魔力を磨けば死者の蘇生だって可能になるかもしれない…これは絶対に周りに知られてはいけない事だよ。』


 『実は親父に初めてポイントカードの事を伝えた時にも同じ事を言われて、先程のジョブ所持数の特典で前回は〈隠蔽〉のスキルを獲得して複数のジョブやスキルを隠していたんです。』


 『それで正解だと思う。 貴族や裏組織に目をつけられたら大変な事になる。 皆んな、くれぐれもラッキー君のスキルに関して絶対に他言しないように!』


 皆が頷く。 沈黙の後にコルネが再び質問してくる。


 『ところで特典でもらえるスキルはどちらを選ぶの?』


 『それなんだけど、アルトのハウスゾンビで家を呼び出した時に家の中に所持品を入れておけば〈アイテムボックス〉は急いで手に入れなくても済むと思って、今回は〈鑑定〉スキルを獲得するようにするよ。』


 『しかし、情報量が多くてパニックになりそうだよ。 しっかりと理解出来るよう頭の中を整理しないとね。 この先進んでいくと凍った湖に繋がるはずだ。 そこに着いたら、ラッキー君には手伝ってもらう事があるから覚えておいてくれ。』

 

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