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ワイルドウルフの捜索

 翌朝、俺は早朝の牛の世話を手伝うと、メロディ村の教会に向かう。 ちなみにアルトとトラバスさんはまだ夢の中だ。


 『朝早くから教会へようこそ。 おぉ、ラッキーではありませんか。 村長から村に戻ってきていると聞いていましたが、元気そうでなによりです。』


 『おはようございます、神父様。 実は神様にお祈りしたいと思いまして。』


 『ほぉ、何か悩みでもあるのでしょうか?』


 『そういう訳では無いですけど、最近ちょっとウィンの教会で毎日、朝の礼拝に参加していたものですから日課になってるんです。』


 『それは良い心掛けですね、どうぞ利用していきなさい。』


 よし、無事に〈プリースト〉のポイントを20ポイント獲得出来たので教会を出ようとすると神父様に呼び止められる。


 『ラッキー、長旅になると聞きました。 旅先でもお祈り出来るように持ち運びできるサイズの聖母様の像を汝に授けます。 教会に行けない時でも祈りを捧げればご利益があると思いますよ。』


 『ありがとうございます、神父様。 大事にします!』


 明日になったら、早速試してみようかな。 実家に戻るとアルトとトラバスさんが朝食を食べ終えたところだった。


 『おはよう、ラッキー。 ゴメンね、寝坊しちゃった。』


 『おはよう、ラッキー君、私も遅くなってしまい申し訳ない。』


 『二人とも気にしないでよ。 牛飼いの仕事はやたらと朝が早いんだ。 俺もすぐに準備するのでワイルドウルフを探しに森へ行こう!』


 森に行くのは、俺とアルト、トラバスさん、ホルンとトロンで、テナーは実家に待機して馬車の馬二頭の面倒を見ながら実家の牛の世話の手伝いまでしてくれるという。 ありがたすぎて頭が上がらない。


 森の中を注意深く一時間程、探索しているとホルン達が魔物の気配を感知する。


 『残念ながらゴブリンの群れか。 ゴブリンメイジが率いているようだね。 村に悪さをするといけないから倒しておこう!』


 俺達はそれぞれ一体ずつゴブリン達を退治し魔石を取り出しにかかる。


 『二人ともちょっと待ってね。 ゴブリンメイジの死体だけ私の支配下として契約させてもらえるかな? 貴重な魔法職なので。』


 『もちろん構わないよ。 アルトさん、〈ネクロマンサー〉の契約を見た事が無いから拝見してもいいかな?』


 『別に構いませんよ、見ててください。』


 アルトはゴブリンメイジの死体に触れ、魔力を注ぐとゴブリンメイジがゾンビとなり、アルトの前で跪く。


 『なるほど、そうやって契約するのだね。 なかなか見る機会が無いので貴重な物が見られたよ。』


 『このゴブリンメイジは〈土属性〉の魔法が使えるみたいね。 このパーティには使い手がいなかったのでついてたかも。』


 再び、探索を開始してしばらくすると、お目当てのワイルドウルフの群れを見つけた。


 『私とラッキー君で一匹ずつ〈テイム〉しよう。 残りはお互いに三匹目がいずれ必要になるだろうから無駄に倒さず追い払おうか。』


 『私に任せて、ゴブリンメイジゾンビよ。 ワイルドウルフの群れを土壁で閉じ込めて!』


 アルトの魔力に反応しゴブリンメイジゾンビはワイルドウルフの群れを二匹を除いて〈土魔法〉で四方を高く囲んで閉じこめる。


 『今だ! ラッキー君、〈テイム〉するよ。』


 ホルンを〈テイム〉した時より魔力を多く使い集中すると今回は無事に一回で成功する事が出来た。 もちろん、トラバスさんも簡単に成功させている。 


 『目的達成だ。 村に戻ろう!』


 残りのワイルドウルフ達は〈土魔法〉で生み出した土壁の魔力が無くなれば自然に脱出出来るのでそのままにして俺達は村に戻る。


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