上級ジョブのスキル検証
魔法戦士のスキル名を変更しました。 投稿仕立てを見てくれた皆様、ご迷惑おかけしますm(_ _)m
〈隠蔽〉スキルを外した状態で表示された俺の冒険者カードは以下のように変化していた。
ラッキー 男 十歳
ジョブ 〈テイマー〉〈魔法戦士〉
魔法属性 〈光魔法〉
スキル一覧
〈テイム〉〈連続斬り〉〈斬撃〉〈隠蔽〉〈魔法剣〉
従魔一覧
フレイムウルフ
犯罪歴 無し
『どうやら〈魔法使い〉のジョブを獲得した事で、〈戦士〉と〈魔法使い〉のジョブが覚醒して上級ジョブの〈魔法戦士〉に進化したみたいだ。 魔法属性は光か。』
『身近な人が世界でも一握りしかいない上級ジョブ持ちになるなんて凄いよ! ねぇ、ねぇ、新しく追加された〈魔法剣〉はどんな効果があるの?』
目を輝かせてアルトが急かしてくる。
『確かに気になるね、見てみようか。』
〈魔法剣〉
剣に自分の属性魔法の効果を付与して強化する事が出来る。
『すっごく威力が気になる! 明日、ラッキーの魔力が万全の状態で試してみてよ。』
『もちろん、実戦で活躍できるか検証してみないと思ってたのと効果が違っていたら困るからね。』
お互いに今日は疲れが溜まっていたので、この日は解散し、明日に人目のつかないところで検証する事にした。
『おはよう、ラッキー。 昨日はしっかり休んで魔力を回復できたかな?』
『おはよう、アルト。 体調はバッチリだよ! ところで人目につかないようにするのに何処に移動して検証すれば良いと思う?』
『いろいろ考えてみたんだけど北に広がる森の中なら上手く人に気付かれないでスキルを試せるんじゃないかと思って。』
『了解、じゃあ早速移動しよう!』
ウィンの街の北側は森が広がっているが、採取出来る素材や討伐で稼げる魔物も少なく冒険者はあまり訪れない場所だ。 一時間程で森に着くとホルンを先頭に道に迷わない様、森の奥に進んでいく。 しばらくすると開けた場所を見つけた。
『ラッキー、この辺りなら木々もまばらだし検証場所として丁度いいんじゃない?』
アルトが話しかけてきたタイミングでホルンが吠え出し、魔物を感知した事を知らせてくれる。
『アルト、何か来るみたいだ。 身構えて!』
戦闘体制で待ち構えていると体長三メートルくらいあるフォレストベアと遭遇する。 コイツは単体でワイルドウルフの群れと遭遇するよりも危険な魔物と言われている。
『ラッキー、ファゴットさんの魔法でアイツを動けなくするから〈魔法剣〉を使って攻撃してみて!』
アルトがファゴットさんを〈憑依〉させる間、ホルンがフォレストベアを牽制する。
『〈ダークバインド〉今よ、ラッキー!』
『光よ、俺の剣を強化してくれ。〈ホーリーブレード〉』
光魔法を付与した剣でフォレストベアを上段から斬りつけると真っ二つになるだけで済まず存在その物を消滅させてしまう。
『嘘でしょ! 跡形も無く消してしまうなんて…これが上級ジョブのスキルの威力なの?!』
『自分で使ったのに信じられない気分だよ。 でも、今の俺だと魔力をギリギリまで使いきってしまうから追い詰められた時の切り札じゃないと使用出来ないな…』
酷い疲労感でしばらく動く事が出来ず、ようやく動けるようになると検証会を終了する事にした。
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