ポイント活動開始
『ラッキー、早速だけど、水の魔道具でポイントカードの数値がどれだけ上がるか公園で試してみようよ。』
『そうだね。 昨日、二人で行ったスィーツの店でクレープが売っていたからついでに買って行こうよ。』
クレープを食べながら公園に着くと、水の魔道具を取り出し検証してみる。
『先ずは杖で20ポイント分稼いだ魔力量でやってみるよ。 水がどれくらいでるかの確認もしてみたいし。』
魔力に反応してコップ二杯分くらいの量の水が魔道具から溢れてくる。
『いつもの魔力量だと水二人分を一回で飲める感じか。 それと、ポイントカードの変化はどうだろう。』
魔法使い達成まで残り1670ポイント。
今までの履歴
・魔力を杖に循環させたポイント 30ポイント
・〈炎狼石〉(ボーナスポイント付与)に魔力を注いだポイント 200ポイント
・魔道具(ボーナスポイント付与)に魔力を注いだポイント 100ポイント
『思った通り、私の杖に魔力を込めるよりポイントが溜まりやすくなったね。 ラッキー、まだ魔力は持ちそう?』
『同じ量をもう一回なら問題なさそうかな。 やってみるか。』
再び魔力を消費し、ポイントを追加で100ポイント稼ぐも限界が近いのか、ふらふらしてくる。
『流石にこれ以上は倒れてしまいそうだよ。』
『お疲れ様、このペースでポイントを稼げば、順調にいけばあと八日でポイント達成か…ラッキー、しばらくは街中で受けれる簡単な依頼で繋いでポイント稼ぎに集中しちゃおうよ。』
『そうするか。 少し休んだら疲労感がとれると思うから休憩を挟んで冒険者ギルドに行ってみるか。』
アルトが昨日の今日で冒険者ギルドに入るのは抵抗があると思ったので、後ほど再び合流する事にして俺だけ冒険者ギルドに向かい依頼書を確認する。 既に昼前になっていた事もあり、あまり残っていないが、連続して受けられそうな依頼を見つけた。
〈急募〉
ダンジョン探索で怪我人が多発し、教会の薬草が不足しております。 連続して何日か薬草の採取をしてくれる方募集中。
お金にはあまりならない依頼だけど、薬草採取なら危険な魔物にも遭遇しないし丁度いいかも知れないな。 アルトからは俺が選んできていいと言われているしこれを受けよう!
メリーさんに二人でしばらくこの依頼を受けるよう伝えて冒険者ギルドを出ると、再びアルトと合流し依頼の内容を報告する。
『確かにその依頼なら問題無くポイント稼ぎに集中出来そうだね。』
教会に行くと、中は怪我をした冒険者が溢れており神父さん達が怪我の治療で忙しそうに動き回っている。
『すいません、薬草採取の依頼を受けにきたラッキーとアルトと言います。』
シスターの一人に声をかけると目を輝かせて俺の手を握ってくる。
『あなた方のような方が来てくれるのを首を長くして待っておりました。 ご覧のように私達の回復魔法だけでは治療が追いつかない為、すぐにでも薬草を持ち帰ってきてくれませんか? よろしくお願いします。』
こうして俺達は教会の依頼をしばらく受ける事にした。
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