イフリートとの死闘
新作始めました。
よければこちらも読んでみてください。
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「人間どもよ。 我の領地に勝手に忍び込んで生きて戻れると思うなよ!!」
突然、現れたイフリートは、俺達に向けて口から炎のブレスを吐き出して攻撃してくる。
「大いなる神の力よ!」「ウンディーネ、お願い!」
俺とコルネは防御兼、回復持続の魔法と水の壁をそれぞれ発動し、炎によるダメージを減少させる。 その時、視界の奥にフェニックスがこの先の山の登頂部に向かって上空から降り立つ姿を発見する。
「あれは、フェニックス! コルネ、イフリートは俺がなんとかしする。 隙をつくるから、先に進むんだ!」
「わかった。 ラッキー、どうか無茶をしないでね。」
イフリートは尚も、俺達に向かって襲いかかってくる。 右腕を振り上げると、そのまま炎をまとった強烈なパンチを繰り出してくる。
「させるかよ!!」
俺はトレントゾンビ達を召喚すると壁役として一塊りになってもらうと、イフリートのパンチをなんとか防ぐ。
「今だ、コルネ!」
コルネは頷くと、シルフの力を借りて足の速さを強化すると、素早く山の登頂部に向けて走り出す。 イフリートの攻撃から俺達を守ってくれたトレントゾンビ達は、すぐに炎に包まれて焼き尽くされてしまう。
「すまない、トレントゾンビ達…イフリート、聞いてくれ! お前と争うつもりは無いんだ! 怒りを鎮めてくれ!」
「否! 我を怒らせたからには、お前が助かる道は一つしかない。 我に力を示して屈服させてみろ!!」
「わかった。 じゃあ、こちらも全力でお前と戦い、認めさせてもらうぞ! ジュピター、来てくれ!!」
俺は〈従魔召喚〉でジュピターを召喚する。
「我が主人よ。 しばらく暴れていなくて退屈していたところだ。 このデカブツを一緒に倒せば良いのだな?」
「できれば倒さずに、あいつと契約して仲間にしたいと思っている。 力を貸してくれ!!」
「了解した。 後から褒美として、ご馳走を期待しておるぞ。 我があいつを牽制しておくから、万全な状態で戦いに挑むがいい。」
そう言うと、ジュピターは素早い動きでイフリートを翻弄しながら攻撃を繰り出していく。
「よし、今のうちだ! 〈絆強化〉発動!!」
俺は従魔達の力を借りて強化すると、〈意識共有〉でジュピターを一度イフリートから遠ざかるよう指示して、オルトロスのスキルを発動させる。
「〈アイスブレス〉」
俺の口から吐き出されたアイスブレスは、ホルンとフラット2頭が同時に吐き出すアイスブレスと同じ威力で火属性のイフリートを苦しめる。
「ジュピター、一気に畳み掛けるぞ! 〈魔法剣〉発動!!」
「主人よ、了解した!」
「サンダーブレイド!!」「疾風迅雷!!」
「ぐはぁ、見事だ…我の負けだ。 殺すなり好きにするがいい。」
魔法剣に雷魔法を付与した攻撃とジュピターの全身に電気を帯びた突進を同時に受けたイフリートは炎が薄れて今にも消えてしまいそうになる。 俺は急いでイフリートにエクスヒールを発動すると、消えかけてたイフリートの全身の炎が復活していく。
「イフリート、俺はお前に力を貸して欲しいと思っている。 俺の仲間になってくれないか?」
「わかった。 この命が尽きるまで、主人を守ると約束しよう!」
会話に使っていた『 』の指摘が多かったので、今回の話から「 」に変更していきます。 過去の話も時間があれば、少しずつ修正したいと思ってますm(_ _)m




