魔物の殲滅
二つの魔法が組み合わさり、迫り来る魔物の群れに降り注ぐと、一瞬で50匹以上の魔物を消滅させてしまう。
『くそっ、威力は凄まじいが、魔力もかなり消費してしまう!』
『魔力の消費がきつそうね。 ここからはラッキー君は魔物を召喚して戦うといいわ。』
マリンバさんと会話をしている最中にも、次の魔物の群れが迫ってくる。
『次は私の番よ。 空に輝く流星よ! 奴らに降り注ぎなさい。〈シューティングスター〉!!』
火と土の二重魔法によって生み出された流星群が、上空から魔物の群れに降り注ぐと、100を超える魔物を押しつぶしていく。 魔物の群れはそれでも怯む事なく、こちらに向かって押し寄せてくる。 俺は別行動をしているジュピターに意識共有で呼びかける。
『ジュピター、力を貸して欲しい。 手は空いているかい?』
『主人か。 こちらは目的地に着いたばかりで、トラバスがソニックバードを使って偵察している段階だから大丈夫だと思うぞ。』
『実はスタンピードが発生していて、戦っている最中なんだ。 皆んなに事情を説明して、一緒に戦って欲しい!』
『そんな面白い事になっていたとは。 出番がまだで身体を持て余していたところだ。 我も参加させてくれ!』
そう言うと、ジュピターは皆んなにこちらの状況を伝えてくれる。
『主人よ。 こちらは大丈夫のようだ。 いつでも呼んでくれ!』
『了解だ! スレイプニル、オルトロス、サンダードラゴン召喚!!』
俺の周りに従魔達が集合する。
『俺はスレイプニルに乗り、オルトロスと一緒に行動する。 ジュピターは上空から魔物の群れを倒してくれ!』
『了解した。 主人達を巻き込まぬよう、離れた場所から魔物を倒すとするか。』
ジュピターは、サンダーブレスで目の前に迫っていた魔物の群れを葬ると、ドラゴンの姿に戻って上空に飛び立つ。
『ラッキー君、私は土魔法でゴーレムを生み出して、自分を守らせる事が出来るから、こちらの配慮はいらないわ。 目の前の戦いにだけ集中して大丈夫よ!』
『わかりました。 マリンバさんも気をつけて!』
俺はスレイプニルに乗りながら付与魔法で強化した剣で魔物の連れを次々と倒していく。 並走してオルトロスも炎と氷のブレスを上手く使い分けて周りの敵から俺を守ってくれる。 騎乗した状態でしばらく戦い続けていると、ポイントカードから〈騎士〉のジョブを獲得した案内が聞こえてくる。
『よしっ、次は〈ネクロマンサー〉と〈精霊使い〉も狙っていくぞ!』
前方から迫ってくるDランクのポイズンバタフライの群れ全体にテイムを試みると、力量差の影響か一度に100を超えるポイズンバタフライの従魔化に成功する。
『コイツらを四方に展開させて、周りの敵に毒を付着させてから、再び召喚を繰り返すぞ!』
短時間で、もの凄い勢いでポイントが溜まっていくと、再びポイントカードから〈ネクロマンサー〉と〈精霊使い〉のジョブを獲得した案内が聞こえてくる。
『これで、個人的な目標は達成出来たぞ! あとは一気に魔物を殲滅させてやる!!』
俺は絆強化のスキルを開放すると、残った魔物は次々と倒れていく。 戦いが始まってから僅か2時間。 数えきれない程いた魔物の群れを、俺達は誰一人として大きな負傷も無く殲滅させる事に成功した。
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