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テイマーの覚醒

 『ねぇ、アルト。 あのトラバスさんが一撃でやられてしまうなんて…ラッキーの事が心配だよ。』


 『コルネ、私だって不安が無いといえば嘘になるけど、私達がラッキーの事を応援してあげなくちゃ! ラッキーならきっとサンダードラゴンに認めさせると信じている。』


 俺はひとまず、〈身体強化魔法〉と〈付与魔法〉で戦闘準備にかかる。


 『どうした小僧。 武器を構えているだけでは私には勝てないぞ。』


 サンダードラゴンは、先程の戦いと同様に指を鳴らすと、俺の頭上目掛けて雷を降らせる。


 『くっ、大いなる神の力よ!』


 以前にセレナさんが支援として使っていた〈回復魔法〉を発動し、ダメージの減少と自身の癒しを行い戦闘不能を免れる。


 『つまらん戦い方だな。 その程度の魔法による強化など打ち消してやろう!』


 サンダードラゴンが凄まじ咆哮を俺に浴びせると、全ての魔法効果が一瞬にしてかき消されてしまう。


 『そんな…』


 先程のトラバスさんの戦いを見る限り、サンダードラゴンと渡り合うには、俺も〈絆強化〉を発動しなければ勝機は無いだろう。 先程の戦いを思い出せ! どうすればスキルを発動できるか真剣に考えろ! 


 『もはや打つ手無しか? 興醒めもいいとこだ。 我れの気が変わる前に、さっさと失せるがいい!』


 『まだだ! トラバスさんが命懸けで俺に託してくれたこの戦い、こんな形で終わらせてたまるか!!』


 見様見真似で〈絆強化〉を試みたその時、俺の中に従魔達の力が溢れてくると同時に、ポイントカードから新しい案内が聞こえてくる。


 『おめでとうございます!! 〈テイマー〉のスキルを全てコンプリート致しました。 特典として〈テイマー〉スキルに限り、1日に10分間だけ、任意で魔力の消費が必要なくなり無制限に使用可能となります。』


 『!!!』


 このピンチの状況で、まさかの〈テイマー〉ジョブが覚醒してくれるとは!


 『いいだろう。 ではお前の力を見せてみろ!!』


 そう言うと、サンダードラゴンは雷を思わせる速度で俺に向かって突進してくる。 


 『何っ?!』


 攻撃を仕掛けに行ったサンダードラゴンは、目の前から突然姿を消した俺を見つけられず、周りを見渡している。


 『後ろだよ。』


 スレイプニルの〈転移〉によって、空間を自由に行き来できるようになった俺は、サンダードラゴンの死角に何度も現れては魔剣で身体を斬りつけダメージを与えていく。


 『おのれ!! ちょこまかと、ではこれならどうだ!』


 サンダードラゴンは自分の身体に強大な電気を纏うと、あたり一面に凄まじい放電を放つ。


 『俺の仲間を巻き込もうとするなーっ!!』


 俺はアルト達が見守る前に〈転移〉すると、魔法剣と剣の舞を同時に発動し、目の前に迫る放電を断ち切る。 その勢いのまま、スレイプニルの光の速度で今度はこちらがサンダードラゴンに突進していき攻撃する。


 『くらえ! 光の魔力を纏った剣舞の威力を思いしれ!!』


 サンダードラゴンは直撃こそ、回避するものの、右足と左腕、そして尻尾を斬り落とされ、地面に倒れこむ。


 『小僧…まさかお前にこれ程までの力があるとは…我の負けだ。 恨みを晴らすなり好きにするがいい…』


 俺はサンダードラゴンに〈エクスヒール〉で全身の損傷を治してやり、ゆっくりと話しかける。


 『これ以上の決着は俺達は望んでいないよ。 もしも俺の事を認めてくれるなら、貴方の力を貸してくれないか?』


 『全てにおいて我の完敗だ。 お前の従魔となり力となる事を約束しよう。 よろしく頼むぞ、主人殿。』


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