2.新しい クラス☆
----------------------------------------始業式がおわった。
「なによ!! せっかくあたしが よびに行ってあげたのに、
始業式に出ないなんてっっ」
天子は ブツブツ言いながら、新しい教室にむかう。
そう、聖夜は、始業式には こなかったのだ。
キーンコーンカーンコーン・・
「わゎっ チャイムッ!」
天子は教室まで走った。
-----------ガラッ ・・ピシャッ
「はぁ、はぁっ・・まにあったー!」
天子は教室に入り、ひとまずホッとした。
「えーっと、あたしの席は・・・あれだねっ」
自分の席を見つけ、そこにすわった。
「ねーねー♫」
「 えっ? 」
天子は誰かに声をかけられた。
「チコク ギリギリセーフだね!」
それは、天子の前の席の女のコだった。
「うん~ いろいろあってね!」
「ふーん? あっ! あたし "甘宮花音" !!
フツーに 花音ってよんで☺」
花音は、ニッコリと言った。
「あたしは 春咲天子! あたしも、フツーに天子でいいよっ(^O^)/」
天子も応える。
「ヨロシクねー 天子!」
「えーーっっ こっちこそヨロシクだよっ!!」
( やった~!! さっそく友ダチできた! ラッキ~ヽ(^o^)丿 )
ガラッッ
教室のドアが開いて、誰か入ってきた。
「 ん? 」
金パツに ピアス、着くずした制服。
・・・・聖夜だ。
(あ・・! 聖夜とは、今年も同じクラスかぁ・・)
スタスタ・・・・ ガタッ
聖夜はせきにすわった。 ・・・・・天子のとなりの。。
(ほぇえぇぇええぇえぇ!!? また あたしのとなり!?)
ポカンとする天子を チラッ と見て、聖夜は言った。
「・・ぷっ、オレのとなりが そんなにうれしい?」
(ん゛な゛~~~~~~~~っ!?)
「うれしくないしっっ(ーー゛)」
天子がそう言うと、聖夜は 舌をベーッとだして、笑う。
「も~ 聖夜さぁ、天子が かわいそーじゃ~ん」
花音は、天子を かばいながらも 笑っている。
(・・ん?)
「えっと、花音 聖夜のこと知ってたの?」
「え? うん、1年のとき 同じクラスだったからね(^_-)-☆」
「そーなんだ!」
ガラッ
天子がそう言った時、またドアが開いた。
「お、聖夜じゃん! おまえも星組かぁー」
入ってきた男のコが、聖夜の前の席に バッグをおいた。
「おぅ、ナツメ~」
聖夜が、笑って応える。
天子は、そんな2人の様子をながめていた。
(聖夜のしりあい? ・・・ん? この人どっかでみたよーな・・・)
「ああぁっ!! あんた学年旅行の温泉で聖夜といっしょにいた・・・ハッ!!」
・・と 言いかけ、天子は自分の口をおさえた。
(ヤバッ! これ言ったら あのときの事件(←?)がバレるっっ(゜o゜)!!)
しーーーーーーん・・・
天子が 急に大声を出したせいで、聖夜と花音、それから男のコも、
ポカンとしている。。
「あ゛っ・・・えっと、そのっ・・・・」
「・・・コイツさぁ、露天風呂が混浴って知らずに入って、そんで
オレたち見つけて びびって岩のかげにかくれてんだよ。バッカじゃねぇ?」
聖夜は天子を見て、笑いながら言った。
( ムカ(`´)!! )
天子は 一瞬そう思ったが、聖夜の言葉は 天子にとって、
なんとな~くナイスフォロー(?)なのである。
(ホッ・・たすかった~・・・・って、
もとはといえば、悪いのは聖夜じゃんっっ(`^´)!)
「・・あははっ 天子ウケる!! 混浴とか、みんな知ってるしッ(^o^)!!」
花音まで、笑いだした。
「へーえ、おもしれーヤツ!
オレ "隼河棗" ! おまえは?」
「は・・春咲天子・・・(゜-゜)」
「ヨロシクな~ 天子♡」
ぎゅっ
棗はそう言って、天子にだきついた。。。
「ぎゃっ///」
けりっ
「 ぐはっ 」
聖夜が 棗の横腹をけった。。
棗は、そのまま 床にたおれこんだ。
「・・ってーな! ナニすんだよー 聖夜~」
「 べっつにー 」
聖夜はプイッと目をそらした。
「 ひでぇっ 」
そんな聖夜に、棗は言う。
(ハハーン♡ そーゆーコトねッ\(^o^)/)
そんな中、花音は何かにカンづいたようだった。。
「コラーッ もうチャイムなっただろ!! 席つけー!」
廊下の方から、先生の声がきこえた。
ガララッ
ドアがイキナリ開いて、先生が入ってきた。
ざわっ・・
みんな、急いで席につく。
そして、天子は 机にぐったり。。
( は~・・ な、なんかつかれちゃったよぉ・・・(゜-゜) )
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