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俺はダンジョンが嫌いだ  作者: ポン酢
6/19

第6話 ステータス


~~~~~~~~~~~~~~

名前:宮田 照一 15歳

種族:人間

到達階層 : 100

レベル:2

HP 43/43

MP 61/61

STR : 19

VIT : 10

INT : 10

MND : 9

AGI : 18

DEX : 16

LUK : 7

CHA : 5

《称号》

・試練へ挑む者

・転移せし者

【スキル】

〈挑戦(小)〉〈空間移動(小)〉

〈空間移動(中)〉〈テレポート〉

~~~~~~~~~~~~~~




~~~~~~~~~~~~~~

名前:本田 葵 16歳

種族:人間

到達階層 : 10

レベル:1

HP 16/16

MP 12/12

STR : 8

VIT : 6

INT : 5

MND : 4

AGI : 6

DEX : 3

LUK : 4

CHA : 7

《称号》

・想いの力

【スキル】

〈片思い〉〈両思い〉〈思い込み〉

~~~~~~~~~~~~~~


ステータスの初期値は個人差はあるが平均でHPが8、MPが5、そのほかは3程度である


STRは簡単にいえば攻撃力で筋トレしている人ほど最初の初期値は高い、そしてこれを上げたかったらダンジョンで筋トレすればいい


VITは防御力、上げたきゃモンスターにボコボコにされたらいい


INTは賢さで魔法の攻撃力だ、IQが高かったりする人は初期値が高かったりする、ダンジョンで勉強するとか、魔法使いまくれば上がる


MNDは魔法防御力、魔法くらいまくれば上がる


AGIは瞬発力、バトミントンとかカルタとか初期値高そうだよね、とりあえず避けまくればいい


DEXは命中力、ダーツとか弓道やってる人は絶対初期値高いだろうね、上げたきゃモンスターに小石でも投げら?


ちなみに、ハンマー投げ選手と一般人のSTRが同じであっても一般人が同じ距離まで投げられるわけではない、そこには個人差がある


だから、バカのINTが少し上がっても天才などにはならず少しだけ計算が早くなる程度だ



次にレベルだが、最初は誰でもレベル1だ、簡単には上がらない、どこで上がるかは人それぞれで一般的なのは今の自分じゃ普通は勝てない相手に勝った時などだ


今現在、世界で最高がレベル8で日本にも2人いる

レベルについては未だよくわかっていないが、例えばステータスが同じ人がいた場合にレベルが高い人の方が強いらしい、そのためレベルが上がることはとても重要だ



称号、これは誰もが初めてモンスターを倒した時にひとつ与えられる、剣士や追跡者は一般的な称号だが、騎士などは持っている人が少ないためレアと呼ばれる、さらに未だかつて聞いたことがない称号だったり過去に1人だけという称号をユニークと呼ばれることがある


そして、称号によってステータスに補正や、覚えやすいスキルが変わってきたり効果が違ってくる


また、ごく稀に称号をさらに得ることがある、2つ所持している人をダブル、3つ所持している人をトリプルという



次にスキル、これは基本的に魔力を消費して使う、稀に体力を消費する物や魔力を回復する物、魔力を増やす物などがある



これらは地上で筋トレしても上がらないし勉強しても上がらない、称号やスキルも得られない、ダンジョンでのみ成長できるというわけだが、生活上で筋トレすれば筋肉はつくし、勉強すれば知識は増える、ただステータスに反映されないと言うだけである


「え...、到達階層って間違ってるよね?」


どうやら俺のステータスを見てそう思ったらしい


「あってるんだな、それが」


「ま、またまた〜、見栄はらなくても十分強いってわかってるよ!?だから、ね?」


「マジなんだわ、5年前にさ、100階層のニュース知らない?」


「...あっ!あったね!なんか初めて100階層に行った人が日本で現れたとかいないとかだったよね?」


「そっ、それさ、俺なんだわ」


「はえ?......、ほんと?」


「ほんと、ほんと」


「ハ、ハハハ......、マジ、何も言えないっすわ」


「その気持ち分かりますっすわ」


それから俺は自分の過去について教えて、20階層までという旨を伝えた



「ふぇーーーーん、そんなことがぁぁ〜〜〜!

......ひっく、ぐすん」


話し終えると葵さんは泣いてしまった


「ちょ、そんなに泣かないで?!」


「だってぇぇ〜〜〜、つらすぎるよ〜〜〜!

ふぇーーーーん!」


また泣いてしまった



「ふぅー、泣いちゃってごめんね?」


少し経ち、葵さんは収まってくれた


「んーん、逆に泣いてくれて嬉しかった、なんかさ、ほっとした」


「え、なんで?!」


「んー、ダンジョンだとこんな話しってざらにあるじゃん?だから、かな」


「そんなの関係ないよ!照一くんが悲しかったことは私も悲しいに決まってるよ!」


あー、彼女はすごく優しいんだ


「そっか、ありがとうね......それより、20階層までって伝えてなくてごめん」


「それは......大丈夫!パーティー組んでくれただけでも十分だよ」


それからお互いのステータスについて説明しあって連携について相談した



「グルルルルッ」


「むむむーー」


ジリジリ


「てゃーー!」


「ガウッ!」


グサッ


「ふぅーー!、おわったよ!」



シュンっ


グサッ


「うしっ!...おつかれ、俺の方も終わったよ」


俺たちはグレーウルフ5匹との戦闘がいま終わったとこだ


「それにしても照一はすごいね!私が1匹倒す間に4匹も倒しちゃうなんて!さすがレベル2だね!」


いや、葵さん、ずっとグレーウルフと見つめあってましたよね?その時間はなんだったんです?


「あ、そうだね〜、でもグレーウルフを一振で倒すなんてやるじゃん!」


「そうかな?......じっくりと観察して何となくここら辺が急所かなーってとこを狙ったからかな」


なるほど、そのための見つめ合いだったのね


「そういえば、葵さんは剣道でもやってたの?」


「やってないよ?!」


「そっか、なんか葵さんの剣の振り方は素人じゃないなーって思ってさ......、こう、鋭いって言うのかな?」


「あー、剣道はやってないんだけど〜、...こっちに来るまでね、ご近所に昔冒険者をしていた人がいてね、その人に剣を教えて貰ってたんだ」


「へぇー、そうなんだ、それで葵さんも冒険者に?」


「えっ、それは違うんだ...あはは」


また葵さんは悲しそうな顔をした


「そっかー」


俺は疑問に思ったことある


それは、葵さんは剣の扱いは問題ないのだが、ここまでソロで来るにはどうもあのステータスだと厳しいように思える、つまり他になにかあるのではないだろうか、例えば...


「......照一くん!ねぇ、きいてる!?」


「えっ?!...ごめん、聞いてなかった」


どうやら葵さんに声をかけられていたらしい


「もう〜!とりあえず先に進もう?」


「あ、あぁ!そうだな」


そこで俺は考えるのを放棄した



モンスターを倒しつつ先に進んでいる時


「そういえば、照一くんのステータスってレベル2にしては低いよね?」


「あー、......そうかも、ダンジョンではごみ拾いしかしてなかったし、モンスターにあってもほとんど攻撃受けないで相手の首に一刺しで終わってたからかな」


「たしかに!照一くんの戦い方は暗殺って感じだよね!」


え、俺ってアサシン?!......ちょっとかっこいいかも


「そ、そうかぁ??えへへ」


「なんで嬉しそうなの?!」


と、そんなこんなでボス部屋まで着いた


「ついたね!」


「あぁ、ここが10階層のボス部屋だ」


「なんか緊張してきた〜」


「大丈夫か?相手はホブゴブリン3体だ」


「うん、頑張る!」


「よしっ!そんじゃ、行くか!」


ボス部屋へと入ると、


「いたっ!俺が2体引き受ける、1体頼むね!」


「うん!まかせて!」


そう言って俺はスキルを使い


シュンっ


ホブゴブリンの後ろへ行き


グサッ、グサッ


2体を倒しその場を離れた


「ゴ、ゴブ?!」


残った1体はいきなり隣で2体が倒れている状況に理解できず困惑しているようだ


そこへ


「てやーーーーー!」


葵さんが向かっている、


どうやらスキル〈思い込み〉を使い自身の速さを上げているようでいつもより走りが速い


「ゴブーー!!」


葵さんに気づいたホブゴブリンは待ち構えるように武器を構え、


カキンッ!カンッ!キンッ!


数回に渡る打ち合いから


「ここっ!」


ジュサッ!


「ゴフッーーー!」


ドサッ


「はぁ、はぁ...、終わったぁー」


ホブゴブリンのお腹を切りつけた葵さんの勝利となった


「おつかれ、思ったよりあっさりだったね」


「照一くんに言われると嫌味だよー、あの瞬殺はなにかな?チートだよ、もう!」


「あはは〜」


「でも、これで10階層クリアだね!!」


「あぁ、おめでとう!」


「じゃあ11階層に進めるんだね?!」


「だな、少し11階層見てみるか?」


「うん!そのまま攻略もしちゃう?」


「しません」


「少しも?」


「少しも、一歩も」


「ぶぅ〜、けちー」


どんだけこの子は先に進みたいんだよ、まったく



そうして俺たちは11階層へと足を踏み入れた


「うわぁーー!草だぁーー!!」


「ほんとだ!辺り一面が草原だぁ」


10階層までは洞窟だったが11階層になり草原へと変わっていた


そうして少し感動の余韻に浸りつつ帰路に着いた



ダンジョンを出て着替えを済ませてゲートホールを出た


「ふぁわぁーー!なんだかんだ疲れたー」


「だな、俺も久々に疲れたわ」


「それで、久しぶりの冒険はどうだった?」


「んー、そうだな......悪くなかった、かな」


「ほんと?!......そっかぁ」


「うん、葵さんのおかげかな」


「え?!、そう?えへへ〜」


「ありがとうね」


「んーん、こちらこそだよ!」


そうして俺たち2人の初めての冒険は無事に終わったのだった

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