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奥州攻め1
伊達家から奥州攻め合力の密使が届いた。
「伊達家は目先が聞くの。」
「まだ若い当主とのこと。先代から家督を継いだばかりのようです。
先代も、亡き総見院様と手を結んでおりました。」
「なるほど、早くに家督を譲るとは今の当主、なんと申したの?」
「伊達藤次郎でございます。」
「であるか。望みはなんぞ。」
「奥州の覇者になり、奥州探題の地位を手にしたいとのこと。」
「ふん、奥州探題など既に名ばかりではないか。まだまだ若いの。
まぁ良い、伊達家と手を結んで、奥州の地を羽柴家の手に入れるとしよう。
官兵衛、伊達家に使者を送り、合力のこと承知したと伝えよ。
それと早速だが、蘆名、佐竹攻めに兵を出すようにと申し入れてくれ。」
秀吉による奥州攻めが始まった。




