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豊臣幕府  作者: ヒデオ
11/30

真田動く1

家康死すの知らせは、旧武田家臣の元にも届いた。

信州 上田城を拠点としていた真田昌幸は、これを機に甲斐・信濃の豪族たちの盟主として駿河に侵攻する動きを見せていた。

「なに!浜松城は羽柴筑前守はすでに落としていたというのか。」

昌幸は、忍びの報告に唖然としていた。

「羽柴筑前、浜松を落としてそのままにして西に向かうとは、何を考えているのだ。

よし、今のうちに浜松は我らが奪いとる!」

昌幸は狙いを浜松に絞った。

信濃・甲斐の旧武田家臣団は浜松に向いて進軍を開始した。


その頃、岡崎を出発した秀吉は、一気に浜松目指して軍を返していた。既に途中の城は、家康の死を知り、羽柴勢に抵抗することなく、開城して出迎えていた。三河武士は骨があるとは言われていたが、支える主君がいなくなり、抵抗する気力がなくなっていたようであった。

秀吉の側には、降伏して仕えることになった本田佐渡守正信がいた。

「正信、浜松には案外早く入れるな。」

「筑前守様、知らせによると、甲斐・信濃の武田旧臣が浜松を狙っているとのこと。

これを率いているのは、真田安房守昌幸。ご油断召されること無きように。」

「真田安房守とはいかなるものか?」

「小豪族ながら、あの武田信玄をして、我が目と申したと聞いております。」

「左様か、ならば、安房守より先に城に入ってやろう!」

秀吉は進軍の速度を上げた。

脱落するものも出てきたが、浜松にはあっという間に到達した。


真田安房守が浜松に到達するより3日前のことであった。

その間に秀吉は、浜松城に様々な工夫を凝らす刻を稼ぐことが出来たのであった。

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