第23回 まさか、まさかの、ABBA再始動!!
スウェーデンを代表するポップスバンド、ABBAをご存じですか?
1970年代半ばから、1980年代初めにかけて、世界中でアイドル的人気を博した、ポップス界のスーパースターです。
アグネッタとフリーダの女性二人がメインボーカルで、ビョルンとベニーの男性二人が作曲担当 (たまにボーカル)という、四人組のグループです。
乗りのいいダンサブルな曲から、しっとりしたバラード、そして元気のいいロック調のポップスまで、持ち味が多様で、しかもどのジャンルでも、耳に残る一級品の曲に仕上げる事ができるという、たぐいまれな音楽的才能を持っている事が特徴です。
私も、昔からABBAが大好きで、8枚のスタジオアルバムもすべて持っています。
お勧め盤は、1976年発表の『アライヴァル』で、「When I Kiss The Teacher」でのアグネッタの澄んだ高音ボイスのさわやかさ、「Dancing Queen」のコーラスワークの美しさ、「Money, Money, Money」の抒情性とディスコのリズムの融合といった、このバンドのアイデアの豊富さが存分に楽しめます。
ABBAは、1982年に活動休止状態となり、それ以降、新譜の発売が40年近くなく、ファンもほぼ活動再開を諦めていたんですが、なんと、このほど、40年ぶりのニューアルバム発売と、ロンドンでのデジタル技術を駆使したコンサートの開催が公式に発表された、というニュースが、世界を駆け巡りました。
私が何よりも驚いたのは、4人の現在の年齢です。
全員、70歳を超えているんです。
みんな元気で、また4人で活動してくれること自体が、奇跡のようなものです。
もしかすると、コロナで世の中も、ショービジネス界も意気消沈している今だからこそ、大胆な事をして、みんなに夢と希望を与えようとしてくれているのかもしれません。なんて、勝手に想像してありがたがっています。
アルバム発売に先行する形で、すでに「I Still Have Faith In You」と「Don't Shut Me Down」という2曲の新曲が公開されていて、アグネッタとフリーダの歌声が、あの懐かしい美声を驚くほど保っている事が確認できます。
これは、アルバムの仕上がりにも、期待できそうです。
「挑戦するのに、遅すぎる事はない」、というメッセージを、行動で示してくれているABBA。
このニュースに歓喜し、勇気づけられているファンが、日本にも多い事でしょう。
アルバムの発売は、世界同時、11月5日の予定です。
ABBAの音楽をまだ聴いた事がない、という方は、この機会に、ぜひ彼らの過去作をチェックしてみて下さい。




